納めの式や火葬中の過ごし方

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納めの式や火葬中の過ごし方

火葬場で遺体の火葬が終わると、その後に遺骨を骨壺に納めるなど様々なことを行います。
その一つが「納めの式」になり、これは僧侶の読経と一緒に行うのが一般的です。
納めの式や火葬中の過ごし方など、火葬を行う際の内容は遺族によっても異なります。

納めの式とは

納めの式とは

お葬式や告別式が終わり、火葬場に遺体が搬送された後に火葬が行われます。
そして火葬に移るまでの間、遺族と親族などの近親者だけで行うのが「納めの式」と呼ばれる儀式になります。
遺族や近親者にしてみたら、この納めの式が故人との本当に最後のお別れということになるのです。

納めの式の流れ

斎場や火葬場で行う納めの式は、以下の手順で行います。

ただ最近では簡略化も進んでおり、火葬場での納めの式を行わない遺族も増えてきているようです。
納めの式は、火葬炉の前に設置している祭壇の上に位牌と遺影写真を飾り、僧侶が読経する際に遺族や関係者が焼香を行います。
焼香の順番ですが、これはお通夜やお葬式で行った順番と同じで、故人と関係のある縁の深い順に行うのが一般的です。
具体的には、喪主、遺族、職場の上司や同僚、近親者、友人・知人の順に火葬場に集まった全員が合掌礼拝とお焼香をして、故人との最後の別れを告げることになります。

なお僧侶が同行しない場合は、焼香のみ行います。
納めの式で参列した方全員、故人とのお別れが終了すると遺体はそのまま荼毘に付されます。
火葬の時間は火葬場の設備や遺体の大きさなどによっても変わってきますが、50分~2時間を目安にしておくと良いでしょう。
その間は火葬場の控え室などで、お菓子や飲み物を口にしながら故人の思い出話をしたりすることがほとんどです。

火葬許可証

当然ですが火葬を行うときには、火葬許可証が必要になります。
火葬許可証は、故人が亡くなった医療機関からいただいた死亡診断書と死亡届を、役所に提出した後にもらえる書類になります。
火葬する日になって火葬許可証をうっかり忘れてしまう人もいるようですので、火葬場に向かう前に確認しておきましょう。
火葬場に着いたら最初に火葬許可証を提出し、そのときに「埋葬許可証」を受け取ります。
斎場や火葬場での火葬が終わると、四十九日法要などのタイミングで納骨が行なわれるのが一般的になり、その際に埋葬許可証が必要となります。
埋葬許可書がないと納骨できなくなりますので、納骨するときまで大切に保管しておきましょう。

収骨

火葬が終わると、故人の遺骨は囲み箸を使用して2人1組で骨壷に納めます。
これが収骨になり、一つの遺骨を竹の箸で一緒に挟み、そのまま遺骨に納めることになります。
ここでお箸を使うのには理由があり、「箸」と「橋」という読み重ねが関係しています。
つまりお箸がこの世とあの世の「橋渡し」をすることになり、古くからの言い伝えともされています。
収骨はふたり1組で行う、そのときは足元から頭に向けて遺骨を拾うのが基本です。

火葬時間と火葬中の過ごし方について

火葬時間と火葬中の過ごし方について

お葬式や告別式を終え、出棺の後に火葬場で荼毘に付します。
火葬にはある程度の時間がかかりますので、火葬を待っている間は遺族や親族は様々な気持ちが入り組んでいるのではないかと思います。
「悲しい」、「寂しい」、「辛い」、「泣きたい」などの気持ちや「これまで色々とありがとう」など、様々な感情が溢れ出てくるのではないでしょうか。

他に逝去から告別式まで「しっかり送り届けてあげる必要がある」と、長い間張り詰めていた緊張が一気に緩む瞬間でもあるのです。
故人が骨になるまでの間、遺族や親族の方々は火葬場という、いつもとは違う世界の中でどのように過ごせばいいのか、なかなかイメージしづらいと思います。
火葬にかかる時間ですが、50分~2時間と時間にも幅があります。
かかる時間は火葬場にある火葬炉の性能や機能、遺体の体の大きさなど様々な要因によって左右されることがほとんどです。

例えば東京都内であれば40分程度と、火葬にかかる時間が早い火葬場もあります。
しかし、全国的に見ると早くても1時間、遅くても2時間程度と、どうしても幅が出てくるのが実情ではないかと思われます。
日本の場合は家族や縁の深い人たちが骨を拾う収骨の習慣もあり、これは世界的に見ても日本独特の儀式と言われています。
日本ではこのような収骨を行うため、骨の形をできるだけキレイに整える必要があるのです。
そのため火葬についても、キレイに残るようにするためにある程度の時間がかかることになります。
一方で海外の火葬では、灰になるまで火葬するところもあります。

火葬中の過ごし方

火葬にはある程度の時間がかかりますので、その間の過ごし方を考えておく必要があります。
火葬をしている間は、遺族や親族その他の関係者の方々は、斎場や火葬場に設置されている控え室やカフェエリアなどで待機することになります。
控え室や休憩室には、お茶やお菓子、ジュース、お弁当などを用意しているところもありますので、それらを召し上がりながら故人との思い出話を語ったりして自由に過ごします。

火葬後に精進落としをする場合

火葬後に精進落としをする場合は、以下の流れになります。

火葬中に精進落としを召し上がる場合

地域によっては、火葬の最中に精進落としの食事を召し上がることもあります。
この場合の流れは、以下のようになります。

地域や慣習などによって変わってきますが、これが大まかな流れになります。

火葬場で行う納めの式というのは、遺族と親族などの近親者だけで行われる大切な儀式のことです。
納めの儀式が、故人との本当の最後のお別れになります。
また火葬にはある程度の時間がかかりますので、その間はそれぞれが思い思いの時間を過ごしましょう。

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