お墓の購入時期・購入費用・流れについて

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お墓の購入時期・購入費用・流れについて

お墓には様々な種類が存在し、その費用も千差万別です。
遺族の中には初めてお墓を購入する人もいるかもしれませんが、購入するタイミングや費用、手順などが気になる方もいると思います。
お墓を購入するタイミングや費用、その流れなどについてを紹介します。

お墓の購入時期

お墓の購入時期

お墓を購入する際には、いつ買えばいいのかタイミングに迷うこともあるかと思います。
実際にお墓を購入する時期ですが、いつ購入しなくてはいけないといった決まりは特に存在しません。
お墓を購入するタイミングは、各自で自由に決めることができます。
ただ一般的には、生前に購入する場合と亡くなった後に購入する場合とに分類できます。

生前にお墓購入する場合

生前にお墓を購入して建てることを、仏教では「受陵(じゅりょう)」と呼んでおり、仏教界ではとても縁起が良いこととされています。
また最近の傾向を見ると、残された家族のことを思って、自分と同じように生前にお墓を購入する人も現れているようです。
生前購入には、以下のように様々なメリットがあります。

①節税対策になる

お墓を生前に購入するメリットの一つが、「節税」になります。
生前にお墓を購入することで、節税対策ができるようになるのです。
例えばお墓や仏壇といった祭祀財産については非課税扱いになりますが、お墓を購入するために蓄えていた財産には、相続税がかかることになります。
その場合は、生前にお墓を購入すればその代金については相続税が掛からなくなるのです。
つまりはお墓を購入するお金の分、相続税を節約できるということです。
お葬式などで費用がかさむ時期でもありますので、そのような節約も大事と言えるでしょう。
遺された遺族にとって、相続税といった税金は悩み事の一つでもありますので、できることなら節税したいと願う人もいると思います。
生前にお墓を購入すると節税対策になりますので、税金が気になる方は検討してみる価値があるかもしれません。

②家族への負担を軽減できる

生前にお墓を購入するメリットとしては、家族の負担を軽減することも挙げられます。
家族が亡くなった後にお墓を購入する際には、その代金は当然ですが残された家族の負担になります。
お墓を購入することは、通常のショッピングのようにそれほど簡単なことではありません。
計画や予算管理など、お墓の準備にはある程度の時間がかかるのは一般的です。
またお墓だけでなく、墓地の場所も決める必要があります。
近くにも墓地や霊園はあると思いますが、人気のある墓地や霊園は既に予約で満杯である可能性も考えられるのです。
各自で希望する場所があると思いますので、希望するお墓を購入するまでは、当然ですが時間がかかることになります。

③お墓を自分自身で選択できる

生前にお墓を購入するメリットとしては、自分で好みのお墓を購入できる点も挙げられます。
人によって好みは変わりますが、生前に購入しておけば、お墓を建てる場所はもちろん形状や材質、デザインなど、全ての項目を自分自身で決めることができます。

亡くなった後にお墓を購入する場合

家族が亡くなった後に、残された遺族がお墓を購入する際には、四十九日や一周忌などを目途に購入することが一般的です。
一周忌などを目途にお墓を購入する場合の最大のメリットは、納骨と開眼供養を一緒に行えることです。
このような法要を行うタイミングに合わせてお墓を購入することができれば、遺族は納骨のために何回も足を運ぶ必要もなくなるでしょう。
経済的な負担も減らすことができるなど、まさに一石二鳥といったところではないでしょうか。

お墓の購入費用

お墓の購入費用

お墓には、様々な費用がかかるのは当然です。
お墓の購入にかかる費用はそれぞれの遺族によって異なりますが、平均で150~200万円前後が相場だと言われています。
実際にお墓を建てる際に必要になるものは、「永代使用料」、「墓石代」、「管理費」に分かれています。
中でも永代使用料は、墓地や霊園の土地を借りる際にかかる費用です。
最初に永代使用料を支払ってしまえば、その後は墓地や霊園には管理費だけを支払うことになります。

霊園や墓地に永代使用料と管理費を納めておけば、先祖代々のお墓を引き継ぐことができるのです。
永代使用料の相場を全国平均で見ると、25~30万円程度と言われています。
次に墓石代は、お墓を建てるときの墓石にかかる費用のことを表しています。
費用の相場を全国平均で見ると、120~180円程度になっています。
管理費はそれぞれの霊園や墓地によって変わってきますので、事前に確認しておくといいと思います。
お墓を購入する際には、このような費用がかかりますので、どんなに必要になるのかを事前にシミュレーションをするなどして把握さえしておけば、その後の手続きもスムーズに行えるでしょう。

お墓購入の流れ

お墓を購入する際には、以下の流れに沿って行います。

①事前準備

お墓を購入する際には、家族や親戚の人たちなど、たくさんの方と相談をして決めることが大切です。
家族や親戚などの身内で一緒に話し合うなど、あらかじめ機会を作っておくと良いかと思います。
どうしてお墓を購入するのかなどの理由や、お墓の費用、建てる場所など、様々なことを検討しておきましょう。
お墓の購入が初めての方もいるはずですので、しっかり協議してから決めるといいでしょう。

②購入するお墓の情報収集

お墓を購入する計画が立案できたら、その次は購入する物件の情報収集を行いましょう。
購入するお墓が決まっているなら、より多くの情報を集めるに越したことはありません。
ネットを利用した情報検索、お墓の資料請求、新聞広告やタウン誌など、様々なところに情報がありますので、できるだけ多くの情報を集めておきましょう。

③現地訪問

資料請求などの情報収集が終わったら、次は現地に出向いてみましょう。
紙の資料だけでお墓を決めてしまう人もいるようですが、写真と現物ではイメージが大きく異なることがあります。
後で後悔することがないように、実際に自分の足で現地へと赴き、自分の目で確かめておくことが大切です。
現地に出向いて、物件についての様々な条件などを確認しておきましょう。
現場でなければ分からないことも多いことから、購入する前には必ず現地での見学をおすすめします。

④石材店との打ち合わせや相談

希望のお墓が見つかったら、石材店に条件などを伝え、霊園や区画、墓石やかかる費用など、様々な点についての打ち合わせを行います。
お墓を購入する流れの中でも、この打ち合わせや相談が大きな山場とも言えます。

⑤最終確認と購入契約

石材店との打ち合わせで大方の目安が決まったら、最終的な確認を行って石材店と契約を結ぶことになります。
最終確認と購入契約という言葉にもある通り、これが最終章になりますので、疑問や不安が残らないように確認しておきましょう。

⑥施工と引き渡し

購入契約が終わったらお墓の施工を行い、完成したら引き渡しが行われます。
特に問題がなければ料金を支払い、必要に応じて年忌法要などを実施しておきましょう。

このページのまとめ

お墓を購入時期やタイミングは、生前購入と亡くなった後とに分類できます。
またお墓の購入費用には、「永代使用料」、「墓石代」、「管理費」が存在し、購入する際には流れを参考にすることをおすすめします。
購入の流れでは、石材店との打ち合わせや相談が最も重要な場面と言えるでしょう。

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