心付けの費用や渡すタイミング

お金と生活 -Money&Life-

心付けの費用や渡すタイミング

お葬式で心付けを渡す際に、気になるのがその相場や渡すタイミングではないでしょうか。
僧侶を始め、当日に色々と手伝ってくれたスタッフ、世話役や運転手さんなどたくさんの方が対象になります。
心付けを渡す費用やタイミングなどについて紹介をしていきます。

心付けの費用と渡すタイミング

心付けの費用と渡すタイミング

心付けの費用と、その渡すタイミングついて知っておきましょう。

①運転手に対する心付け

お葬式ではたくさんの方にお世話になりますが、運転手さんも忘れてはいけません。
当日は様々な場面で運転手さんと接する機会があり、具体的には寝台車や霊柩車などが代表的です。
お葬式が終わった後に火葬場に出発する前、あるいは火葬場から葬儀会館などの会場に戻った時などに、タイミングを見計らって渡すことになります。
心付けは渡すタイミングも大切ですので、事前に決めておくと良いでしょう。
運転手さんの場合は、つい移動をすることに気を取られてしまいがちで、渡すタイミングを失うことが多いのが実情ではあります。
そのためタイミングをしっかりと掴むことが大切と言えるでしょう。

寝台車の運転手さんは、車に故人を乗せて会場や安置場所などに到着したときに渡すと良いでしょう。
渡す金額については、相場を参考にするといいと思います。
寝台車の運転手さんに渡す心付けの相場は、2,000~5,000円程度です。
もちろんこれはあくまでも相場ですので、実際はその時の状況によって判断することになります。
例えば搬送する距離が長くなる場合には、相場よりも多めに渡すようにしましょう。
そして霊柩車の運転手さんに心付けを渡すときは、葬議場に到着したときがベストなタイミングと言えます。
その場合の相場は3,000~5,000円程度とされていますが、その際には霊柩車のランクなども考慮して判断することをおすすめします。

②火葬場のスタッフに対する心付け

心付けは火葬場のスタッフにも渡すこともあります。
火葬場のスタッフとしては、火葬場で様々な事務をしてくれる係員を始め、休憩室や料理を配膳してくれる人などが対象になります。
ただ公営の火葬場を利用する際の心付けは、原則的に必要ないと言われています。
これはお金を受け取ること自体が、懲戒処分の対象となる可能性があるからです。
そのため公営の火葬場を利用する際には、注意が必要となります。
火葬場のスタッフの場合は、火葬場に到着して棺を火葬炉に入れるまでの間に渡すのがベストです。
その際の相場は、3,000~5,000円程度とされています。
休憩室の係員には火葬が終わるまでの間に渡すようにし、相場は2,000~3,000円程度、そして料理の配膳係には食事が終わったときに渡しますが、その相場は2,000~3,000円程度とされています。

③お葬式を手伝ってくれた方たちに対する心付け

お葬式を手伝ってくれた人たちと言えば、受付や案内係、台所係など様々な事務や雑事を行ってくれた方や世話役の人たちになります。
当日にお世話になった方たちに対する心付けの金額は、それぞれに地域によって異なることがありますので、地域の事情に精通した方や葬儀会社のスタッフなどに相談すると良いでしょう。
また世話役はお葬式の翌日、あるいは翌々日に直接出向いて挨拶に伺いましょう。
その際に渡すことになりますが、相場については世話役代表が1~3万円程度、一般の世話役の方が5,000~1万円、そしてお手伝いさんは2,000~3,000円程度とされています。

バスの運転手さん・タクシーへ心付けは必要?

