『返礼品・会葬礼状』の準備について4つのポイントをチェックしよう!

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『返礼品・会葬礼状』の準備について4つのポイントをチェックしよう!

1)返礼品、会葬礼状とは?

返礼品、会葬礼状とは?

返礼品は、葬儀の参列者に感謝の気持ちを込めて渡すお礼の品や参列者から包んでいただいた供物や香典の返礼品のことを指します。
葬儀が終了し、参列者が帰る際に、品物を入れた手提げ袋に入れて渡します。
返礼品には「通夜返礼品」、「会葬返礼品」、「香典返し」、といった種類があります。

返礼品の種類
①通夜返礼品

通夜式に弔問していただいた方へお礼として渡す返礼品です。
お茶やコーヒーなど、口にするものを贈るのが一般的です。
通夜振る舞いをする場合は必要ありません。(通夜振る舞いに参加されない方には渡すようにしましょう。)

②会葬返礼品

告別式の参列者全てに、弔問していただいたお礼として渡します。
タオルやハンカチなどを贈るのが一般的です。
会葬返礼品については香典の有無に関わらず参列者全員に渡します。

③香典返し

香典をいただいた方へお礼として渡す返礼品です。
忌明け(四十九日法要)の後に忌明けの報告とお礼を兼ねて行います。
香典額の半分から3分の1くらいの品物を返すのが一般的な相場です。
最近の傾向では葬儀・葬式の当日に3,000円程度の品物を返す即日返しが利用されることが多いようです。

会葬礼状

会葬礼状とは、葬儀に参列した方へ、感謝の気持ちを表す礼状です。
会葬礼状は書き方が決まっており、定型文に従えば簡単に作成可能です。
できれば礼状の一通にも心を込めて、遺族の想いや感謝の言葉を沿えるとよいでしょう。

2)いつ渡すのが良いの?

返礼品の渡すタイミング

返礼品の渡すタイミングは2つに分かれます。
ひとつは『受付で香典と引き換えに渡す』、もう一方は『受付で引換券を渡し、帰りに引換券と共に渡す』の2種類が一般的です。

香典返しのタイミング

香典返しは通常、四十九日の忌明けに行います。
しかし、最近では葬式当日に行う『当日返し(即日返し)』と呼ばれるものも増えています。

会葬礼状

会葬礼状は葬儀が終わった際に渡します。
しかし、最近では通夜や告別式の受付時に、返礼品と共に渡すことが多くなっているようです。

3)会葬礼状の文例

会葬礼状の文例

会葬礼状の文例はシチュエーションによって異なります。

①葬儀の場合

拝啓
亡祖母 故○○○○儀 葬儀に際しましては
ご多忙中のところわざわざご会葬を賜り(たまわり)
ご芳情のほど誠に有り難く厚くお礼申し上げます
早速拝趨(はいすう)の上お礼申し上げるべきところ
略儀ながら書中を持ちましてお礼申し上げます
敬具

②社葬の場合

拝啓
弊社社長 故○○○○儀 葬儀に際しましては
ご多忙中にもかかわらずわざわざ会葬を賜り且つ
ご鄭重(ていちょう)なる御厚志を賜り有り難く厚くお礼申し上げます
早速拝趨の上お礼申し上げるべきところ
略儀ながら書中を持ちましてお礼申し上げます
敬具

③社外の方から弔電を頂戴した場合

拝啓 
このたびは弊社 代表取締役会長 故○○○○儀 葬儀に際しまして
ご多忙中にもかかわらずご丁重な弔電を賜り厚く御礼申し上げます
おかげさまで葬儀告別式は滞りなく済ませることができました
茲に生前のご厚情に感謝申し上げますとともに
今後も変わらぬご指導ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
早速拝眉(はいび)の上お礼申し上げるのが本意ではございますが
略儀ながら書中を持ちましてお礼かたがたご挨拶申し上げます
敬具

会葬礼状はどこで作る?
①専門業者に依頼する

オリジナルの会葬礼状を作成したい場合は、自分の好みに合わせて作成してくれる業者にネットで発注することが多いようです。
専門の業者が、電話で遺族から故人との思い出や人柄を聞き取り、文章に書き起こしてくれるというサービスです。
宗教や地域特性も考慮して書いてくれるので、品質は高いといえるでしょう。
台紙デザインを選択可能で、写真を挿入できるサービスもあり、故人の人柄を反映させた会葬礼状を作成することができます。

専門家のワンポイントアドバイス!

