お別れ会の式次第や開催準備

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お別れ会の式次第や開催準備

お葬式とは異なるお別れの会を開催するときには、いくつか事前に準備する必要があります。
お別れの会で準備するものとしては、式次第の内容や招待状、しおりなど様々なものが存在します。
いずれにしてもお別れの会の開催が決まれば、早めに取り掛かることが大切です。

お別れの会の式次第と開催準備はどうする?

式次第と開催準備

お別れの会の開催が決まったら、式次第など開催に向けて色々と準備する必要があります。
ただその内容については、比較的自由なケースが多いのです。
何故ならお別れの会というのは通常のお通夜式やお葬式とは異なり、故人をより尊重した内容の儀式だからです。
そのようなこともあって、お別れの会自体に特に決められたルールなどはありません。
式次第などの進行の流れは存在しませんので、遺族や発起人らの希望に沿ったスタイルを実現できます。

だからと言って、どのような内容でもいいとは限りません。
お別れの会というのは、あくまでも故人を偲ぶために行う会でもあり、実際に参加する人の中にはお通夜式やお葬式に参列できなかったため、その代わりとなるお別れの場を希望している人もいるからです。
それが遺族や発起人の希望をそのまま反映したものになると、参列者は参加しにくくなる可能性があります。
そのため実際のお別れの会では、遺族や発起人たちの希望を反映しつつ、同時に祭壇にお花を供える献花や故人を讃える献杯、さらに黙祷などお通夜式やお葬式と同じように故人とのお別れを意識したような内容の式次第にするところが多いです。

お別れの会の式次第の内容

実際のお別れの会では、以下のような事柄が行われています。

①開会の辞

お別れの会の最初は、閉会の辞で始まります。
ここでは喪主や親族の代表者が開会の挨拶を行います。
お通夜式やお葬式に参列できなかった人たちのために、当日の状況などを伝えたり、お別れの会をすることになった経緯やどのような会にしたいのか、などを伝えることになります。

②故人の紹介など

お別れの会に参加する人の中には、親戚など親族と関係性の深い人たちはもちろん、他にも生前に故人が働いていた会社のスタッフや取引先、ほんの僅かなお付き合いがあった方など、様々な人が訪れます。
当然のことですが、遺族や故人とお付き合いが薄い方たちは、故人のことをよく知らない人もいるかと思います。
そのような人たちによく分かるように、故人の略歴から没年までのことを簡単に紹介する必要があるのです。
そのときには思い出のスライドなど、様々なスタイルで故人の写真や動画などを公開することもあるでしょう。

③黙祷

故人の経歴などの紹介が終わったら、参加者全員で黙祷を行います。
ここで行う黙祷は、故人の冥福を願い祈るためのものです。

④献杯や会食

司会者の挨拶が終わったら、故人への敬意を表するための献杯の儀式を行います。
献杯をした後は、参加者全員で故人のことを振り返ったり、思い出したりして食事をします。
その際にはスライドショーや故人が生前に好きだった曲などを生演奏するなど、企画を組み入れるところもあるようです。
また会食で、生前に故人が好きだった食事やお酒などをメニューとして出すところもあります。

⑤閉式の辞

閉式の辞では、来訪してくれた参加者の方々にお礼の言葉を述べます。

⑥写真撮影など

閉会の辞が終わった後、参加者全員で撮影を行うこともあります。
その際には祭壇に飾られている故人の遺影や遺影を持った故人の配偶者や家族、親戚などを中心にして参加者全員で写真を撮ります。

⑦解散

すべての行事が終わったら解散します。
なおその際に、遺族によっては引き出物などの手土産品を渡すこともあるようです。

以上が一般的なお別れの会の式次第ですが、場合によってはそれ以外の行事が行われることもあります。
元々自由なスタイルで行うものがお別れの会の趣旨にもなりますので、遺族によっては式次第の内容が変わることもあるでしょう。

お別れの会の招待状はどうする?

お別れの会の招待状

お別れの会を開催する際に、参列していただく方に招待状を送る必要があります。
招待状を送るときは、記載すべきことに注意しておきましょう。
お別れの会は故人に関係した儀式ですので、あまりにも砕けた感じの内容では相手に対して失礼にあたります。
だからと言って堅苦しい内容のものでは、お別れの会ならではの気軽さに欠けてしまうでしょう。
お別れの会の招待状を作成するときは、できるだけ丁寧且つ口語体の文体で書くことをおすすめします。
その方が、いただく側も気楽な感じになれるのではないか、と思われます。
招待状には、以下の事項を記載しましょう。

①案内状のタイトル

誰のためのお別れの会であるのか、それが分かるように記載しましょう。

②時候の挨拶

時候の挨拶文は、本文の始めに書くのが一般的です。

③お別れの会の出席依頼

時候の挨拶が終わったら、その後にお別れの会への出席をお願いする内容の文章を書きます。

④締め

すべての事項が終わったら、生前から故人とお付き合いのあった人たちに、感謝の内容の文を記載して文章を締めます。
招待状ではお別れの会の日時や場所などについても記載しますが、それらは箇条書きの方が分かりやすいでしょう。
また後日招待状を見てもすぐに確認できるように、文章の中ではなく欄外に織り込むようにしておきましょう。

お別れの会の招待状で書くべきではない事柄

別れの会の招待状を作成するときには、その文中に故人を偲ぶようなことは書かないようにしましょう。
招待状というのは、あくまでも案内状であって普通の手紙ではないからです。
文中では故人を偲ぶ思い出話などを書かず、それは会食のときに伝えましょう。
また生前に故人との関係が親密だった方に招待状を出す場合でも、同様に案内までに留めておく必要があります。
あまりにも丁寧な添え文章を記載すると、他の人たちのバランスが取れなくなってしまいます。
招待状はあくまでもお別れの会の案内状ですので、そこは割り切って作成することが大切です。

簡潔で誰が見ても分かりやすい、そんな内容にしておきましょう。
全体的に事務的な内容にした方が、すべての方にも伝わりやすいのです。
他に戒名などの点もあり、お別れの会については無宗教で行われる場合が多いので、招待状に故人の戒名などは記載しない方がいいでしょう。
遺族や故人とは異なる宗教の人も参加することが多いので、宗教的な内容は避けた方が無難です。
お別れの会の招待状を書くときには、以上の点に注意しておきましょう。
招待状で分からない点や不明なことがあるときは、家族や親戚または会を執り行ってくれる葬儀会社のスタッフなどに相談すると良いでしょう。
葬儀会社のスタッフは経験が豊富ですので、様々なアドバイスをしてくれるはずです。

お別れの会のしおり

お別れの会ではしおりを作ることがありますが、こちらには次のことを記入します。
通常はお別れの会の日時や場所、会の名前、式次第の内容、故人の略歴、喪主や主催者の挨拶、写真、そして会で歌うときには、その歌詞などが入ります。
しおりについては特に決まり事はなく、比較的自由なスタイルで作られることが多いのです。
葬儀会社などでもしおりについてのサービスを提供していますので、気になる方は相談してみるといいでしょう。
またサンプルを参考にしながら、必要であれば葬儀会社などに連絡しましょう。
招待状と同じように、しおりも早めに準備することが大切です。
そのためにも内容やスタイルなどを、事前に決めておくようにしましょう。

お別れの会の式次第と開催準備は、会を催すことが分かれば早めに準備することが望まれます。
またお別れの会の招待状やしおりも同様です。
招待する人が決まったら、その旨を早急に伝えられるように準備を急ぎましょう。

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