永代供養の契約書や規約

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永代供養の契約書や規約

永代供養の申し込みを行う際には、利用する施設の契約書などの確認や理解が必要となります。
また共同墓地との違いについても知っておくといいでしょう。
永代供養の契約書や規約などについてを紹介します。

永代供養に規約はある?

永代供養に規約はある?

永代供養の申し込みをする際には、最初に寺院や霊園などの施設側と契約を交わし、その後に契約書にサインをします。
契約書には様々な事項が記載されていますが、そこでは規約内容についてのチェックも必要です。
規約内容で押さえておきたいポイントは、次の通りです。

供養にかかる費用

供養にかかる費用ですが、永代供養の費用は総額はもちろん、その内訳の確認も大切です。
一般的な永代供養で必要になる料金の項目としては、永代供養料や納骨法要にかかるお布施そして刻字料になります。
施設によってはその他にもあるかもしれませんが、どのような費用があるのかきちんと押さえておきましょう。
供養にかかる費用については寺院や霊園によっても異なりますが、初回の契約時にそれらの支払いをしておけば、後日に追加費用として請求されることがないところがほとんどです。
そのように分かりやすい料金プランを提供している施設を選ぶのも、選択基準の一つと言えるでしょう。

収蔵期間

契約書の規約については、この収蔵期間も大切です。
永代供養の契約をする際は、納骨堂などに遺骨を安置する収蔵期間も決めます。
実際に収蔵する方法や期間は、それぞれの施設やサービスによって変わりますが、事前に確認しておく必要があります。
施設によっては1年や5年という短期のものもあれば、10年以上の長いプランも存在しています。

故人の遺骨を長期間に渡って収蔵してもらいたい方は、永代プランなど長期間に渡って供養してくれるプランを選ぶといいでしょう。
永代供養では30年や50年など、ある一定期間に個別収蔵して規定の期間が経過したときに、他の方の遺骨と一緒に合祀されるケースが多く見られます。
このように遺骨の収蔵期間も大切ですので、契約を交わす際は注意しておきましょう。

改葬の可否

永代供養で合祀墓を選ぶ遺族も少なくありませんが、合祀墓を選択すると後日に改葬したいと思っても遺骨を取り出せないことから、改装できないことがあります。
利用者の中には転勤などで将来異動する人もいると思いますが、改装できないと遺骨をそのまま置いて移動することになってしまいます。
先のことは分かりませんが、引っ越しなどをする可能性がある人はお墓の選択にも注意する必要があります。
契約を行う際に、改葬ができるのかについても確認しておきましょう。

永代供養と契約書

永代供養と契約書

永代供養に限ったことではありませんが、何かしらのことを始めるときはその相手と契約書を交わすのが通常です。
多少の手間や時間がかかることもありますが、後々のトラブルを回避するためにも書類の手続きは大事になります。
契約書と聞くと面倒に感じる人もいるかもしれませんが、とても大切なことですのできちんとしておきましょう。
永代供養は利用者と故人の遺骨を管理してくれる、寺院や霊園などの相手があって初めて成立するものです。

供養の方法、収蔵期間、永代供養料金、解約の方法など様々な事項を契約書に記します。
それぞれの施設によって契約内容は異なりますが、そのすべてが大切なものです。
そのため契約書を交わす際は、すべての事項を確認し納得した後にサインを行いましょう。
不安な場合は弁護士や行政書士など、契約関係に詳しい専門家に相談してみるといいでしょう。

永代供養と共同墓地について

昨今のお墓不足なども影響し、新規にお墓を建てるのではなく、すでに存在している共同墓地に納骨する遺族が増えているようです。
共同墓地というのは、一つのお墓にたくさんの遺骨を納骨する方法であり、この共同墓地で永代供養を行うことも可能です。

共同墓地の種類

永代供養をする際の共同墓地は、以下の種類に分類できます。

合祀墓

合祀墓は、一つの大きいお墓の中に複数の人の遺骨を一緒に埋葬する方法です。
合祀墓の永代供養料はそれぞれの寺院や霊園などによっても異なり、3~50万円程度が費用の相場とされています。
利用料金は最初に支払う永代供養料の中に含まれていることが多いのですが、施設によっては納骨の際に納骨料や彫刻料が別途必要になることがあります。

納骨堂

納骨堂は一つの施設に、たくさんの人の遺骨を埋葬する方法です。
納骨堂は一般的なお墓とは異なりますが、施設内には仏壇などの設備が完備されており、そこに遺骨が収められていることもあって、通常のお墓と同じようにお参りができるでしょう。
納骨堂で永代供養をするときは、30年や50年など一定の期間が経過すると、他の方の骨と一緒に合祀墓に移されて供養されるのが一般的です。
納骨堂の場合には、一般的なお墓のように故人の子供や子孫などに受け継がれることはありません。
気になる納骨堂の費用ですが、1人辺り50万円程度かかることもあり、永代供養の料金よりも高めに設定されていることがほとんどです。
その他にも、年間の管理費として他に料金がかかることもあります。

一般的な墓地と共同墓地との相違点

共同墓地と一般的な墓地との大きな違いは、その費用にあります。
一般墓地では墓石が必要になり、その種類や大きさなどにもよりますが、共同墓地よりも高くなることがほとんどです。
ちなみに一般的なお墓を購入する場合は200~300万円程度かかることもあり、さらには年間の管理費も必要になりますので、事前に費用を工面しておく必要があるでしょう。
一方で共同墓地ではお墓が必要ありませんので、一般的な墓地と比べて非常に安く済ませられます。
共同墓地の場合は安いところであれば10万円程度、高いときでも100万円くらいかかるのが一般的です。

なお納骨堂は、一般墓地にかかる管理費の支払いが必要ないのが特徴です。
共同墓地というのはお寺などが一括管理していることもあり、お盆やお彼岸などの行事の際にまとめて供養を行います。
そのようなこともあり、共同墓地の多くでは遺族や親族などから希望がなければ、個別の法要を行うことはありません。
一般墓地であっても、家族の希望があれば個別の年忌法要を行います。

共同墓地は他人と一緒にお墓に入るのが特徴ですが、一般墓地は家族と一緒に入るのが基本です。
これも相違点の一つになります。
そして共同墓地は寺院や霊園がまとめて供養をしてくれますので、無縁墓になることはまずないと言えます。
しかし一般の墓地の場合には、家族や親族がお墓参りをしないとそのうち疎遠になり、いずれは無縁墓になってしまうこともあるのです。

共同墓地で永代供養を行う際の費用内訳

共同墓地で永代供養をする場合には、永代供養料や納骨法要をする際のお布施、さらにお墓の刻字料などの費用が必要です。
永代供養料は、永代供養墓の規模やサービス、他にも宗派や地域などによって異なり、その費用相場は3~50万円と言われています。
また納骨法要の際のお布施は地域によって異なりますが、5,000~1万円くらいを見ておくといいでしょう。
刻字料というのは故人の戒名や俗名、没年月日などを墓石に彫るもので、その刻字料は1~5万円程度が相場とされています。

永代供養を申し込みするときは寺院や霊園などと契約書を交わしますが、その中にはいくつか大切な規約も見られます。
そのすべてが大事になりますので、内容はきちんと理解された上で契約することが求められます。
また永代供養は共同墓地でも可能ですので、希望をしている方は施設に相談しておきましょう。

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