もし永代供養先が倒産したら?

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もし永代供養先が倒産したら?

永代供養はとても便利な制度ですが、契約先の寺院や霊園などが倒産したら、その後の契約はどうなるのでしょうか?
その際には、お墓の現地見学や納骨堂に納める骨壷についても確認しておく必要があります。
永代供養を利用するときは複数の施設を比較するなど、じっくり検討しなければなりません。

永代供養先が倒産したら?

永代供養先が倒産したら?

永代供養を申し込む際には、永代供養のサービスを提供している施設に契約して永代供養料などを支払うことで、初めてそのサービスを利用できるようになります。
しかし何かしらの理由によって相手側になる寺院や霊園、納骨堂などが倒産してしまうことがありますが、その場合にどうなるのか不安に感じる利用者も多いと思います。
施設が倒産してしまうと精算などの問題が出てきますが、その前に管理についても確認しておきましょう。

各地方自治体

霊園は公営と市営とに分かれますが、公営の管理者と言えば市区町村や都道府県の地方自治体です。
公営の霊園は地方自治体が運営・管理していることもあり、市営より経営が安定しているのが特徴と言えます。
地方自治体の霊園運営にかかる資金のすべてが、住民が納めた税金だからです。
そのような事情もあり、地方自治体の財政が破綻しない限り、公営の霊園が倒産することはありませんので安心できます。

地方自治体が運営・管理する霊園は倒産のリスクはほとんどないのが実情であり、さらに土地の使用料になる永代使用料が安いところが多いです。
また宗派についても中立的ですので、故人や遺族が信仰している宗教や宗派に関係なく、お墓を利用できるのが特徴と言えます。
永代供養での宗教や宗派の悩みを抱えている方は、このような地方自治体が運営する公営の霊園がおすすめです。

公益財団法人

永代供養のサービスを提供している施設の中には、公共財団法人もあります。
公益財団法人というのは、公益性のある事業を展開しているのが特徴です。
都道府県や市区町村といった地方自治体ほどではないのですが、公営の霊園と同じような性質を持っています。
そのため公益財団法人が運営・管理している霊園なども、倒産のリスクは少ないでしょう。
こちらは公営霊園とは異なり大都市圏にあることが多く、施設の規模も比較的多いのが特徴と言えるでしょう。

寺院などの宗教法人

宗教法人は寺院などが運営・管理を行っており、それぞれの寺院が保有する土地の上に設置されています。
寺院の境内に施設が置かれているように思えますが、境内の外にあるところも実際には少なくありません。
寺院は何かしらの宗派に所属していることから、その墓地にお墓を持つとなると、その寺院の宗派に従うことになります。

民間の霊園

民間にも霊園を運営・管理しているところがあり、民間の場合は地方自治体とは異なり倒産のリスクも高くなるでしょう。
そのため以下のような対策が必要になってきます。

永代供養先が倒産すると

永代供養先が何かしらの理由で倒産してしまうと、最初にお墓を販売する権利が他の施設に譲渡されます。
他の経営へと権利が移動すると、移動した先で以前と同じようなサービスを利用できますので、特に心配する必要はないでしょう。
たとえ今までの経営主体が倒産した場合であっても、お墓そのものがなくなることはほとんどありません。
何故なら前の施設が倒産したことを理由に、今まであったお墓を処分することは法律で禁止されているからです。

ただ今までの経営主体が倒産することで、永代供養の契約についても途中で解除される恐れがあります。
これは経営方針が変わってくることが影響していますので、当然の成り行きとも言えるでしょう。
その場合は、これまでに支払った永代供養料などが返ってくるのか、確認しておく必要があります。
戻ってこないケースがほとんどのようですが、ケースバイケースとも言えるでしょう。
寺院や霊園などは倒産するリスクがありますので、倒産しないような永代供養先を選ぶことが大切と言えます。
これから永代供養の利用を考えている方は、信頼できる施設を選ぶようにしましょう。

「永代供養」墓現地見学で見るべきポイント

「永代供養」墓現地見学で見るべきポイント

永代供養を利用するためには霊園を選びますが、その前に施設の見学をする人も少なくはないと思われます。
その際は以下のように見るべきポイントがありますので、チェックしておくといいでしょう。

施設の雰囲気

お墓を選ぶときに大切なことは、その霊園の雰囲気です。
故人の遺骨を祀るのにふさわしい場所と言えるのか、その雰囲気をしっかりと確認しておきましょう。
その場合には施設内の明るさや広さ、騒音などの環境チェックも必要となります。

バリアフリー対応

墓地を見学するときは、バリアフリー対応についても忘れずに見ておきましょう。
段差や階段の数、園内外の状況など様々な事項があります。
階段や段差が多かったり、道路が未舗装だったりするとお墓参りに行くのが大変です。
特にお年寄りなど、体力に自信がない方は注意が必要です。
他にも駐車場の有無や駐車場からお墓までの距離、参道の広さなど希望する霊園内がバリアフリーにきちんと対応しているかも、見学する際の確認ポイントと言えるでしょう。

どのようなお墓があるのか

霊園を見学する際には、どのようなお墓があるのかもしっかり確認しておきましょう。
特にお墓選びが初めての方は、注意する必要があるでしょう。
どのようなタイプのお墓にすればいいのか、悩む人も少なくはないと思います。
霊園を見学することである程度の検討をつけられることもありますので、様々なお墓を見ておくと良いでしょう。

宗派や宗旨など

霊園の中にはお墓を建てる際の宗派などの規定が見られるところもありますので、特定の宗教や宗派をお持ちの方は必ず確認しておくことが大切です。

霊園見学に行く際にあると便利なもの

霊園を見学するときには、以下のものを持って行くと便利です。

メジャー

お墓の長さや幅などを測るときに便利です。

メモ帳などの筆記用具

気が付いたことや、説明してもらったことなどを記すのに用意しておくと助かります。

カバンなど

霊園の説明書やパンフレット、契約書類などを入れる際にあると良いでしょう。

時計やカメラ

最寄り駅から霊園までかかる時間、気になるお墓や周辺地域の環境撮影など今後の参考にもなります。

納骨堂に納める骨壷について

遺骨を納骨堂に納める場合には、骨壺を用意する必要があります。
納骨堂に納める骨壷にはサイズがありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
骨壷のサイズには9つの種類があり、最も小さいものから見ると、2寸、2.3寸、3寸、4寸、5寸、6寸、7寸、8寸、尺寸とに分かれています。
ちなみに一寸は約3.3cmで、尺は約33cmです。
様々なサイズがありますが、この中でよく利用されているのが7寸になります。

7寸の骨壺のサイズは、直径21.7cm、高さ29.0cmになります。
この程度のサイズの骨壷であれば、日本の成人の遺骨の多くを納めることができます。
ただ平均より身長が高い人、例えば180cm以上の方はもう一回り大きいサイズになる8寸サイズがおすすめです。
骨壺は地域によっても違いがあり、例えば東日本の場合は7寸のものがよく利用されているのに対して、西日本では3~5寸のものが多いようです。

永代供養を依頼した施設が倒産した場合には、お墓などは次の経営主体に受け継がれることになります。
また永代供養のお墓の現地見学では見るべきポイントがありますので、事前にチェックしておくと有利になるでしょう。
さらには納骨堂に納める骨壷のサイズも大切です。

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