相続税の申告と納税の仕方を再確認してみることが大切

お金と生活 -Money&Life-

  • トップページ
  • 相続税の申告と納税の仕方を再確認してみることが大切

相続税の申告と納税の仕方を再確認してみることが大切

被相続人に多額の財産がある場合は、場合によっては相続税を納めることになります。
ただ相続税には申告期限がありますので、申告義務がある方は必ず期限内に納めましょう。
まずは相続税の申告と納税の仕方を再確認してみることが大切です。

1)申告漏れがあったら?

申告漏れがあったら?

相続税は期限がありますので、その間に申告・納付を行う必要があります。
この相続税の申告を忘れたらどうなるのでしょうか? 税金の申告漏れがあると次のようなペナルティを課されますので、十分に注意しておきましょう。

延滞税

まずは延滞税です。
相続税の申告には期限があり、それは(相続開始から10ヶ月以内)であり、その期間内に納付がなければ延滞税を課されます。
実際に納める税金は、足りなかった分の相続税額と以下で説明する追徴課税に延滞税を合計した額になります。

延滞は納付が遅れた時期によっても、その割合が異なってきます。

過少申告課税

過少申告課税は、申告する相続税額が不足していた場合に課されます。
ただ間違いが分かった時点で早めの修正申告を行えば、過少申告課税を回避できるケースもあります。
過少申告課税の金額ですが、新たに納税する必要になった税金の10%相当となっており、新たに納める額が前に納付した相続税額より50万円を超えると、その超えた額に対して15%が過少申告課税として課されることになります。

まとめると以下のようになります。

無申告加算税

これは特に正当な理由がないにもかかわらず、申告期限までに申告・納付しなかった場合に課せられるものです。
無申告加算税についても、一人一人の状況によって実際に課税する額が変わってきます。

重加算税

重加算税は相続税の対象である財産を意図的に隠避する行為や、その事実を仮装したりするなどの悪質な行為に課せられます。
悪質な行為に対するペナルティでもありますので、他のものより課税額は高くなります。

2)申告期限内に遺産分割が決まらない場合

申告期限内に遺産分割が決まらない場合は、一旦その時点での税金を計算して納付し、後から多い分を還付することになります。
例えば遺産にかかる相続税の基礎控除【3000万円+600万円×法定相続人の数】を超えている時は、相続開始から10ヶ月以内に税金を申告・納付する必要があります。
その時に遺産分割が決まっていれば、小規模宅地の特例や配偶者の税額軽減などの特例を受けることができます。

その場合は、それぞれの相続人の納税額も特に問題はありません。
一方で遺産分割が決まらない状態(未分割のまま)で申告期限になった時は、とりあえず申告期限までに申告する必要があります。
この場合は小規模宅地の特例や配偶者の税額軽減など特例の恩恵が受けることができませんので、相続税を多めに支払うことになります。

3)配偶者の税額軽減と小規模宅地等の特例

配偶者の税額軽減というのは、次の点に配慮して配偶者に与えられた特例措置です。

4)後日、正式に遺産分割協議が決まった時

遺産分割協議が決まった時

後ほど時間が経ってから正式に遺産分割協議が決まった時は、多めに支払った相続税は還付されます。
あらかじめ未分割で申告した相続税を申告する際に一定の手続きをした場合は、その後の3年以内に遺産分割が決まる時に多い分が戻ってきます。
これが更正請求であり、実際の納税額については申告期限までに遺産分割が決まった時と同じことになります。

5)相続税申告の時に必要な書類は?

相続税申告の時に必要となる書類は、以下になります。

すべての人が必要な書類(身分関係)

これらの書類はそれぞれ2通ずつ用意する必要があり、税務署提出用1通と名義変更手続き用の1通になります。

建物を相続する人が必要な書類(建物関係)
土地を相続する人が必要な書類(土地関係)
上場株式を相続する人が必要な書類(上場株式関係)
非上場株式を相続する人が必要な書類(非上場株式関係)
投資信託・その他金融商品を相続する人が必要な書類
すべての人が必要な書類(現金預金関係)
生命保険を相続する人が必要な書類(生命保険の関係)
自動車を相続する人が必要な書類
退職金を相続する人が必要な書類
電話加入権を相続する人が必要な書類
ゴルフ会員権やリゾート会員権を相続する人が必要な書類
貸付金や前払金などを相続する人が必要な書類
未収となっていた給与、地代、家賃を相続する人が必要な書類
過去3年以内に贈与をされた人が必要な書類
相続時精算課税制度の適用を受けている人が必要な書類

相続税の申告・納税には期限があり、その間に納めないとペナルティを課されますので注意しておきましょう。
また申告期限内に遺産分割が決まらない場合であっても、多く納めた分は後で還付してもらえますので心配する必要はありません。
相続税について分からないことがある方は、税理士などの専門家に相談してサポートしてもらうことをおすすめします。

サイトカテゴリー

お金について
貯蓄について
仕事とお金について
結婚とお金について
家と車とお金について
保険とお金について
会社とお金について
老後とお金について
葬儀とお金について