『働く』をよく考えるための4つのポイント

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『働く』をよく考えるための4つのポイント

『働く』をよく考える

1.正社員、契約社員、アルバイトの違いと特徴

正社員は採用期間が設けられていません。
そのため長期間雇われることが基本となります。
営業などを通じて会社の中核の業務を担うことが期待されています。
勤務時間は契約社員やアルバイトよりも長いのがほとんどです。
仕事に奔走されますが、その分福利厚生などは充実しています。
健康保険や年金などは加入できるので、アルバイトよりも負担が軽くなります。
さらに年功序列型の会社であるのならば、年に数回ほどボーナスが支給されます。
また定年まで勤めた場合には退職金が支給されます。

このように金銭的メリットが多いように見えますが、正社員として採用されるのにはハードルがあります。
経理などの事務処理や荷物の仕分けなどといった単調労働での区分においては正社員としての求人がどちらかというと少ないです。
また職歴が問われて学生を終えてからすぐに正社員としての経験がなければ、年功序列型の企業で正社員として雇われる可能性は限られてしまいます。

契約社員は雇われる期間に定めがあって、過ぎてしまえば雇い主と再び契約を結ぶ必要があります。
どれだけ長くても基本的には採用されてから3年経てば、1回は契約の手続きをしなければなりません。

社会保険はアルバイトよりも加入できる確率が高くなります。
そのためアルバイトほど健康保険料に悩まされることはないです。

賃金に関しては正社員よりも劣ってしまうことは否めません。
ただし勤務地は限定されるので、転勤を強いられることはありません。
分譲に住んでいる人にとっては魅力的でしょう。

アルバイトについて言えることは、正社員や契約社員よりも身分が不安定です。
雇用主側としては最も柔軟に労働力を調整できるので、都合がいいのですが、雇われる側としては基本的に好ましくないでしょう。

また社会保険に加入できないことが多くて、国民健康保険料を全額自己負担しなければならず金銭面においてはきついです。

ただ仕事に対する責任は正社員に比べればそれほど追及されない可能性が高いので、ストレスを抱えにくいのが救いです。
それに自由な時間が多くなるので、各自が興味あることに打ち込めます。

2.派遣社員の種類と特徴

一般派遣

各自が求めている仕事の条件などを派遣会社に伝えておいて、条件の合う求人が出たら会社の方から連絡してもらうという典型的なスタイルです。
正規雇用を探している間の一時的な勤務と見なすほうが妥当です。

特定派遣

人材派遣会社に在籍している正社員を他の会社に出向させるタイプの派遣です。
常駐型の派遣社員となります。
ITや機械の設計など一部の分野に求人が集中しています。

紹介予定派遣

直接雇用を目指すために設けられている派遣です。
派遣先でしばらくの間働いていて、派遣先の企業と労働者が合意すれば、直接雇用に切り替わります。
ただし正社員が保障されているのではなく、契約社員やアルバイトとして採用されることもあります。

3.公務員と会社員

公務員と会社員はどちらも雇われているという点においては共通しています。
会社員は営利事業なので職業になりますが、公務員は公僕に尽くしているので、職業でなく身分となります。

福利厚生に関してはかつて公務員の方が優れていました。
なぜなら2015年まで公務員は共済年金で民間企業に勤めていた人が支給される厚生年金よりもたくさんもらえていたからです。
ただし今では厚生年金に統合されています。

有給の取得状況についても公務員の方が有利です。
民間企業では規模が大きい会社だと休みを認められる余地がありますが、中小企業で人材が足りていないところだと厳しくなります。
公務員が有給を使いやすい理由としては労働組合が強いからです。
有休を取っていないと上司から休むように命じられることもあります。

4.公務員の種類

国家公務員

事務系だと行政、司法そして立法の三つのうちいずれかに従事することになります。
このうち最も働いている人が多いのは行政です。
行政だと農林水産省や厚生労働省など本省に関わる機関での勤務となります。
霞が関に配属された場合は労働時間が長くなるのを覚悟しなければなりません。

司法の区分だと裁判所で働くことになります。
総合職以外だと管轄の高等裁判所の範囲でしか転勤がないので、住まいをむやみに変えたくない方には向いています。

立法だと衆議院事務局と参議院事務局で勤務することになります。
国会が開かれている期間には勤務時間が長くなります。
しかし東京以外で働く機会は少ないので、引っ越したくない人にはお勧めです。

都道府県職員

県庁で働いている職員が多いですが、公立高校や警察署の事務職員などもいます。
県庁での仕事内容は雇用や農政など多岐に渡っていて、国家公務員よりも幅広い分野を担当することになります。
公立高校や警察署での配属された場合には自動車でないと通勤できない可能性が高くなるので、運転が苦手な人は避ける方が賢明です。

市町村職員

公務員の中では市民と直接相手にする機会が最も多いです。
事務系で正規雇用として採用された場合は、大型スーパーなどに入居している市民センターなどの出先機関に配属されることはないです。
市役所での勤務が基本となります。
勤務時間は配属される部署によって異なり定時で帰れるところもあれば、電車の本数が少なくなるまで残業させられる部署もあります。

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