妊娠中に初七日法要に出席する場合

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妊娠中に初七日法要に出席する場合

初七日法要に招待された際に、妊娠中の方はどのように対応すればいいのでしょうか?
精進落としや他の法要の場合でも、気になる点だと思います。
妊娠中の方の初七日法要への出席や、精進落としなどについて紹介します。

妊娠中の初七日出席

妊娠中の初七日出席

初七日法要や四十九日法要などの法事は、冠婚葬祭の中では「祭」にあたります。
冠婚葬祭の「祭」は、仏教の世界では祖先を祀るための儀式の一つであり、善行の一種とされています。
そのため祀られる側の祖先はもちろん、祀る側の子孫も祀ることで徳を積んだことになり、初七日法要などの法事に参列した妊婦さんやお腹にいる赤ちゃんにとっても、縁起が良いと言われているのです。
そうした理由から妊娠中であっても法事に参列する方は少なくはなく、体調が落ち着いていれば出席しても構いません。
妊婦さんはお腹にいる赤ちゃんも大切にしないといけませんので、初七日法要が体の負担になるようであれば、無理に出席する必要はありません。
初七日法要の招待状をもらった際に体調が優れないようであれば、主宰者に断りの連絡を入れるようにしましょう。

妊婦さんと鏡

妊婦さんが法事に出席する際には、鏡を持つと良いと言われています。
これは「お葬式や初七日法要などに参列するときには、鏡をお腹(腹帯など)にあてると良い」という言い伝えからきています。
どうして鏡なのか、不思議に感じる方は多いのではないでしょうか。
古来より、鏡には魔除けの効果があるとされており、小さな手鏡を外側に向けた状態で腹帯などにはさんでおくと、悪いことを全て取り除いてくれると言われているのです。
迷信ではありますが妊娠中で体調が気になるのであれば、そのように縁起を担ぐのも良い方法ではないかと思います。
鏡というのは法事にとっても大切なものであり、お通夜やお葬式は成仏していない浮遊霊や地縛霊、その他の霊が集まりやすい場でもあるため、鏡を持参することでそうした霊を排除できるとされているのです。
いずれにしても迷信の域を出ないものですので、信じるか否かは各人の自由です。

妊婦さんの服装

初七日法要に妊婦さんが出席する際に、何を着て参列すれば良いのか迷うことがあるかと思います。
ここで大切になるのは動きやすいことであり、お腹の赤ちゃんにも影響が出ないように気を付けなければなりません。
初七日法要の案内状の中に平服で良いという記載があれば、普段着の中から黒やダークカラー系のものを選定するといいでしょう。
身体を締め付けるような洋服は避け、できるだけゆったりとしたワンピースがおすすめです。
しかし肩が出るものや丈が短すぎるスカートのような露出の多い服装は、周りの方にラフ過ぎるイメージを与えることがありますので避けた方がいいでしょう。

また黒系の普段着でノースリーブのワンピースしかない場合には、その上に黒系のカーディガンやジャケットなどを羽織れば差し支えありません。
喪服を着る場合は、マタニティ用を選びましょう。
マタニティ用の喪服を持っていない方もいるかもしれませんが、最近は通販でも安く購入することができますので、経済面で余裕があるなら買っておいてもいいでしょう。
もし経済的な余裕がない場合は、レンタルという方法もあります。
レンタルであれば安く借りることができますし、初七日法要が終わったらそのまま返すだけで済みます。

初七日法要と精進落とし

初七日法要と精進落とし

初七日法要が終わった後、僧侶や今までお世話になった方に食事を振る舞うことがあります。
このときに振る舞われる食事を精進落としと呼び、お世話になった僧侶や世話役、参列者などの労をねぎらうためのものです。
元々精進落としというのは四十九日の忌明けの際に、精進料理から一般的な食事に戻すときの会食を指していましたが、現代では四十九日の間はずっと精進料理を食べ続けることはなくなりました。
火葬した後に初七日法要も一緒に行われることが増えてきたため、お葬式が終わった後に行う会食のことを指すようになったのです。

通夜振舞いとの違い

精進落としの会食と聞くと、通夜振る舞いをイメージする方もいるのではないでしょうか。
通夜振舞いというのは、お通夜が終わった後に参列していただいた方に、お酒や料理を振る舞う儀式のことです。
そのため通夜振る舞いには、お通夜に参列した人がそのまま参加するのが一般的です。
通夜振る舞いに参加する人数は事前に把握できませんので、お寿司やオードブルなどを大皿で出すことが多いと思います。
一方で精進落としというのは、お葬式の後にお酒や料理を振る舞う会食のことを指します。
会食に参加するのは僧侶や世話人、親族などお互いが知り合い同士のため、気楽な雰囲気で行われるのが特徴と言えます。
精進落としの場合は、事前に参加する方は分かっていますので、一人一人にお膳が用意されるのが通常です。

精進落としの流れ

初七日法要で行う精進落としは、以下のような流れで行います。

精進落としの料理

精進落としでは様々な料理を振る舞いますが、特別な決まりがあるのか気になるところです。
料理については特に決まり事はありませんが、祝いの食材である伊勢海老や鯛などの料理は出さないのが一般的です。
実際の料理は、仕出しや料亭などの業者に依頼して任せることが多いです。
最近は簡素化のため、参列していただいた方に弁当などを出すところも増えてきています。

初七日 二七日 三七日 意味

お葬式が終わった後は、初七日法要などの様々な法事が執り行われます。
法事と言えば四十九日法要や一周忌法要などが有名ですが、他に二七日や三七日法要などもあります。
最初の初七日は故人が三途の川を渡り、生前に行ったことについて裁きを受ける日です。
二七日は死後14日目に行うもので、初江王が生前に行った盗みについて調べる日とされています。
三七日は死後21日目に行うもので、宋帝王が生前の不貞について調べます。
四七日は死後28日目に行うもので、五官王が生前に嘘をついていないかを調べます。
五七日は死後35日目に行い、生前の罪状が水晶鏡に写し出され、それを閻魔大王が調べます。
六七日は死後42日目に行われ、ここでは変成王が生まれ変わる条件を加えます。
七七日は死後49日目に行われ、ここでは泰山王が6つの世界の中から次回の行く先を選びます。
このように初七日以外にも様々な法要がありますが、地域によって内容が異なることがあります。
そのため法要を開催する際は、事前に内容や手順などを確認しておくと良いでしょう。

妊娠中に初七日法要に出席するときは、自身の体調はもちろんお腹の赤ちゃんのことにも注意する必要があります。
初七日法要で精進落としを行うことがありますが、事前に内容と手順などを確認しておきましょう。
また初七日以外には二七日や三七日などもあり、それぞれに意味があるため知ることが大切です。

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