初七日のお返しや服装マナー

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初七日のお返しや服装マナー

初七日法要で参列いただいた場合は、そのお返しを行う必要があります。
他にも香典の表書きや服装など、初七日法要には様々なマナーがありますので確認しておきましょう。
初七日法要のお返しマナーなどについてを紹介します。

初七日とお返しマナー

初七日とお返しマナー

初七日法要でたくさんの方に来ていただいた際に、そのお返しは必要なのでしょうか? お返しについては悩む遺族も多いと思いますが、結論から言うと初七日法要の参列者へのお返しは必要です。
そのため法要に間に合うように、早めに用意しておきましょう。
お返しをする時期も決まっていますので、その点にも注意を払わなければいけません。
また初七日法要に参列して下さったことに対するお返しと、香典をいただいたことへのお返しとでは内容が異なります。
初七日法要に参列していただいた方へのお返しについては、どのようなものを渡せばいいのか分からない方もいると思います。
その場合は、相場を参考にするといいでしょう。

初七日法要でお返しする金額相場と品物

初七日法要に参列していただいた方々に対するお返しは、3~5千円程度が相場と言われていますので、それを基準にして決めると良いと思います。
これは故人が亡くなってから7日に行う場合だけでなく、お葬式の当日に初七日法要を行う場合でも同じです。
どらちも同じ初七日法要ですので、参列していただいた方にお返しすることが大切です。
それでは、どのようなものを用意するのがいいのでしょうか? 初七日法要への参加に対するお返しとしては、「日持ちしやすいもの」や「消費しやすいもの」、そして「できるだけ軽いもの」が好ましいとされていますので、それを基準に選ぶようにしましょう。
初七日法要に参列した方はお返しの品を持って帰ることになりますので、持ち運びやすいものでなくてはなりません。

そのため、あまりにも重いものは適しません。
重いとかえって参列者の負担になってしまいますので、品物を選ぶ際には十分に注意しておきましょう。
さらに日持ちしない物や傷みやすい物では、急いで持って帰る必要がありますので、参列者にとっては大きな負担にもなり兼ねません。
お返しの品として無難な物と言えば、海苔などの乾物や和菓子、お茶、タオル、ハンカチなどです。
それらはあっても特に困るものではなく、消費しやすい物になりますし、軽くて持ち運びもしやすいでしょう。
お返しの特性を考えた物を選ぶようにしましょう。
そしてお返しを手渡すときは、初七日法要に参列していただいたことに対するお礼の気持ちも表すことが大切ですので、お礼状も添えておきましょう。
お礼状はかしこまる必要はなく簡単な文章で結構ですので、品物を渡す際に一緒にしておくと良いでしょう。
お礼状は贈答品店で頼むこともできますので、どうするかについては遺族や親族で話し合って決めましょう。

熨斗の表書き

お返しの品を渡す際に熨斗を付けますが、その書き方についても押さえておく必要があります。
熨斗の水引結び方の種類ですが、「結び切り」の形にするのが一般的です。
色は「黒白」や「銀白」がよく用いられており、中には「黄白」を用いる地域もあるようです。
熨斗の表書きは「志」や「粗供養」で、名前も書きましょう。
その際には香典のようにフルネームでも構いませんが、苗字だけで書くのが一般的です。
以上が熨斗の一般的な表書きについてですが、地域によっては異なることもありますので、自身の地域がどうなのかを確認しておくことをおすすめします。

用意するお返し品の数

初七日法要のみを行う際には招待している方の人数把握も簡単ですが、繰り上げ初七日や繰り込み初七日は、葬儀の参列者と初七日法要の参列者と同じですので、人数の把握が複雑になることもあります。
そのようなケースも考慮して、当日のお返しの数は少し多めに用意しておくと良いでしょう。
多い分には構いませんが、「少なすぎてお返しの数が足らなくなった」という事態にならないように注意しましょう。
もし足りなくなれば、参列者に対して大変失礼にあたります。
故人のためにせっかく時間を割いていただいたので、その気持ちにしっかりと応える必要があります。

初七日の服装マナー

初七日の服装マナー

初七日法要に招待されたら、着ていく服にも注意しておきましょう。
適した服装として、お葬式と同じ日に行う場合は喪主や遺族側は喪服や礼服を着用しますので、参列者も同様に喪服や礼服で良いでしょう。
お葬式とは別の日に初七日法要を行う場合にも、喪主や遺族は喪服を着用するのが通常です。
参列者もそれに合わせてもいいのですが、当日は略式の喪服でも差し支えありません。
略式の喪服は、男性であれば黒のスーツと白のワイシャツ、ネクタイ、靴下で、靴などの小物は黒で統一しましょう。
女性の場合は黒のスーツやワンピースを着用し、アクセサリーについては結婚指輪と真珠以外は避けるのがマナーです。

初七日のお布施の金額相場

初七日法要では読経してもらうお坊さんにお布施を渡しますが、その際の金額はどれくらいがいいのでしょうか? 初七日のお布施の金額は、宗教によって相場が異なります。

浄土真宗のお布施

浄土真宗では、初七日法要の際に渡すお布施の相場は3~5万円程度とされています。
この点は仏教全体での相場とおよそ同じです。
しかし浄土真宗では、お布施についての考え方が特徴的なので注意が必要です。
浄土真宗のお布施は、読経してもらったことに対する謝礼としてではなく、故人やその遺族を守ってくれている阿弥陀如来に対する感謝の気持ちと捉えています。
そのためお布施を渡す対象は、読経してもらう僧侶や僧侶が所属している寺院に対してではなく、あくまでも仏様に対してということになります。
浄土真宗でお布施を渡す際には、仏様に渡すお気持ちとして用意しておきましょう。

浄土宗のお布施

浄土宗は浄土真宗と同様で、初七日のお布施の相場は3~5万円程度です。
お布施の金額は仏教の一般的な相場と同じですが、お布施について浄土真宗のような考え方はありません。

曹洞宗のお布施

禅宗の一派である曹洞宗では、初七日法要のお布施の相場は3万円くらいになっています。
曹洞宗でも、地域や寺院によってお布施の金額が違うこともありますので、事前確認を忘れないようにしましょう。

日蓮宗のお布施

日蓮宗は法華経を信じる宗教であり、初七日法要のお布施の相場は5万円程度とされています。

真言宗のお布施

弘法大師空海が日本に伝えたとされる真言宗では、3~5万円程度が相場とされています。

初七日の香典の表書きの書き方は?

初七日法要の香典の表書きは、仏式の場合は「ご霊前」や「御霊前」です。
香典の表書きに「御仏前」と記入する人もいますが、初七日の香典として書くときは間違いになります。
どちらも似たような名前で分かりにくいかと思いますが、御霊前は四十九日前に、御仏前は四十九日後に記入するのが一般的です。
一方で浄土真宗では、四十九日より前であっても御仏前と記入するのが正しい書き方とされています。
浄土真宗の場合は、故人の霊が四十九日までこの世に留まるという考えがないからです。

初七日法要では、参列していただいた方々にお返しをする必要があります。
法要に参列する際には、服装のマナーや香典の表書きの書き方についても注意を払いましょう。
お布施の金額は宗教によって相場が異なりますので、自分の宗旨や宗教での金額を確認しておくといいと思います。

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