偲ぶ会での線香やお酒、席次表

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偲ぶ会での線香やお酒、席次表

お葬式が終わった後は、日を改めて偲ぶ会を開催することもあるでしょう。
その場合には線香やお酒を用意することがありますが、何か決まりなどはあるのでしょうか?
また偲ぶ会の席次表など気になる点はいくつもあると思いますので、その点について紹介していきます。

偲ぶ会は線香をあげる?

偲ぶ会は線香をあげる?

偲ぶ会は宗教色のない形式で行うことが多く、その場合は線香をあげないこともあるでしょう。
例えばホテルでは、喪服やお線香を遠慮しているところも少なくありません。
実際に偲ぶ会ではお線香をあげないこともありますが、だからと言って全くあげないわけでもありません。
ホテル以外のところで会を催す際はお線香をあげることもありますので、その場合はマナーなどを身につけておくことが大切です。
お線香のことが気になる人は、以下のマナーを確認しておきましょう。

お線香をあげる本数は宗派で決まる

お線香については、あげる本数に迷う人もいるかと思います。
お線香をあげる本数ですが、実は宗派によって決まっていることが多いのです。
そう真剣に悩む必要はなく、定められたルールに従いながら線香をあげればいいだけです。
自分自身の宗派や偲ぶ会を開く遺族の宗派を知らない方もいると思いますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
基本的にお墓がある方はお寺の宗派、そしてお墓がない場合はその家系の親戚宅に聞いておきましょう。

お線香をあげる本数は様々になり、1本の場合もあれば2本や3本というケースもあります。
このように3通りの方法があるのですが、それは宗派によって決められていることの他に、それぞれの宗派によってお線香の本数に込められた意味が異なることにも理由があるでしょう。
例えばお線香を1本あげる場合は、一心に祈るという意味が込められています。
その他にも、仏の真の教えは一つだけという意味もあるようです。
一方で2本や3本の場合は、それぞれに仏や法、僧の意味が込められています。
このように宗派はもちろん、それ以外にもお線香を一つ一つに大きな意味が込められているのです。

お線香を3本立てる場合

お線香の本数は宗派によってその意味合いが変わってきますが、実は立て方などのマナーも異なります。
例えばお線香を3本立てる場合は、その3本を立てる位置関係も決まっているのです。
お線香を3本立てる宗派では、その3本が逆三角形の形になるように立てるのがマナーとされています。
その場合は、まずは手前に1本立て、2本目と3本目は仏壇の側に立てることになります。
これは丁度逆三角形の形になっています。
ただそのように宗派によって決められてはいますが、それぞれの地域性なども大きく関係してきます。
さらにお寺の住職などによってもマナーが異なることがありますので、事前の確認が必要です。
偲ぶ会でお線香をあげる機会がある方は、事前にチェックしておくと当日はスムーズに進みます。

お線香を1本立てる場合

偲ぶ会では、お線香を1本立てるところもあります。
お線香を1本あげると決められている宗派は、浄土真宗です。
浄土真宗ではお線香を折って横に寝かせるのがマナーになっていることから、実際に手に取るお線香の数は1本になります。

お線香の本数が特に決められていない場合

偲ぶ会でお線香をあげる場合は1本や3本のようにあげる本数が決まっているところもあれば、全く決まっていないところもあります。
お線香をあげる本数の決まりがない宗派は臨済宗や曹洞宗、日蓮宗や浄土宗です。
そのような宗派はあげる本数に特に決まりはありませんが、その場合であっても1本か2本です。
中には3本のところもありますが、4本以上立てることはありません。

偲ぶ会で用意するお酒に決まりは?

偲ぶ会で用意するお酒に決まりは?

偲ぶ会では会食を準備することもありますが、そのときに一緒にお酒を用意することもあるでしょう。
その場合は特に決まり事のようなものはなく、生前に故人が好きだったお酒やビールまたは家族や親族など、それぞれのリクエストで催す場合もあります。
葬儀会社のプランに申し込む場合には、会食と一緒にお酒もセットになっていることがありますので、事前に確認しておきましょう。
参列者の中にはお酒が苦手な方もいると思いますので、代わりの飲み物としてウーロン茶などを用意しておくと良いでしょう。
いずれにしてもお酒を用意する場合は、早めに手配しておくことが大切です。

偲ぶ会の席次表の例

偲ぶ会を開催する際には事前に様々な準備を行いますが、席次表についてもしっかり決める必要があります。
偲ぶ会での席次表は特に決まりなどはありませんので、決めるときには以下のようにお葬式やお通夜式の席次表を参考にするといいでしょう。

お通夜の席次表

昔のお通夜は、遺族や近親者などのごく親しい人たちだけで行われていました。
しかし現在は遺族や親しい人以外の方は、お通夜とお葬式のどちらかに参列すれば良いと考えられることが多くなっています。
そのような背景もあり、お通夜式に参列する一般の弔問客も増えてきているようです。
偲ぶ会でも一般の参列者の方を招く遺族もいるかもしれませんので、お通夜式の席次表を参考するといいでしょう。
お通夜式の席次は祭壇に近い方が上座になり、喪主や遺族といった故人と関係の深い人たちが祭壇近くに座ることがほとんどです。

実際の席次表は宗派などによっても異なることがありますので、お寺や葬儀会社などに相談しておくと良いでしょう。
お通夜式の席次表をまとめると、右側に喪主や遺族、親族や近親者の方が座ります。
つまりは上座にいくほど、故人との関係が深い人になります。
一方の左側は主催者などの世話役が上座に座り、その横に故人友人や知人、職場関係の人たちが座ることになります。
規模の大きい偲ぶ会であれば職場の人たちも呼ぶことがありますが、その場合は役職者や故人の上司として親交が深かった人が上座になります。
一般の方がいるときは、祭壇に近い方から決めていくと良いでしょう。
キリスト教や神道の場合の席次も、一般的な偲ぶ会と同じで構いません。

お葬式や告別式の席次表

次は、お葬式や告別式の席次表を見ていきましょう。
お葬式や告別式についても、お通夜式と大きな変わりはありません。
お葬式や告別式は右側が喪主や遺族、近親者や親族などの位置になります。
こちらも上座になると、故人との関係が深い人が優先されます。

一方で左側は、主催者などの世話役が上座になり、その横に故人や友人や知人、職場関係の人を呼ぶときはその人たちの席になります。
こちらもお通夜式と同じように、役職者や故人の上司として親交が深かった人が上座になります。
同様にキリスト教や神式の偲ぶ会であっても、席次は同じになります。
ちなみにキリスト教や神道の場合は、仏教で行うお焼香はありません。
これらのように偲ぶ会の席次表を決めるときは、お通夜式やお葬式の席次表を参考にしてみるのもいいと思います。
特に職場関係の方を招待する場合は早めに連絡をして、出欠の有無を確認しておくと良いでしょう。
職場関係の方の中には出張などで忙しい方がいますので、早めに連絡しておけば手続きをスムーズにできると思います。

一般的なお葬式やお通夜式のように、偲ぶ会でもお線香をあげることがあります。
また偲ぶ会で用意するお酒については特に決まり事はありませんが、用意するときには早めに準備することが大切です。
偲ぶ会の席次表は、お通夜式やお葬式、告別式などを参考にすると良いでしょう。

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