家族葬の祭壇や様々なマナー

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家族葬の祭壇や様々なマナー

現在、自宅葬として人気があるのが家族葬です。
最近は葬儀会社の中にも、家族葬を専門に取り扱うところも現れてきたことから人気の高さが伺えます。
ただ一般葬と同じように、家族葬にもマナーがありますので注意しておきましょう。
事前にその内容を確認しておくことをおすすめします。

家族葬の場合どんな祭壇が主流?

家族葬の場合どんな祭壇が主流??

お葬式を行うときは、祭壇選びも慎重に行う必要があります。
大まかですが祭壇は、「白木祭壇」と「花祭壇」の2種類に分けることができます。
このうち昔から一般的に利用されているのが白木祭壇でしたが、最近では家族葬などで花祭壇を利用する家庭も増えています。

白木祭壇

白木祭壇というのは、戦後に登場した伝統的な祭壇のことです。
戦前の日本では土葬が主流であったこともあり白木造りのお棺に柩を入れ、それを墓場まで運んでそのまま墓穴に入れることが多かったです。
そのときの形式が形を変え、現在の祭壇として残っているのです。
そのようなこともあり白木祭壇の中には、実際に棺を入れることができるようなものも存在しています。

花祭壇

一方の花祭壇というのは宗教などと関係なく使用できることもあり、たくさんの人が利用している人気の祭壇です。
こちらは祭壇そのものを、生のお花で飾るスタイルです。
花祭壇は生花を使用して祭壇を飾るのが一般的であることから、白木祭壇よりも値段が高いものが多いです。
ただ最近は以前と比べてお花自体の価格が安くなり、且つ質の良いものを入手しやすくなりました。
さらに葬儀会社の努力によって、より安い料金で利用できるようになりつつあります。

葬儀会社によってサービスは異なりますが、最近ではお花そのもののバリエーションが増えているようです。
かつては白色しか利用できないことが多かったですが、現在はピンクや紫色など故人の好みに合わせた色の組み合わせも可能になっています。
家族葬を行う際には、こちらの花祭壇の方が人気があるようです。
また葬儀会社によってその内容も異なりますので、事前に相談しておくと良いでしょう。

宗教による祭壇の違い

お葬式の際に用意する祭壇は、宗教によってもその形式は大きく変わってきます。
それぞれについて知っておきましょう。

仏式の祭壇

まずは仏式でですが、日本のお葬式は8~9割の方が仏式で行っています。
しかし仏式の種類は多く13宗56派に分かれていることもあり、それぞれのケースによって祭壇の配置も変わってくるようです。
そのうち最もスタンダードなものは、白木の八足祭壇を利用して飾るスタイルです。
他にも、白いお花を中心に飾り付けを行う花祭壇も人気があります。
仏式の場合には、僧侶が読経する際に祭壇の前に教机を置くのが一般的です。

神道の祭壇

神式の祭壇は白木の八足祭壇を利用し、鏡、刀、勾玉といった三種の神器を飾ることが多いです。
そして祭壇の中央に鏡と霊璽を置き、その脇には刀や勾玉を五色旗と一緒に吊るして飾ります。
また告別式にあたる葬場際については、灯明や榊、供え物、遺影などを設置します。
神道の場合にはお棺は祭壇の奥に設置することが多いですが、前に設置することもあります。

キリスト教の祭壇

キリスト教では、カトリックとプロテスタントによって葬儀内容が変わってきます。
しかし祭壇については、どちらも花祭壇を使用しています。
またどちらも教会で行われることから、祭壇についてもその教会によって決められることが多いです。
教会によってお花の位置やお棺の向きなどが決められているのが一般的であり、教会によってその内容も変わってきます。

家族葬の香典マナー

家族葬の香典マナー

家族葬では、香典のついてのマナーも大切です。
「親しい人たちだけでする家族葬なので、香典を辞退しても良いのか?」、「香典を辞退しているが、本当に渡さなくてもいいのか?」など、参列者や遺族にとって考えるべき事柄が多くあります。
家族葬では遺族は香典を辞退できますが、その際には意思を明確に伝えることが大切です。
親しい身内だけしか参列しないような家族葬では、香典自体を辞退するような案内を送る家族も少なくありません。

香典を受け取ることになると、一般葬のように葬儀の際に受付などの対応を迫られるからです。
さらに葬儀が終わった後に、香典返しなどを用意する必要もあります。
それではバタバタして、せっかくの故人との時間をゆっくり過ごすことができなくなります。
そのためあらかじめ香典を辞退する人が多いのです。
そのような場合は故人が逝去した旨を伝える訃報の中に、「香典辞退」の件も記しておくと良いでしょう。
香典の受け取り辞退の理由を「故人の遺志」としておけば、それが家族だけの考えではないことを意思表示できます。

香典辞退の連絡がない場合

遺族から香典辞退の連絡がない場合の香典は、どうすればいいのでしょうか? そのように連絡がなかった場合でも、香典を渡さないのがマナーとされています。
家族葬を行う遺族は、「参列して故人にお別れの言葉をかけてもらえるだけで十分」と思っている人が多いです。
そのため家族から訃報や電話で香典の辞退が伝えられた場合、またその連絡がなかったときも参列する方はその遺族の想いを汲み取って、香典は渡さないようにしましょう。
ただ斎場などに行くと香典を受け取っていることもありますので、心配な方は念のため香典を持参しておくと良いでしょう。
実際に斎場に出向き、その場で判断する方法もあります。

家族葬の香典のマナー

家族葬では香典に関するマナーは大切ですが、その際には家族の気持ちも考慮する必要があります。
参列者の中には、故人にどうしても自分の気持ちを伝えたいという人もいるはずです。
そのようなときは家族の気持ちを考慮し、負担にならない程度のものを渡すのが良いでしょう。
様々なものが考えられますが、例えばお花や手紙、何かしらのメッセージなどがおすすめです。
お花や手紙などであれば、家族にとっても大きな負担になることはないでしょう。

弔電は家族葬では不要?

家族葬の場合には、弔電はどうなるのでしょうか? 弔電も香典と同じように、辞退することが多いです。
ただ弔電を辞退した場合でも送られてくるときがありますが、その場合は受け取りましょう。
家族葬に参列できなかった人にしてみれば、弔電は最期のお別れの手段になります。
そのためどうしても送りたい、という人もいると思います。
香典や供花と同じように、弔電についても送られてきたものは受け取るようにし、後でお礼を伝えましょう。
家族葬だからと言っても弔電を送ることは可能であり、それがマナーに反することはありません。

ただ受け取った訃報の中に弔電を辞退する旨の記載があるときは、送ること自体を控えた方が良いでしょう。
家族葬で訃報の案内をしない場合には、家族葬が終わったことをハガキで連絡します。
故人に対して弔意を表したい方は、その報告のハガキを受け取った後に故人への想いを綴った手紙を送ってみるのもいいでしょう。
このように家族葬には香典も含めて様々なマナーがありますので、式の前にしっかり確認しておくことが大切です。

お葬式では祭壇を作りますが、家族葬を行うときは花祭壇を選ぶ家庭が増えているようです。
また家族葬には様々なマナーが存在し、香典や弔電のマナーには知っておかなければならない面も見られます。
香典や弔電そのものを辞退しているときは、遺族の意思を尊重して控えるようにしましょう。

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