日本で直葬を実際に行っている人の割合と参列する際の服装やお経

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日本で直葬を実際に行っている人の割合と参列する際の服装やお経

一度に火葬まで行える葬儀が直葬の特徴であり、家族葬や密葬と同じように小さなお葬式として分類されます。
現在では料金もあまりかからない直葬を選択する人も増えていますが、どれほどの方が選んでいるのでしょうか? 日本で直葬を実際に行っている人の割合と、それに参列する際の服装やお経についてを紹介します。

直葬の割合

直葬の割合

一般的なお葬式や家族葬、密葬などとは異なり、お通夜式や告別式を行わない葬儀の形式が直葬(火葬式)です。
新しいお葬式として注目されていますが、直葬が広く利用されるようになったのは近年になってからです。
2000年前後からその数は伸び始め、現在では他の家族葬や密葬などの小さな葬儀と同じように、主要なお葬式の形式の一つとして注目されています。
その割合的には、直葬は2017年現在では20%程度と言われています。

現在はその割合はもう少し上がっているかもしれませんが、日本全体の2割の人がこの新しい形式のお葬式を選んでいると見ていいでしょう。
もちろん地域によっても違いはありますが、例えば東京や大阪といった関東や近畿エリアの場合は、直葬を選択する割合は高くなる傾向があるようです。
大都市の場合は25%ほどと全国平均よりも高くなっており、その人気の高さを伺えます。
直葬は大変な人気を集めるようになりましたが、そもそも何故これほどまでに選ばれるのでしょうか? 疑問に感じている人も多いかと思いますが、それにはきちんとした理由があります。
直葬には以下のようなメリットがあり、それが人気の理由を呼んでいるのです。

直葬のメリット
お葬式の費用が安い

直葬のメリットの一つとして、まずはこの費用の面があります。
お葬式と聞くと費用が高いというイメージがあり、実際に一般葬ではかなりの費用がかかることは珍しくありません。
もちろんお葬式の規模にもよりますが、200万円や300万円を越えることもあるようです。
そのためお葬式の費用に悩む、という家族もたくさんあります。
一方でお通夜式や告別式を行わない直葬にかかる費用は、他のお葬式と比べてその費用はとても安くなっています。
これは葬儀会社のプランを見ていただいた方が分かりやすいのではないか、と思います。
ある3つの葬儀会社のプランを、直葬(火葬式)、一日葬、家族葬、一般葬で見た費用が次のものです。

〇A社の場合
193,000円
一日343,000円
家族493,000円
一般643,000円
〇B社の場合
148,000円
一日278,000円
家族398,000円
一般498,000円
〇C社の場合
198,000円
一日348,000円
家族498,000円
一般698,000円

どの葬儀会社でも、直葬が一番安くなっているのが分かると思います。

お葬式にかかる時間を短縮できる

お葬式の規模にもよりますが、葬儀自体はある程度の時間がかかるのが一般的です。
例えば一般的なお葬式ではお通夜式や告別式、初七日という順序で式が進んでいきますが、それらの準備なども考慮すると、どうしても三日以上の時間が必要になります。
一方で直葬であればお通夜式や告別式はありませんので、お葬式にかかる時間を大幅に短縮できます。
家族が亡くなった後はそのまま火葬場に搬送し、1~2時間程度の火葬とお骨上げをするだけでいいのです。
もちろん法律の規定によって実際に火葬に付すのは24時間後になりますが、それでも他のお葬式と比べたらかなりの時間が短縮されます。
火葬が終わればそこで解散になりますので、どれほど多くの時間を見積もったとしても半日程度あれば大丈夫です。

参列者の対応をする必要がない

直葬であれば、参列者への対応を省略できます。
一般的なお葬式の場合は参列者を招待するお通夜式や告別式を行いますが、そこでは遺族側は弔問客などの対応に追われるのが一般的です。
実際にお葬式を体験した方であれば、どれだけ大変かは分かると思います。
お通夜式や告別式の最中は弔問客への対応に時間を取られることが多いので、故人との最期のお別れの時間を取ることもままなりません。
一方で直葬は弔問客の対応が必要ありませんので、その分の時間を故人との最期のお別れに費やすことができます。

香典返しをする必要がない

一般的なお葬式では香典をいただきますのでお返しを行う必要がありますが、直葬であればその必要はありません。
一般的に、直葬では香典は必要ないとされているからです。
そのため家族葬や密葬のような香典辞退のお知らせはもちろん、香典返しをする必要もないのです。

お葬式の手続きがシンプル

普通のお葬式であれば、葬儀当日はその段取りや手順など様々なことを打ち合わせする必要が生じます。
家族が亡くなった後は体力的、精神的に疲れることも多い中、お葬式の段取りを決めるのはとても大変なことです。
直葬は弔問客が訪れるお通夜式や告別式自体がありませんので、一般葬のような複雑な手続きも必要ありません。

宗教的儀礼の必要がない

直葬というのは火葬のみを行うお葬式ですので、僧侶の読経など宗教的な儀礼は行いません。
そのため僧侶に対するお布施を用意する必要もないのです

他のお葬式と比べるとメリットと言える部分も存在するため、それが人気の理由へと繋がっています。
今後もその人気は上がる傾向にあり、直葬を選ぶ家庭も増えていくことが予想されます。
お葬式の形式の選択に迷ったときは、この直葬を選ぶのもいいかもしれません。

直葬の服装

直葬の服装

直葬を行う場合または直葬に参列する際には、服装に悩みを持つ人もいるかと思われます。
直葬での服装は、略式喪服が一般的です。
具体的には男性であれば黒色のスーツに白色のワイシャツ、そしてネクタイや靴下、靴は黒に統一します。
一方で女性の場合は、黒色のスーツやワンピースを着用しましょう。
女性はアクセサリーを気にする人もいるかと思いますが、こちらについては結婚指輪や真珠は大丈夫でも、それ以外のものは控えた方がいいでしょう。
アクセサリー類の着用は、派手なものは厳禁です。
服装について分からないことがある方は、家族や親族またはお葬式を依頼した葬儀会社に相談すると教えてもらえると思います。

直葬とお経

一般的なお葬式では菩提寺の僧侶などから読経をしてもらいますが、直葬の場合はどうすればいいのでしょう? 直葬では火葬場にお坊さんを読んでお経をあげることもできますが、まったく行わないこともあります。

お経を読んでもらわない場合

直葬では、まったくお経を読まないケースも存在します。
その場合は、火葬炉の前に全員で集まって簡単なお別れなどを行うこともあります。
菩提寺の僧侶などを呼ぶことはありませんので、当然ですがお布施の必要もありません。

お経を読んでもらう場合

直葬でお坊さんからお経を読んでもらう際は、火葬炉の前に集まって数分程度行います。
直葬でお経を読んでもらう場合は、僧侶には火葬場に直接来てもらうように依頼します。
菩提寺も予定があると思いますので、直葬でお経を読んでもらいたいときは早めに連絡するようにしましょう。
また僧侶を呼ぶときは、香典などの用意が必要です。
詳しいことは、葬儀会社のスタッフと相談するといいでしょう。

最近人気が出てきている直葬ですが、葬儀を行う人の割合的にも20%ほどと高くなっています。
金銭的にも時間的にもかからない直葬を選ぶ家庭は増えていますが、こちらを選ぶ場合にはマナーについての知識と理解も必要になります。
お経を読んでもらうか否か、参列の服装など気にしなければいけないことは多数ありますので学んでおきましょう。

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