葬儀費用の支払いについて紹介

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葬儀費用の支払いについて紹介

葬儀を行う際には、葬儀会社に手続きをお願いする方が多いと思われます。
しかしそれぞれの葬儀会社によって、提供サービスや利用料金などが異なります。
葬儀会社との契約内容などを、事前にしっかり確認しておきましょう。
葬儀費用の支払いなどについて紹介します。

1) 葬儀事務の引き継ぎ

葬儀事務の引き継ぎ

葬儀が終わった後には、様々なことを行います。
その中の1つが葬儀事務の引き継ぎです。
なお引き継ぐものとしては、次のものがあります。

「葬儀後に引き継ぐもの」

葬儀でかかった費用は相続税などの控除対象になりますので、領収証などは大切に保管しておきましょう。
葬儀が終わった後に速やかに上記の書類などを世話役から受け取り、事務の引き継ぎを行ってください。
この中で注意する必要があるのが現金です。
お葬式の間はたくさんの参列者が訪れ、香典を受け取ります。
これら現金の授受については、後々のトラブルに発展することも少なくありません。

このようなトラブルを回避するためにも、お互いがしっかり確認し合うことが大切なのです。
また実際に引き継いだ書類などは、大切に保管しておいてください。
さらに葬儀会社からいただいた見積書、明細書、請求書なども引き継いでおきましょう。
葬儀事務の引き継ぎでは、収支記録帳と残金の照合をしっかり行うことも大切です。
ここでは領収書と照合し、間違いがないか確認しておいてください。

2)葬儀費用の支払い

葬儀事務の引き継ぎが終わったら、次にこれまでにかかった費用の支払いになります。
実際に利用した業者によって支払い額が異なりますので、間違いのないように手続きを行ってください。

① 葬儀社

まず葬儀会社への支払いです。
葬儀が終了した後に葬儀社から請求書が届きますので、明細書や見積書などとよく照らし合わせて、請求書の額と間違いがないか確認をしてから支払うようにしてください。
お葬式というのは、最初の見積りと清算額が異なることが多いそうです。

最初の見積りの後、参列者数の増減やサービスの追加などの事項があるからです。
そのため清算の確認をしっかりする必要があります。
特に最初の見積書にはなかったような追加サービスや、弔問客の増加によって追加した注文項目などは、きちんとチェックしておきましょう。
そして不明な点がある場合は葬儀会社に連絡して、その内容を明確にしておくことが大切です。

② 寺院・神社などへのお礼

次は寺院や神社、教会などへのお礼です。
最近は葬儀当日にこれらの施設に謝礼を渡すことが増えていますが、寺院や神社、教会などへのお礼は葬儀の翌日あるいは翌々日にお礼のあいさつ回りを行うのが一般です。
この場合の謝礼は、それぞれの施設で規定料金を設定している場合もありますので、まずはその額を確認しておきましょう。

また特に規定がない場合には、目安となる金額を参考にして決めるといいでしょう。
目安となる相場を確認できない時は、葬儀社、世話役など関係者の人たちに相談してみましょう。
ちなみに特定の規定がない場合は、それぞれのお葬式の規模や宗教者の人数などを考慮して額を決めることもできます。
なお寺院や神社などにお礼に出向く際は、喪主と遺族代表の2人で訪れるのが一般的です。
そして喪服や地味な服装で行くことが望ましいです。

③ 飲食代

参列者に料理などをもてなした場合は、その分の料金も支払うことになります。
参加人数が多い時はそれだけ金額もかさみますので、支払う時は確認の方をしっかり行いましょう。
こちらも他の支払いと同じように見積書、納品書、請求書などと照合しながらチェックすることをおすすめします。

3)葬儀事務の引き継ぎの流れ

引き継ぎの流れ

葬儀が終わり、ひと段落した後に行うのが葬儀後の事務引き継ぎです。
お葬式後でバタバタして大変かもしれませんがとても大切なことですので、早い段階で行うようにしてください。
忙しい場合は翌日でも構いませんが、可能であれば当日に引き継ぎを済ませておきましょう。
ここでは葬儀事務の引き継ぎの流れを確認しておきましょう。

事務の引き継ぎ

葬儀が終わったら、世話役や受付の人たちから葬儀事務の引き継ぎを行います。
引き継ぎではお葬式に関係したすべての書類を確認してください。

なおこの引き継ぎのタイミングによっては葬儀社やお寺、寺院、教会などに対する支払いも発生します。

お葬式の規模によっては高額になることもありますので、特に金銭管理には注意しておきましょう。
支払いについては故人が亡くなった直後に準備をしておくと、後々の混乱を避けることができます。
忙しい時で大変かもしれませんが事前に大まかな準備をしておけば、引き継ぎの際の清算もスムーズに進みます。
また実際に支払いに利用した領収書などは、必ず保管しておきましょう。

支払い

葬儀事務の引き継ぎが終わったら、実際にかかった料金を支払いましょう。
葬儀が終わった後に葬儀社にあいさつに伺い、その時に費用の精算を行うといいでしょう。
支払いが終わったら領収書を受け取り、その後に行う相続税の債務控除として利用してください。
寺院へお礼する際には、仏式の場合はお布施としてお礼を包んで手渡しをすることになります。

また葬儀が終わってから2~3日後に、自宅に請求書が届きます。
その請求書の額で支払いを行いますが、葬儀の内容次第では金額が追加されていることもあります。
そのため請求書の額と事前にもらった明細書や見積書を、しっかり照合した後に支払いを行うようにしてください。
請求書ですが会食や精進落としなどにかかった費用は別料金になることが多いので、その分の支払いも忘れないようにしましょう。

以上が葬儀後の事務引き継ぎの流れですが、お葬式の規模によっては時間がかかることもあります。
そのため余裕を持って行うようにしてください。
またできることであれば、事前に打ち合わせしておくようにしましょう。

4)保管しておくもの(見積もり・明細書等)

葬儀事務の引き継ぎでは様々な書類を引き継ぎますが、そのすべてが大切なものです。
ですので葬儀一式として、まとめておくといいでしょう。
実際に引き継ぐ書類としては下記等が挙げられます。

またお葬式の際に、必要経費を立て替えてくれる方もいるかもしれません。
仮に立て替えてくれた方がいたら、その場で精算してお支払いしておきましょう。
その日のうちに各種の請求書、領収証、納品書などを整理して、出納帳と照らし合わせを行います。
この時に書類などのチェックも行い、特に間違いがない場合には請求書、領収証、納品書などを整理して保管しておきましょう。

葬儀にかかった費用は相続税の控除対象に該当しますので、故人の財産を相続する際はそれらの書類が必要となります。
各種の書類は後からでも分かるように、整理して保管しておいてください。
また会葬者名簿なども返礼品を贈る時に役立ちますので、忘れずに保管しておきましょう。

葬儀が終わった後は、葬儀事務の引き継ぎを行うことになります。
お葬式が終わった後はバタバタしていて大変な時でもありますが、間違いのないように冷静さを保ちながら、きちんと行うようにしてください。
そうすることで後々の事務手続きがスムーズに進むはずです。

このページを監修してくださった専門家の方

齊藤学 写真
行政書士齊藤学法務事務所
行政書士 齊藤 学

遺言・相続・成年後見・ペット信託、民事信託を活用した財産管理・承継対策、ビザ(VISA)申請取次という「民事系の業務」と法人設立業務、WEB利用規約等各種契約書関係、記帳代行、許認可申請という「法人業務」を取り扱っております。

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