四十九日などの法要にかかる費用

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四十九日などの法要にかかる費用

四十九日などの法要を営む場合、その行事にかかる費用については事前に考慮しておかなければなりません。
例えば法要後に会食などを行う際は、参列者の数によってはその費用もかさんでしまいます。
法要にかかる費用について紹介していきます。

1)費用を分担しない場合は「御仏前」を包む

御仏前?

四十九日などの法要を行う際には、それにかかる費用について考えておかなければなりません。
兄弟姉妹で費用を分担するところもありますが、費用を分担しない場合は御仏前を包む法要の費用は施主が負担します。
多くが喪主と施主は大体同じ人物です。
施主は長男で故人の妻が喪主になるなど、それぞれ分かれることもあります。

最近では施主1人だけでなく、兄弟姉妹も法要にかかる費用を分担するケースも増えているようです。
費用を分担していない成人している遺族が法要に出席する際は、ご仏前を包むのが一般的です。
もちろん地域やお寺との関係もありますので、その中にはよく分からない方もいると思います。
その場合は親戚や葬儀社、石材店などに相談してみるといいでしょう。

2)お布施・会食費

引き出物が主な費用

四十九日法要などを営む場合には、法要にかかる費用を把握しておきましょう。
四十九日法要では、具体的に僧侶による読経の儀式の他に、お通夜やお葬式に参列していただいた親戚や縁者の方々と会食を行うのが一般的です。
また地域によっては、供養と会食の間にお墓参りを行うところもあるようです。
法要の会場は菩提寺やホテルなどが一般的ですが、自宅で行うところも少なくありません。
この四十九日法要にかかる費用は僧侶に渡すお布施、会食そして引き出物がメインと言えます。
この中でも気になる点は、僧侶に渡すお布施の額ではないでしょうか。

お布施については住んでいる地域やお寺によって異なり、全国的に額が決まっているわけではありません。
そのため具体的な金額については、直接僧侶に聞いてみる必要も生じるかもしれません。
また仕出しなどの会食費用については、5,000円×人数分を見ておくといいでしょう。
お帰りの際に参列者の方にお渡しする引き出物は、1袋当たり3,000円×人数分が目安となります。
四十九日法要に参列する人の中には香典を持参する方もいますので、その分のお返しも考慮しておきましょう。

法要では以上のお布施、会食費、引き出物が主な費用になります。
また最近では、四十九日法要と一緒に納骨式などを一緒に行う家庭も増えています。
納骨式を一緒に行う時は、その分の費用も別途必要となるでしょう。

3)一般的な法要の項目とその費用の目安

費用の目安

法要を営む際には、様々な費用がかかります。
四十九日法要を例にして、実際にかかる費用を紹介します。

会場費

四十九日法要を行う際はどこで行うのか、その場所についても決めなければいけません。
法要をどんな場所で行うのかによって、その会場費も必要となります。
自宅で行うのであれば特に費用はかかりませんが、自宅以外で行う場合には会場費(会場利用料)が別途必要です。

お寺で法要を営む際は、会場費をお布施の中に含めていたり別途使用料を支払ったりなど家庭によって様々です。
ホテル、レストラン、葬祭会館などで法要を行う場合には、参列者の数や会場のグレードによって実際にかかる料金は変わります。
ホテルやレストランなどによっては会場費が食事代に含まれている場合もありますので、事前に確認しておきましょう。

食事代

四十九日法要の後に会食を設ける際は、その会食費も必要になります。
会食費については仕出しなどであれば5,000円×人数分、その他は1人当たり3,000~1万程度が相場です。
自宅で法要を行う場合は、会食用としてお弁当を準備するのもいいかもしれません。
お弁当であれば安く済ませることができますので、全体の経費も軽減しやすいです。

ホテルやレストランなどで法要を行う場合は、提供する料理のグレードによって実際にかかる費用は大きく変わります。
そのため参加者の人数や予算などを考慮して、決めるようにした方がいいでしょう。
また特に会食を行わない時は、参列者の方に引き出物と一緒にお弁当を渡すところもあるようです。

引き出物代

引き出物は、法要が終わった後に参列者へお渡しするお礼の品物です。
引き出物の種類も色々とあり和菓子、洗剤、海苔、石鹸など手元に残らないような消耗品を渡すのが一般的です。
また最近では帰る際にかさばらないようにと、カタログギフトを利用するケースも増えています。

引き出物の相場については、実際にいただいたお供え額の2分の1から3分の1程度が目安と言われています。
四十九日法要では、会食が終わった後にその場でお渡しすることが多く、その場合は1人当たり2,000~5,000円程度の品物が目安となります。

お寺にかかる費用やお布施

法要をお寺に依頼する際には、読経を行う僧侶への費用が必要です。
読経料については、お布施の形でお渡しするのが一般的です。
お布施の額は特に決まっていません。
四十九日法要などでは、葬儀でかかった費用の10分の1程度が目安とされています。

実際に金額としては、3~5万円程度が多いようです。
もちろん住んでいる地域、お寺や宗派、お寺との付き合い方などによって実際の相場は異なります。
周囲に聞いたり地域の人に聞くことも良いと思いますが、どうしても分からない時は事前にお寺へ確認しておくといいでしょう。

お車代

四十九日法要にはお車代も必要です。
自宅やお寺に僧侶を招待して法要を行う時は、別にお車代を渡します。
その費用は5,000~1万円など、その幅は広くなっています。
距離などによっても変わりますので、それぞれの地域で判断するといいでしょう

御膳料

法要が終わった後は、別に会食を設けることがあります。
この場合は都合によって僧侶が会食を辞退することもあり、その場合には御膳料を渡します。
御膳料の額は5,000~1万円程度が目安ですが、会食を自宅で行うのかホテル、レストラン、葬祭会館などで行うのかによって異なります。

納骨式にかかる費用

四十九日の法要に納骨式を行う家庭もいますが、この場合は納骨式にかかる費用も必要です。
納骨式を一緒に行う場合は納骨の際の読経料も必要となりますので、その分もお布施としてお渡ししましょう。
納骨式でのお布施の相場は、3~5万円程度です。
またお寺の中には金額を決めているところもありますので、事前に確認しておくといいでしょう。

四十九日法要全体にかかる費用

四十九日法要の全体にかかる費用は、参列者の数などによって変わります。
また法要会場を自宅にするのか、お寺、ホテル、葬祭会館にするのかによっても異なります。
全体にかかる費用の概算は、お寺にお渡しする金額やお布施やお車代、御膳料などが3~10万円程度、会食と引き出物代金が1人当たり1~2万円程度であり、これを出席者の人数分という計算になります。
例えば参列者が20人であれば40万円になり、そこにお寺への費用を加算して合計で50万円前後を見ておくといいでしょう。

法要にかかる費用は、外すことのできない大切な問題です。
四十九日などの法要では様々な費用がかかるため、実際にはどれくらいかかるのか事前に計算しておくと手続もスムーズに進みます。
実際に参加する方の人数も影響してきますので、人数を早めに確定することが大切です。

このページを監修してくださった専門家の方

齊藤学 写真
行政書士齊藤学法務事務所
行政書士 齊藤 学

遺言・相続・成年後見・ペット信託、民事信託を活用した財産管理・承継対策、ビザ(VISA)申請取次という「民事系の業務」と法人設立業務、WEB利用規約等各種契約書関係、記帳代行、許認可申請という「法人業務」を取り扱っております。

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