墓じまいはいつ行えばいい?

お金と生活 -Money&Life-

墓じまいはいつ行えばいい?

様々な理由により墓じまいを選択する遺族もいると思いますが、実際に行う前に手順などを確認しておくことが大切です。
墓じまいをする時期や挨拶状、お供え物や閉眼供養の際のお布施など、いくつか準備が必要になるものがあります。
スムーズに終えるためにも、事前に流れを把握しておくようにしましょう。

墓じまいの時期

墓じまいはいつ行えばいい?

近年、行う方が増えてきている墓じまいですが、具体化にいつ頃実施すれば良いのか、と悩む方もいるかと思います。
実際に墓じまいを行うときは、墓を受け継ぐ方自身が、ある程度元気なうちに行う必要があるでしょう。
しかしほとんどの方が「今はまだ良いだろう」、「もう少ししてからにしよう」など、最もらしい理由をつけて先延ばしにしがちな傾向があるようです。

そのためいつ踏み切れば良いのか、タイミングに迷うところでもあります。
実際に墓じまいをした方の中には、ガンを始めとした難病を宣告された際や定年退職をしたとき、あるいは還暦を迎えてからなど、何らかの出来事がきっかけで踏み切るという方が多いようです。
しかしあまりにも早過ぎるタイミングで選択すると、他の遺族や親族から「早すぎるのでは」、「あの人はさっさと片付けた」などのように悪く思われることもあります。
一方でタイミングが遅過ぎると、病気や体力の低下などによって行えなくなるかもしれません。
では、どんなタイミングで実施すれば良いのでしょうか?

墓じまいを行うタイミング

墓じまいを行うタイミングは人それぞれですが、「遺族ではどうしてもお墓の管理ができない」、「管理できる方がいない」など、努力をしても不可能な段階だと判断したときがタイミングだと言えるでしょう。
また「これで良い」と、親族一同が納得するタイミングでも構わないと思います。
実際には特に決まりなどはありませんので、遺族や親族全員で話し合って決める方が良いでしょう。
墓じまいを行うタイミングは人それぞれですが、年齢を目安にするのも良いのではないかと思います。
例えば70歳や80歳を目途に行うのも方法の一つです。

最近は平均寿命が延びていますので、その年代に合わせて行う方もいます。
70歳を過ぎても元気な方もいれば、体力的にお墓の管理をするのが困難という方もいるでしょう。
実際には、各自の状態によって決めることが求められます。
70歳で元気な方は80歳まで延ばしても良いですし、体力的に自信がない方はもっと早めに行うのも良いでしょう。
墓じまいには、準備から実際の行為まである程度の時間が掛かるのが一般的であり、数ヶ月から数年程度掛かることもあります。
場合によっては、他の遺族や親族にその旨の話をして理解を求め、遺骨の受入先を探す必要もあるでしょう。

70歳の方は、そこから10年が経過すると80歳になります。
80歳まで元気で生きている自信があれば大丈夫ですが、人間先のことは誰にも分かりません。
「多分まだ大丈夫」などと考えている方もいるかもしれませんが、何事も慎重に行うことが大切です。
将来の生活も大切ですが、自分自身の片付けについてもしっかり考えてる必要があるのです。
墓じまいは、自分の未来と同時にご先祖様のことまで考える行為です。
とても大変なことだと思いますが、大事なことですのでしっかり計画しておきましょう。

墓じまいに掛かる費用の準備

墓じまいに掛かる費用については、誰もが気になるところです。
ある程度のまとまった費用が掛かりますので、墓じまいを考えている方はあらかじめ準備しておく必要があります。
現代は人生100年時代と言われていますが、特に70歳や80歳を過ぎた方にとっては、第一に老後の資金が必要です。
気がついたときに墓じまいを済ませることで、今後の生活を見据えるきっかけができるのではないでしょうか。

墓じまいをする際に挨拶状は必要?

墓じまいをする際に挨拶状は必要?

墓じまいをする場合には、挨拶状はどうすれば良いのでしょうか。
お墓はその方のご先祖様が古くから住んでいた場所にあることが多く、言い換えればお墓のある場所には縁故のある方が住んでいるということです。
そのため墓じまいを行う際には、お墓の立つ場所に所縁のある方に墓じまいの報告も兼ねて挨拶状を送るようにした方が良いでしょう。
挨拶状は必要ないという方もいますが放置することなく、これまでお世話になった方々にはきちんとご挨拶するのがマナーでしょう。
口頭で知らせるという方法もありますが、報告をもらった相手は少し寂しく感じるかもしれません。
丁寧な挨拶状を送ることでそのような心配もなくなり、後々のトラブル回避にも繋がります。

挨拶状を出すタイミング

墓じまいを行う際に挨拶状を送る場合は、そのタイミングも知っておくと良いと思います。
挨拶状を出すタイミングとしては、お墓の解体や撤去をする際に閉眼供養が行うのが一般的ですので、閉眼供養が終わってから出すと良いでしょう。
挨拶状はできるだけ早く出すことがマナーでもありますので、送るのが遅くならないように事前に用意しておくことをおすすめします。

挨拶状に記載する内容

墓じまいの挨拶状に記載する内容については特に決まりはありませんが、書いておくべき事柄があります。
それが季節の挨拶です。
一般的な挨拶状と同じように、墓じまいでの挨拶状にも時候の挨拶を書くことはマナーとされています。
挨拶状を送る時期に合わせた、時候の挨拶を書くようにしましょう。
例えば、寒い冬場であれば「最近は、寒さの中にも春の足音が聞こえてくるような感じがします」や、春先であれば「桜の花が待ち遠しい時期になりました」といったものです。
時候の挨拶は季節によって変わりますので、挨拶状を作成する際にしっかり記述をしておきましょう。
送る相手に対し、届く時季に合う言葉を選びましょう

墓じまいのお供え物は何がいいの?

墓じまいではお供え物をすることがありますが、地域や宗派によってその内容も変わってきます。
お墓のある地域で、特に必要なお供え物などの決まりがある場合は、事前に調べておきましょう。
特に決まりなどがない場合は、旬の果物やお菓子、ジュースなどが一般的です。
墓じまいや改葬が終わったタイミングで、参拝に訪れた親族や関係者の方々にお渡しすると良いでしょう。

墓じまいにお布施は必要?表書きは?

墓じまいでは、お墓の解体や撤去を行う際に閉眼供養をすることがありますが、その際にはお布施が必要になります。
閉眼供養は絶対に行うものではありませんが、菩提寺の僧侶から読経してもらいお墓から魂を抜いてもらう儀式であり、これによって墓石の処分や移動をできるようになります。
お葬式や四十九日などの仏式行事と同じように僧侶から読経してもらいますので、その際には当然お布施が必要です。
金額は、法要の際に包む額を参考にすると良いでしょう。
また表書きを自分で書く場合は、袋の上部に「御布施」と漢字で書くのが一般的です。
お布施の他に車代やお膳料なども一緒に渡すときは、それぞれ袋を用意して同じように「御車料」や「御膳料」と漢字で記載すると良いでしょう。

墓じまいをする時期は人それぞれですが、年齢などが目安になることもあります。
また墓じまいをする際には挨拶状が必要であり、マナーでもありますのでなるべく早めに用意して、適切なタイミングで出すようにしましょう。
他には墓じまいのお供え物やお布施が必要になることもありますので、事前に把握しておきましょう。

サイトカテゴリー

お金について
貯蓄について
仕事とお金について
結婚とお金について
家と車とお金について
保険とお金について
会社とお金について
老後とお金について
葬儀とお金について