会葬礼状は葬儀社に依頼可能です。

②自分で作成する

会葬礼状は自分で文面を作成し、プリンターで印刷することもできます。
一般的な参列者には業者の印刷した会葬礼状を送付して、遠方からの参列者や、故人と関係の深かった人には改めて手書きで丁寧に会葬礼状を送ることもあります。

最近では、メールで会葬礼状を送付することもあります。
これも日本人の宗教観や葬儀に関する意識の変化ととらえることができます。

4)会葬できなかった人にはどうする?

会葬御礼を葬儀に来ていない方に渡す場合は「会葬御礼」ではなく「御礼」として渡します。
本文も「故人に対しましては厚いご芳心を賜り・・・」といった文面にしておくとよいでしょう。

会葬礼状の注意点
①会葬礼状に必ず入れておく言葉

会葬礼状には故人と喪主との関係を入れるようにしましょう。

配偶者であれば亡夫や亡妻となり、父母であれば亡父亡母と書きます。

故○○という書き方もありますが、できれば喪主との関係がわかりやすい、亡○といった表現のほうが、参列する側にもわかりやすいです。

参列して下さった方へのお礼の言葉も必ず入れるようにします。
お礼の内容はおおよそ次の2つが多く、「故人への生前のお付き合いへの感謝の気持ち」か「葬儀の不備のお詫び」を入れます。

文章の最後に、書面でのお礼となったことのお詫びも忘れずにいれましょう。
このお詫びは、どんなオリジナルな会葬礼状であっても、きちんと入れておきます。
会葬礼状というのはあくまで略儀であって、正式なものではないためです。

②会葬礼状に「、」や「。」など句読点は使わない

会葬礼状は、もともと毛筆で書くという習慣がありました。
そのため縦書きが一般的であると同時に、文中に「、」や「。」は使わないようにします。
「、」のかわりは1文字空白とし、「。」は使わず改行します。
文頭を一段落下げることもしません。

昔の毛筆の手紙などを見たことがあれば、「、」も「。」も使われていませんし、段落下げもありません。
このような毛筆の伝統が今も会葬礼状には重要なマナーとして引き継がれています。

もっとも最近は、メールでの会葬礼状も送ることがありますから、「、」「。」段落下げを使うこともあるようです。
文章がオリジナルな会葬礼状であれば、定型文より長文になるためこれまでの毛筆の会葬礼状のルールに従うということも減ってきているようです。

③会葬礼状に時候の挨拶は入れない

会葬礼状では、一般的な挨拶は省略します。
例を挙げると季節の挨拶や天候について、手紙の書き出しによく使われますが、こういったことは書かないのがルールです。
時候の挨拶全般に使われる、「時下~」という言葉も使わないようにします。

「拝啓」「謹啓」「敬具」といった言葉も、省略します。
ただ「拝啓」「謹啓」といった頭語や、「敬具」「敬白」といった結語は、使ってはいけないというわけではないようです。

そのため、最近ではこのような言葉も使われている会葬礼状は増えてきているようです。

日本人の宗教観の変化は返礼品や会葬礼状など細かな点にも表れ始めており、この先さらに昔の慣例から外れた形式が増えてくると予想されます。
しかしそれを否定的に捉える必要はなく例えば心づけは古来人の死に関わる仕事をする人へお酒や食事を振る舞う文化でしたが、現代では形を変えて現金を包むという形式になっています。
葬儀形態も変化しています。
一般葬から多様化した家族葬、直葬、無宗教葬が選択されるようになり葬儀に関する慣習や文化も随分と変化してきました。
そのため返礼品や会葬礼状も形式が変化することは自然なことと言えるかもしれません。

専門家のワンポイントアドバイス!

悲しみに浸りながら、ものの数を確保したり、予算との調整をしつつ準備したりしていくのは大変です。
しかし、返礼品や会葬礼状についての準備は、葬儀社が相談に乗ってくれるので、任せた方が抜かりなく手配ができます。


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