遺品整理では様々なトラブルが起きている

お金と生活 -Money&Life-

遺品整理では様々なトラブルが起きている

家族が亡くなった際には、遺品の数や種類によっては遺品整理を行うことがあります。
その際にトラブルも起きることがありますので、遺品整理を行う場合には注意しなくてはいけません。
遺品整理でのトラブルを始め、人形やぬいぐるみの供養方法、遺品整理で残しておいたほうがよいものを紹介します。

遺品整理のトラブル

遺品整理のトラブル

遺品整理は遺族で行うこともありますが、遺品の数が多いなど作業する量が多いときは、遺品整理の専門業者に依頼する人も少なくありません。
しかし全ての専門業者が優良なわけではなく、その中には悪質な業者も存在し、依頼したことで思わぬトラブルに巻き込まれることもあるのです。
以下のように実際にトラブルも起きていますので、どのようなものがあるのか事前に事例を把握しておくといいでしょう。

遺品を安値で処分されるなど

遺品整理でのトラブル例として結構多いと言われているのが、「遺品を安値で処分された」といったケースです。
本来は高額で売れるはずの遺品のはずが最終的に安値で処分されてしまうと、トラブルに発展することがあるのです。
遺品の種類にもよりますが、特に美術品や骨董品などは素人では価値を判断しづらく、場合によっては遺品整理の専門業者に安い値段で処分されてしまう可能性があります。
遺品整理業者の中には商品の価値を把握できないところもありますので、事前にその辺りの事情についても調べておく必要があります。

似たようなトラブルとして、遺族が価値のある商品を遺品整理業者から騙し取られるケースもあります。
故人の遺品の中には美術品や骨董品、貴金属といった素人ではその価値を判断しづらい物も存在します。
本来は高価で売却できる物であるのに関わらず、業者が遺族から安い値段で買取り、それを買取店に売却して差額を懐に入れるといったことも起きています。
そのため故人の遺産の中に美術品や骨董品などが多い場合には、事前に遺族や親戚などでその価値を調べるのが得策と言えます。
もちろん買取業者などによっては鑑定料金が必要になることもありますが、遺品整理業者から安く処分されるよりも損害を低く抑えることができます。

一方で、同じ売却によって損をしてしまうケースもあります。
遺品整理業者が価値の高い商品を判別できずに、そのまま粗大ゴミなどと一緒に廃棄してしまうこともあるようです。
遺品整理の専門業者は様々で、その中には便利屋など地元の御用聞きなどから成長してきた会社も少なくありません。
そのような業者は骨董品などに関する知識に乏しいところも少なくはなく、本来は高価で売れるはずの商品がゴミとして捨てられることもあるようです。
そのような点もネットに情報が書かれていることもあるため、気になる方は確認しておきましょう。

専門業者の不法投棄

遺品整理のトラブルとしては、不法投棄の問題も挙げられています。
最近は、遺品整理業者の一部に遺品を不法に投棄するところもあり、それが原因でトラブルに発展することがあります。
遺品整理に掛かる料金の中には、ゴミの処分料などの他にリサイクル料なども含まれており、そのような経費を浮かせる目的を持って不法投棄をしてしまうのです。
不法投棄でよく問題になることですが、実際に不法投棄された遺品の中には、故人の身元が分かるような個人情報を記載されたものも少なくありません。
そのため警察から事情聴取などを受ける遺族もいるのです。

全ての業者がそうとは限りませんが、念のため遺品整理業者を選択する際には、対象となる業者が一般廃棄物収集運搬業の許可を取得しているかを確認しておくことをおすすめします。
事前の確認をしっかりしておけば、様々なトラブルを回避できます。
その他のトラブル例としては、「見積額より料金が高額になった」、「不当な金額で遺品を引き取ろうとする」、「遺品整理士などの資格のないスタッフが」などがあります。
このように遺品整理では様々なトラブルが起きていますので、業者に依頼する際には十分に注意しておきましょう。
遺品整理でのトラブルをできる限り回避するためにも、遺品整理の現場には遺族も立ち会うことをおすすめします。

人形やぬいぐるみを供養するには?

人形やぬいぐるみを供養するには?

遺品整理の結果、不要になった物は処分することになりますが、人形やぬいぐるみなどはどうすればいいのでしょうか? 人形やぬいぐるみというのは、他の物と比べて長く使うことが多いので、一般ゴミとして処分する機会はそう多くはないと思います。
そのためいざ処分する段階になって、あれこれ悩んでしまうこともあるようです。
他の遺品と同じように人形やぬいぐるみも一緒に供養したほうがいいのか、それともそのまま処分してもいいのか、判断に困るところです。

結論から言えば、人形やぬいぐるみも一般ゴミと一緒に出すことができます。
あらかじめ行政が指定したゴミ分類の方法によって、普通のゴミとしても出せるのです。
しかし日本では、古来より「人形には魂が宿る」などの概念や風習が根付いている地域もあり、そう簡単にゴミとして出せない事情もあるようです。
その中でも特に遺品となる人形やぬいぐるみは故人の魂が宿っている感じがして、一般ゴミとして処分するのを躊躇してしまう人もいるのではないかと思います。
どうしても気になる方は、お焚き上げなどの方法を選択すればいいかもしれません。

人形やぬいぐるみのお焚き上げ

故人の人形やぬいぐるみを処分する際に、お焚き上げという儀式を行うことがあります。
お焚き上げというのは、人形やぬいぐるみなどの魂が宿っているとされるものを、火を使って浄化して天に還す供養のことを言います。
日本では古くから行われている供養の一つであり、近年の遺品整理の認知度の向上によって、お焚き上げを知る人も増加してきているようです。
お焚き上げは人形やぬいぐるみが対象となることが結構多いのですが、他にも仏壇や神棚、写真やお札、手紙なども供養の対象にしている施設があります。
しかし神社や仏閣などによっては、仏壇や神棚の代わりにお札を燃やして浄化させるところもあると言います。
さらに最近の環境問題への配慮などもあり、火を使ったお焚き上げをしないところも現れてきています。

遺品整理で残しておいたほうがよいもの

遺品の整理をしていると様々な遺品が出てくることがありますが、その全ての物を保管しておくのは困難を極めます。
そこで重要なのが残しておくものの選択であり、残しておいたほうがいい物を決めておくと、その後の手続きもやりやすくなります。
残しておいたほうがいいものとしても色々あると思いますが、その一つとして挙げられる代表的なものが写真と言われています。
写真に刻まれた瞬間はその時にしか撮れないものであり、もう二度と返ってくることはありません。
当たり前のことですが、故人の写真を撮影することは二度とできませんし、過去が戻ってくることもないのです。
同じように最近流行りの動画も同じであり、量にもよりますが可能であれば残しておきたいものと言えるでしょう。
他にも手紙など、故人の文字を思い出せるものなどもおすすめです。
生前に故人が書いた文字を見ることで、故人のことを思い出すことができます。

この記事のまとめ

遺品整理では様々なトラブルが起きていますので、事前にトラブルの事例などを確認しておくことをおすすめします。
遺品供養ではお焚き上げをすることもありますが、人形やぬいぐるみもお焚き上げの対象になっています。
遺品整理で残しておいたほうがよいものとしては、写真や手紙など身近なものに人気があります。

サイトカテゴリー

お金について
貯蓄について
仕事とお金について
結婚とお金について
家と車とお金について
保険とお金について
会社とお金について
老後とお金について
葬儀とお金について