偲ぶ会を運営するのは大変?

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偲ぶ会を運営するのは大変?

お葬式とは別の日に行う儀式の一つに、偲ぶ会があります。
お別れの会と呼ばれることもありますが、家族や親戚などの親しい人だけで行うのが一般的ですが、会の運営には大変なこともあるようです。
この偲ぶ会の内容について紹介していきます。

偲ぶ会を運営するのは大変

偲ぶ会を運営するのは大変

最近、人気の高い儀式の一つとして注目されているのが、偲ぶ会やお別れの会などの比較的小さなセレモニーです。
お葬式とは別の日に、家族や親戚などのごく親しい人たちを集めて行うのが一般的になり、実際に行う遺族は増えているようです。
ただどんなに規模が小さいと言ってもあくまでセレモニーですので、普通のお葬式のように何かと準備することが多く、主催者側は大変という意見も少なくはないようです。
偲ぶ会を開催するには事前の準備が必要になり、以下のように順序立てて行う必要があります。

偲ぶ会の日程

当たり前のことでもありますが、偲ぶ会を開催する際にはその日程を事前に決めておかなければいけません。
遺族側の都合もあるかもしれませんが、同じように参加してもらう側の意向についても、考慮しておく必要があります。
それぞれに都合があると思いますか、やはり参列する側の都合の良い日程を優先することが大切です。
案内状をもらった人たちが安心して出席できるように、ある程度の余裕を見ておきましょう。
最低でも1ヶ月、余裕があれば2ヶ月程度は見ておいた方が、参列者も都合がつきやすいかと思います。
偲ぶ会の開催日については、特に決まりなどのルールはありません。
何故なら一般的なお葬式のように、定まった形式の中で故人を追悼するものではないからです。

偲ぶ会というのはお葬式とは異なり、比較的自由なセレモニーと言えるでしょう。
故人のお葬式に参列できなかった人たちが中心となって、故人を追悼するために行うものになり、加えてそこに宗教的な行事は一切関与することがありません。
お葬式や通夜のように、すぐに開催する必要もないのです。
偲ぶ会を後日開催するときは、1~2ヶ月の余裕をもって行うのが理想とされています。
そうすることで準備の時間はもちろん、遺族や参列する人たちの気持ちの面についても、故人を偲ぶゆとりが生まれやすくなります。
遺族の中には、四十九日や一周忌法要など区切りに合わせて行う人も大勢います。

偲ぶ会の式次第

偲ぶ会を開催するときは、式次第についても決めておく必要があります。
偲ぶ会というのは、お葬式のような形式にとらわれることなく、ゆったりした気持ちで故人を偲ぶ儀式です。
そのため式次第についても、それぞれに合った内容で決めることをおすすめします。

偲ぶ会の初めに「乾杯」をするの?

偲ぶ会の初めに「乾杯」をするの?

結婚式の披露宴やパーティーなどでは乾杯が行われますが、偲ぶ会についてはどうなのでしょうか? 偲ぶ会でもパーティーと同じように、その場を盛り上げるために乾杯を行うのではないか、と思っている人もいるかもしれません。
お葬式や法要が終わった後に会食が開催されることがありますが、その席で行われるのは乾杯ではなく「献杯」です。

献杯は、故人に杯を捧げて敬意を表す意味を持っており、会食の前に代表者が挨拶をして、その後に杯を交わすのが一般的です。
献杯には乾杯と同じように音頭があります。
この音頭については前もって打診をされることもあれば、突然その場で急にお願いされることもあります。
いずれにしてもいつ音頭を依頼されてもいいように、心の準備をしておくと良いでしょう。
偲ぶ会についても乾杯ではなく、この献杯が行われることがありますので準備しておきましょう。

献杯のタイミング

偲ぶ会でも献杯を行うことはありますが、その場合は献杯が終わるまで食事に手をつけないのがマナーとされています。
出席者全員が席に着いた後に始め、全員が揃ったのを確認してから位牌の前に酒入りの盃を置きます。
まずは喪主が挨拶をし、その後に代表者による献杯の挨拶を行うことになります。
お葬式で行う献杯の手順は法要と特に変わりありませんが、偲ぶ会については異なることがありますので注意しておきましょう。

献杯のポイント

偲ぶ会で献杯を行うときは、以下の点に気をつけましょう。

①挨拶

献杯では代表者が挨拶を行いますが、その場合は時間にも気を配りましょう。
挨拶の長い人がいますが、あまり長くなりすぎないようにすることが大切です。
話の内容にもよりますが、1分程度で終わらせるのが理想と言えます。
偲ぶ会というものは、元々故人のことを振り返るための儀式でもあるのですが、献杯のときは手短に終わらせることが大切です。
つもる話もあるかもしれませんが、そのような話は会食のときに行うようにしましょう。

②乾杯との違い

献杯は乾杯とは異なります。
結婚式の披露宴やパーティー会場などで乾杯をするときは、杯を高く掲げて大きい声で「乾杯」と唱和するのが一般的です。
そして全部を飲み干した後に拍手をすることが多いですが、献杯ではそのような行為は行いません。
献杯では杯を打ち合わすことはなく、唱和についても静かに行います。
もちろん拍手をすることもありません。

偲ぶ会で献杯を行うときは、以上の点に注意をしましょう。

偲ぶ会に流す音楽

偲ぶ会の式次第も色々ありますが、その中には音楽を流すものもあります。
故人のことを振り返る会食などは会によっても内容が異なりますが、音楽の種類にも様々なものがあります。
その中でも多いのが、生前に故人が好きだった音楽です。
故人がよく聞いていたポップスや演歌、クラシックなど、それぞれの好みに合わせて選別することが多く見られます。
企画については葬儀会社などで行うこともありますので、お気に入りの曲などをリクエストしてみてはいかがでしょうか。

偲ぶ会の歓談について

偲ぶ会では一通りの儀式が終わると、その後に会食を取ることが多いと思います。
会食では生前の故人のことを振り返ったり、偲んだりするなどの歓談を行います。
時間については式次第で決まっていますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
偲ぶ会によっては、特に歓談する場がないところもあります。

お別れ会や偲ぶ会の会場は多様化している?

お別れ会や偲ぶ会で利用する会場は多様化していると言われていますが、中でもホテルで行うのが一般的です。
ホテル側はそれを見越してか、お別れ会や偲ぶ会の専用プランを準備しているところも少なくありません。
それらのプランは葬儀会社で斡旋してくれることが多いのですが、自分で申し込みすることも可能です。
ホテルでお別れの会や偲ぶ会を行うのは、様々なメリットがあるからです。
その一つがサーヒスの面になり、専用のプランであればサービスが行き届いているところがほとんどです。
お別れの会や偲ぶ会のセッティングはもちろん、式次第の案内や料理など様々なサービスを提供しています。
ただホテルで偲ぶ会などを行うときは、会場への骨壺の持ち込みや喪服の参列ができないホテルもありますので注意しておきましょう。
ホテル以外では、医療機関や大学の食堂、イベント会場など様々な場所で行われています。

偲ぶ会を運営するのは大変という話も聞きますが、その場合は葬儀会社などに相談してみると簡単に解決できるでしょう。
また偲ぶ会では乾杯ではなく献杯を行い、流す音楽は故人のお気に入りの楽曲を選択する遺族も少なくありません。
最近はお別れの会や偲ぶ会の会場は多様化してきていると言われていますが、会食などでの歓談も行われています。

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