年金・保険請求書の添付書類は？

年金・保険請求書の添付書類は？

人間が亡くなった時は、その後に健康保険や年金、埋葬費など様々な手続きを行う必要があります。
それぞれの手続きについては期限などがありますので、期限内での提出が求められています。
他にも申請書類には添付書類も必要となりますので、間違えないように揃えることも大切です。
年金や保険請求書を申請する際に必要な添付書類を、それぞれの種類ごとにまとめてみました。

年金・保険請求書の添付書類

家族に限らず人間が亡くなった後は様々な手続きが必要になります。
中でも間違えやすく解かりにくいのが、年金や保険請求書についてですので、それを申請する際に必要な添付書類を紹介します。

埋葬料

被保険者（本人）が亡くなった場合

• ①被保険者から生計維持されている被扶養者であった方が申請する場合は、添付書類は不要
• ②被保険者から生計維持されていたが被扶養者ではなかった場合

請求者が被保険者によって生計維持されていたことを証明できる書類が必要になり、具体的には被保険者の世帯全体の住民票（原本）や送金証明（写し）などが該当します。

③上記以外で埋葬を行った場合

• ◎埋葬をするのに実際に掛かった費用の領収書

  原本且つ請求者の氏名が記載されたものが必要です。

• ◎埋葬をするのに掛かった費用の明細書

  請求者以外のもので、被保険者と生計維持の関係があった人が、他にいなかった旨を確認できる書類が必要になり、具体的には被保険者の世帯全体の住民票などが該当します。

退職した方は、上記以外にもその死亡日が確認できる書類、具体的には死亡診断書などの写しが必要です。
被保険者に生計維持されていた人がいる場合は埋葬料が支給され、被保険者に生計維持されていた人が特にいない時だけ埋葬費が支給されることになります。

埋葬費

国民健康保険に加入していた方が亡くなった場合は葬儀を行った人、喪主などに埋葬費が支給されます。
その場合の添付書類は、以下のものが挙げられます。

• ①国保の保険証
• ②喪主の印鑑（朱肉を使用）
• ③喪主の預金通帳や口座番号の控え（コピー）
• ④喪主であることを確認できる書類（会葬礼状など）

埋葬費の請求は、実際に葬祭を行った日の翌日から2年間で時効になります。
社会保険の資格喪失後、3ヶ月以内に死亡した時など他の健康保険より給付を受けることができる場合は対象外です。
支給時期については、請求手続きを行った後の1ヶ月から1ヶ月半程度になります。

家族埋葬料

被扶養者である家族が亡くなった場合には、該当者に家族埋葬料が支給されます。
家族埋葬料を申請する際に必要な添付書類は以下の通りです。

• ①現役の方が請求する場合

  埋葬料（費）請求書（在職者）

• ②退職された方が請求する場合

  埋葬料（費）請求書（退職者）

葬祭費

国民健康保険に加入していた方が亡くなった場合は葬祭費を請求でき、添付書類は各自治体によって異なります。
一般的には以下の書類が必要です。

• ①保険証
• ②領収書（葬儀会社発行した、宛名が明記されたもの）

遺族厚生年金

遺族厚生年金請求で必ず必要な書類は、以下のものです。

• ①年金手帳（提出できない場合はその理由書が必要）
• ②戸籍謄本（記載事項証明書、亡くなった方との続柄や請求者の氏名、生年月日を確認できるもの）
• ③受給権が発生した以降で、提出日から6ヶ月以内に交付された書類（世帯全員の住民票の写しなど）
• ④亡くなった方との生計維持関係を確認できる書類（死亡者の住民票の除票や世帯全員の住民票の写しに含まれている時は不要）
• ⑤請求者の収入を確認できる書類（生計維持を認定いるために必要であり、所得証明書や課税（非課税）証明書、源泉徴収票など）
• ⑥子どもの収入を確認できる書類（義務教育終了前は不要であり、高等学校等在学中であれば在学証明書や学生証など）
• ⑦市区町村長に提出した死亡診断書（死体検案書等）のコピー、あるいは死亡届の記載事項証明書、死亡の事実（これらの書類は死亡年月日を確認するために必要）
• ⑧年金受取先の金融機関の通帳など（本人名義で、カナや氏名、金融機関名、支店番号、口座番号が記載されている部分を含む預金通帳やキャッシュカードなど）

