生前契約の費用や手順

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生前契約の費用や手順

生前に自身のお葬式の取り決めなどを行うのが、終活でも話題になっている生前契約です。
興味を持っている人もいると思いますが、その費用や手順、トラブルなどについても把握しておく必要があるでしょう。
生前契約にかかる費用や手順などを紹介していきます。

生前契約の費用と手順

生前契約の費用と手順
生前契約にかかる費用

生前契約は自分でもできますが、法律用語の理解など時間と手間がかかりますので、葬儀会社やNPO法人などの専門機関に依頼する人も少なくありません。
葬儀会社などの専門機関に依頼をすればすべての手続きをしてもらえますので、初めての方でも安心して利用できるのではないかと思います。
ただ専門機関に依頼をする場合は、そこでかかる費用が気になる人もいるかもしれません。
それぞれの機関によってかかる費用が異なりますので、気になる方は事前に確認しておくと良いでしょう。

あくまで一例としてですが、葬儀会社の生前契約プランを紹介します。
名称が生前契約葬儀・供養プランになりますが、これは利用者に万が一のことがあったときのお葬式や供養など、生前に契約をしておくプランです。
生前契約にかかる費用としては、サポート料金として68,000円が必要になります。
葬儀・供養プランには、以下のようなサービスが含まれています。

無料相談、お葬式と供養方法の確認、葬儀会社と供養業者との間の引受確認書締結、公証役場での死後事務委任契約、財産管理、葬儀や供養費用、報酬の預託などです。
財産管理などの契約書については、法律の専門家でもある司法書士などが作成してくれます。
生前契約プランの場合は、子供からの依頼があれば死後事務委任契約ではなく、事務委任契約になります。
また契約書類を公正証書にする場合は、公証人の手数料が発生します。
その他にも別途費用がかかることがありますので、契約書を作成する際に確認しておきましょう。
葬儀会社などで行う生前契約のサービスについて不明な点がある方は、無料相談などで聞いておくことをおすすめします。

生前契約の手順

NPO法人に依頼する際の手順について紹介します。

①資料請求

最初に行うことは、資料請求です。
生前契約には様々なサービスがありますので、まずは資料の請求をして、その内容を確認しておくと良いでしょう。
資料請求は電話やメールでできますが、インターネット経由で資料請求できるところもあります。
急いでいる方は、ネット経由での資料請求をおすすめします。

②説明会の申し込み

自宅に資料が届いたら、説明会参加の申し込みを行います。
説明会は様々なところで行われていますので、都合の良い場所を選びましょう。

③説明会への参加

生前契約の説明会は、無料で参加できます。
説明会では生前契約のことについて分かりやすく説明してもらえますし、質問などの時間もありますので、分からない点はその際に聞いておくと良いでしょう。

④申し込みの手続き

説明会での生前契約について納得ができたら、申し込みの手続きを行います。
生前契約に必要な申請書に、必要事項を記入して申し込みをします。
その際には、専門機関によっては申込金などが必要になることがありますので、別途準備しておきましょう。

⑤相談会への参加

生前契約の申し込みを行った後は、色々と問題が出てくることがあります。
そのときは事後の相談会もありますので、気になる点がある方は相談して聞いておくと良いでしょう。

生前整理アドバイザーとは

生前整理アドバイザーとは

生前契約を行う際に様々なことをアドバイスしてくれるのが、生前整理アドバイザーです。
生前整理アドバイザーというのは国家資格ではなく、民間で行っている資格制度を受講して得た人です。
生前整理を行う際に様々なアドバイスをすることになりますので、資格試験自体も身近な人を援助できる内容になっています。
生前整理アドバイザーの資格を取得するためには、最初に認定講座を受講することになり、2級の場合は生前整理に関係したテキストなどを使用して学びます。
そして生前整理アドバイザーの2級に合格した方は、準1級講座によってさらに深く生前整理を学びます。
自分だけではなく、身近な人の生前整理に役立てる知識や技能を身につけることが目的になっています。
さらに1級講座では、家族はもちろん身近な人の生前整理に役立つ知識や技能を身につけます。

生前整理アドバイザーの受験資格
①受験資格

生前整理アドバイザーの受験資格ですが、2級は誰でも受講ができ、2級を合格した方は準1級や生前整理作業技能士の科目を受講できるようになります。
そして準1級の資格を持っている方は、1級の受講が可能です。

②試験科目

思い出の物の片づけ方、マイベストショットアルバムの作成、エターナルノートの記入、模擬葬儀のプロデュース、やり残しリストの作成、大切な人のリストアップ、大切な人へのメッセージの記入、5年後の自分の未来のプランニングなどです。

③受験者数

正確には受験ではなく講習での受講のため、現時点では正確な人数などは公表されていません。

④合格率

こちらも公表されていません。

⑥受験料

受験料については、2級は21,060円、準1級は26,784円、そして1級は37,584円となっていて、これらの中にはテキスト代なども含まれています。
また生前整理作業技能士は70,200円で、生前整理作業技能士の修了証を発行する場合は、別途費用が必要となります。

生前整理アドバイザーに向いている人

整理アドバイザーは、自分が亡くなった後に家族や周りの人に負担をかけたくない、死ぬ前に新編整理をしておきたい方などにおすすめです。
他にも遺品整理やメンテナンスの仕事をされている方も、生前整理アドバイザーの資格があれば便利です。
生前整理アドバイザーの資格があれば、生前契約で悩んでいる方に様々なアドバイスができますので、興味がある方は取得しておくと良いでしょう。

生前契約のトラブル

生前契約では様々なトラブルが起こる可能性がありますので、契約する際は注意しておきましょう。

トラブル例1

葬儀には様々なプランがありますが、例えば本人が家族葬を選んだ場合、その本人の交流関係が広かった場合、家族葬のような小さいお葬式の場合では、弔問客に対応できないこともあるでしょう。
故人の気持ちが優先されることは重要ですが、せっかく訪問してくれた弔問客に対し、失礼にあたる可能性があります。

トラブル例2

葬儀会社では様々なプランを紹介してもらえますが、故人にとっては不要と思えるようなプランを薦めてくる可能性もあるでしょう。
故人は既に亡くなっているので、どのような意味でそのプランを申し込んだのかという、意志の確認はもちろんできません。
その場合は、お葬式が終わった後に高額な請求書が届く可能性があります。

トラブル例3

トラブルで最も多いのが、費用の問題です。
生前契約の申し込みをする際に家族とお金の面の協議がなされていないと、後々トラブルになることがあります。
そのようなトラブルを回避するためにも、料金後払いが可能な機関を選ぶと良いでしょう。
前金で支払ってしまうと、故人と家族の意見が折り合わなかったときにトラブルになりやすいので、注意が必要です。

生前契約を行う際は、その費用と手順をしっかり把握しておくことが大切です。
また生前契約には様々なトラブルも起きることがありますので、生前整理アドバイザーなど専門の方に相談しておくと良いでしょう 不明な点は、早めに相談して解決しておきましょう。

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