心付けの費用と渡すタイミング

バスの運転手さんと、タクシーの運転手さんへ心づけは必要なのでしょうか? この点については迷う遺族も多いと思います。
これは地域によって異なることがありますので、それぞれに地域の実情によって判断すると良いでしょう。
バスやタクシーの運転手さんに心付けを渡すケースであれば、以下のようなことがあります。
会場までの距離が遠い場合は、お葬式の当日にマイクロバスを利用するところも多いのではないかと思います。
マイクロバスの運転手さんは、火葬が終わり葬儀会館などの式場に全員が帰ってきたときに渡すと良いでしょう。
その際の相場は2,000~3,000円です。
タクシーの運転手さんも寝台車と同じように、降車するタイミングを見計らって渡すと良いでしょう。
また渡す相場は、2,000~3,000円程度とされています。

僧侶への心づけ

お葬式での心付けは、当然ですが僧侶に対しても行います。
ただ他の方たちと比べて相場が分かりにくいこともありますので、渡す額については故人の地域やお寺との関係、あるいは故人が置かれた環境、喪家の事情など様々な要素を考慮して決めることが大切です。
一般的なケースを紹介します。

御車代と一緒にする

御車代と一緒に渡す際には、仮通夜から初七日の法要を行う際に自宅や葬儀会館などに来ていただく時に準備するのが一般的です。
ただその全てが送迎の場合は、特に必要ありません。
渡す金額ですが、5000~1万円程度が目安とされています。

御膳料と一緒にする

御膳料と一緒にする際は、お通夜の後に行う通夜振る舞いや本葬が終わった後の食事の際に、僧侶がそれを辞退したときに準備する必要があります。
ただ僧侶が御膳を持ち帰るときは、用意する必要はありません。
その場合の金額ですが、5000~1万円程度が相場とされています。
渡すタイミングについては、お通夜や食事などが終わって帰宅される前が一般的です。

戒名料と一緒にする

戒名料と一緒にする場合は、それぞれの宗派や寺院などによって金額が決まっていることがありますので確認しておきましょう。
その場合は、戒名料と心付けについては分けておく方が良いでしょう。
金額が特に決まっていない場合は、戒名料と心付けをお布施としてまとめておくのも良いかもしれません。

御礼と一緒にする

法要などのお礼として渡すこともできます。
お葬式では様々な場面で僧侶に読経してもらいますが、それは「枕経」、「通夜読経」、「本葬読経」、「火葬読経」、「還骨法要(還骨勤行)」、「初七日」と6回あります。
それらの法要と戒名料を含めて一括で渡す場合も、お布施としてまとめた方がいいでしょう。
渡す額については法要の種類や内容、菩提寺などによって異なりますが、読経だけの場合は15~20万円程度が目安とされています。

永代供養料と一緒にする

心付けを永代供養料と一緒に渡す場合は、寺院や宗派などによって違いがあります。
そのため御法礼や戒名料などをお寺に持参する際には、事前にお寺などに問い合わせておくと良いでしょう。

受付を手伝ってくれた方への心付け

受付を手伝ってくれた方への心付けについては葬儀が始まる前や終わった後、落ち着いたときに見計らって渡すようにするといいでしょう。
その場合の金額ですが心付けとして渡すのであれば、一人辺り1,000~3,000円程度が目安となります。
お金を擦れる袋については葬儀会社でもらえますので、相談してみるといいと思います。

葬儀で渡す心付けの表書きは?

お葬式で心付けを渡す際にはお札を封筒に入れるのが一般的ですが、その場合の表書きが気になる人もいるでしょう。
封筒の表書きですが、ポチ袋の表書きは特に必要ありませんが、表書きが印刷されている封筒を使用する際は「志」や「御礼」の文字が書かれている袋を選ぶといいでしょう。
また白封筒を使用する際も、「志」や「御礼」と書きます。
僧侶に対する心付けの場合は、「御布施」や特に何も書かないまま渡しても構いません。
ここで注意したいのは、似たような言葉である「寸志」です。
寸志というのは目上から目下への労わり言葉になりますので、お葬式では避けた方が良いでしょう。

お葬式で心付けを渡す際は、費用や渡すタイミングを把握しておく必要があります。
バスやタクシーの運転手さん、お葬式を手伝ってくれた方など様々なケースが考えられます。
また僧侶への心づけや葬儀で渡す心付けの表書きについても、しっかり確認をしておきましょう。

サイトカテゴリー

お金について
貯蓄について
仕事とお金について
結婚とお金について
家と車とお金について
保険とお金について
会社とお金について
老後とお金について
葬儀とお金について