なお請求書に金融機関の証明を受けている場合は、通帳のコピーは不要です。

死亡原因が第三者による行為の場合

• ①第三者行為事故状況届（所定様式あり）
• ②交通事故証明や事故を確認できる書類（事故証明書を取得できない場合は、事故の内容を確認できる新聞などの写しでも可）
• ③確認書（所定の様式あり）

被害者に被扶養者がいる場合

• ①扶養していたことを確認できる書類（源泉徴収票や健康保険証の写し、学生証の写しなど）
• ②損害賠償金の算定書（既に決定している時は示談書などの受領額が確認できるもの）
• ③その他、状況によって必要な書類として、年金証書や他の公的年金から年金を受給しているときはその合算対象期間を確認できる書類が必要

死亡一時金

国民年金死亡一時金を請求する際には、以下の書類が必要です。

• ①亡くなった方の年金手帳（提出できないときはその理由書が必要）
• ②戸籍謄本（記載事項証明書）（亡くなった方との続柄や請求者の氏名、生年月日を確認でき、受給権が発した日以降のもので提出日から6ヶ月以内に交付されたもの）
• ③亡くなった方の住民票（除票）や請求者世帯全員の住民票の写し（死亡者との生計同一関係を確認するために必要）
• ④一時金受取先の金融機関の通帳など（本人名義でカナ氏名、金融機関名、支店番号、口座番号が記載された部分を含んだ預金通帳やキャシュカードなどで、請求書に金融機関の証明を受けている場合は添付不要）

寡婦年金

寡婦年金を受ける場合には、以下の書類が必要です。

• ①年金手帳（提出できないときはその理由書が必要
• ②戸籍謄本（記載事項証明書）（受給権が発生した日以降で提出日から6ヶ月以内に交付されたもの）
• ③世帯全員の住民票の写し（死亡者との生計維持関係確認のために必要）
• ④死亡者の住民票の除票
• ⑤請求者の収入が確認できる書類、所得証明書や課税（非課税）証明書、源泉徴収票など
• ⑥受取先金融機関の通帳など（本人名義のものでカナ氏名、金融機関名、支店番号、口座番号が記載された部分を含んだ預金通帳やキャッシュカード）

請求書に金融機関の証明を受けている場合は添付は不要です。

遺族基礎年金

遺族基礎年金を受ける場合は、以下の書類が必要です。

• ①年金手帳（提出できないときは理由書が必要）
• ②戸籍謄本（記載事項証明書）（死亡者との続柄や請求者の氏名・生年月日を確認できるもので、受給権発生日以降且つ提出日から6ヶ月以内に交付されたもの）
• ③世帯全員の住民票の写し

保険金（生保）

保険金（生保）を受ける場合は、以下の書類が必要です。

• ①保険金請求書
• ②被保険者の住民票
• ③受取人の戸籍抄本
• ④受取人の印鑑証明
• ⑤医師の死亡診断書または死体検案書
• ⑥保険証券

保険金（簡易保険）

郵便局のかんぽ生命や簡易保険金を請求する場合は、以下の書類が必要です。

• ①保険証券
• ②保険金受取人の運転免許証や個人番号カード
• ③保険金受取人名義の預貯金通帳やキャッシュカード
• ④死亡証明書
• ⑤被保険者の住民票や戸籍謄（抄）本

上記の書類が揃ったら、最寄りの郵便局で手続きを行います。

この記事のまとめ

年金や保険金を請求する際に必要な書類を紹介しました。
埋葬料、埋葬費、家族埋葬料、葬祭費、遺族厚生年金、死亡一時金、寡婦年金、遺族基礎年金、保険金（生保）、保険金（簡易保険）と様々なものがあります。
それぞれによって添付書類が異なりますので、間違えないようにしっかり確認しておきましょう。

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