火葬許可証の取得とペットの火葬について

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火葬許可証の取得とペットの火葬について

火葬場で火葬をする際に必要となるのが、「火葬許可証」です。
こちらは役所に死亡届を提出した際に、受け取ることができます。
火葬をしている最中、遺族や関係者は控室で過ごすことになります。
その際にどう過ごせばいいのか、知っておくと安心です。
火葬許可証の取得や、火葬場での過ごし方、さらにはペットの火葬などについて紹介していきます。

火葬許可証とは

火葬許可証とは

火葬許可証というのは役所で発行される書類になり、亡くなった方の遺体を火葬するために必要な許可書になります。
遺体の処理方法には土葬や火葬が存在しますが、日本でも土葬は可能です。
日本の法律では必ずしも火葬だけを義務付けているわけではなく、昔ながらの土葬も可能なのです。
日本の法律を見ると、1948年に制定した「墓地、埋葬等に関する法律」(墓埋法)で、土葬が可能であることを確認できます。
墓埋法では、土葬も火葬と同じように規定されていることから、火葬ではなく土葬による供養もできるのです。
また土葬に関連したものとしては第3条もあり、ここでは死体について原則的に24時間以内の火葬や土葬を禁止しています。
これは土葬だけでなく火葬も同じように禁止されており、24時間が経過すれば土葬もできるようになります。
そのため特に土葬のみを差別しているわけではありません。

日本では国家が土葬を禁止しているわけではありませんので、希望すれば土葬による供養も可能になります。
しかし、どんなに土葬が可能だと言っても、その実態を見ると約9割以上の方が火葬を選択しています。
火葬許可証をいただくためには故人の死亡届が必要になり、その死亡届は個人が亡くなったことを知った日から7日以内に提出する必要があります。
しかし、火葬についての期限は特に定められているわけではありません。
ただ期限がないと言っても、日本ではほとんどが葬儀を行う日、あるいは翌日までに火葬が行われることが一般的になっています。
そのため火葬許可申請書については、死亡届と一緒に提出するのが通例と言えるでしょう。

火葬許可証の発行申請

火葬許可証は、最寄りの役所に申請します。
その際には市区町村役場の窓口に死亡届を提出し、それと合わせて火葬(埋葬)許可申請書の手続きも行うことになります。
火葬許可申請書には必要事項である故人の本籍地や現住所、火葬場などを記入します。
必要事項の記入が終わり、申請自体に特に不備がなければ、その場で火葬(埋葬)許可証を発行してもらえます。
火葬許可証は火葬場に提出する必要がありますので、火葬を行う日まで大切に保管しておきましょう。
死亡届の提出や火葬許可申請の手続きについては、お葬式を依頼する葬儀会社が手続きの全てを代行してくれるケースもありますので、役所まで行く時間がないなど忙しい方は相談しましょう。

火葬場の予約から火葬当日まで

火葬場で火葬を行う際は火葬許可証が必要になりますが、その全ての手続きを葬儀会社に依頼した場合は、葬儀会社が火葬許可証を預かっていることもありますので、火葬の前に確認しておくと良いでしょう。
葬儀や告別式の全ての行事が終了した後に火葬場へと移動をし、そこで火葬を行うのが一般的です。
ただ地域によって、火葬場の数が異なります。
葬儀場の数が多ければいいのですが、少ない場合は予約が取れないこともあるでしょう。
そのため葬儀の日取りを決める際は、早めに火葬場に問い合わせして、空き状況などを確認しておく必要があります。
故人が亡くなった後、最初に最寄りの火葬場に問い合わせて空き状況を確認し、日時を押さえておくことが大切です。

火葬当日の対応

火葬を行う当日は、最寄りの役所で発行してもらった火葬許可証を、予約した火葬場の窓口へ提出します。
そして火葬が終わり、遺骨を骨壺に納める収骨が済んだら、火葬許可証に火葬が執行したことを証明する印が押されます。
証明書は遺骨を納めた骨壺と一緒に遺族に返還されますので、受け取ったら大切に保管しておきましょう。
火葬場からいただいた火葬許可証は、遺骨をお墓や納骨などに納骨する際に必要です。
火葬許可証というのは、火葬が終わったらその役目が終わるわけではありません。
火葬執行済を証明した火葬許可証は、遺骨をお墓に納める際に提出することになります。
火葬そのものは葬儀が終わった後すぐに行いますが、火葬から納骨までにはある程度の日にちの余裕があります。
納骨する日は遺族によって異なりますが、四十九日法要の日に一緒に納骨を行うところが多いようです。

火葬許(埋蔵)可証を紛失した場合

お墓の準備に時間がかかったりその他の事情が生じることで、納骨までの期間が長くなることもあるでしょう。
一般的な四十九日のタイミングではなく、もっと先の一周忌や三周忌などの年忌法要のときに行う方も珍しくはありません。
納骨までの期間が長くなると、その間に火葬(埋蔵)許可証は紛失してしまう人もいるかもしれません。
火葬執行済の印を押した火葬許可証(埋葬許可証)を失くした場合は、火葬許可証を発行していただいた自治体に再発行の申請を行います。
紛失してから5年以内であれば、火葬許可の申請をした際の控えが役所に残っていますので、スムーズに対応してもらえます。
ただ5年以上の時間が経過している場合は対応が難しいこともありますので、火葬場からいただいた火葬許可証は大切に保管しておきましょう 万が一もありますので、火葬許(埋蔵)可証をコピーしておくと良いかもしれません。

火葬時間と火葬中の過ごし方(お茶菓子等)

火葬時間と火葬中の過ごし方

火葬の時間は各火葬場によって異なり、1~2時間程度かかるのが一般的です。
そのためその時間を利用してお別れの会など、様々な行事を行う遺族も少なくありません。
火葬場には専用の控え室がありますので、火葬している間は控え室で過ごす人もいます。
火葬場の控え室にはお菓子などが用意されていることもありますので、ゆっくり寛げるのではないかと思います。

ペットも火葬場可能?

亡くなった故人がペットを飼っていて、そのペットが一緒に亡くなった場合には、個人と一緒の棺で焼いてもらうことは可能なのでしょうか? できることなら「ペットも一緒に火葬してもらいたい」、という遺族もいるでしょう。
ペットの火葬の件ですが、人とペットを一緒に埋骨することを禁止している法律はありません。
しかし、ほとんどの墓地が利用規則によってペットの埋葬を禁止しています。
その理由としては慣習などが大きく関係していると言われていますが、法律で埋葬の点が厳しく規定されている人間と、それ以外のペットとの取り扱いの差が大きすぎることが、理由として挙げられます。
つまり両者を一緒に埋葬するための手続きは難しい、ということになります。

また火葬場でのペットの火葬についても、特に禁止されているわけではありません。
つまり「ペットを人と同じ棺に入れてはいけない」という規則はありませんが、葬儀場自体が認めていないところが多いのです。
「生前に可愛いがっていたペットと一緒に天国に贈ってあげたい」という遺族側の気持ちはよく分かりますが、実際は難しいということを理解しておきましょう。

火葬許可証というのは、故人の遺体を火葬する際に必要となる許可書のことです。
火葬をしている最中は、関係者は控え室に移動をします。
そこにはお茶菓子などが置かれていることもありますので、リラックスできるのではないかと思います。
火葬場でのペットの火葬について禁止している法律などはありませんが、慣習などもあって現実は難しいと言えます。

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