初七日までしてはいけないことってあるの?

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初七日までしてはいけないことってあるの?

最近はお葬式の当日に初七日法要を済ませることが増えていますが、従来通りに別の日に法要を行う際に、してはいけないことはあるのでしょうか?
さらに法要に招待する方や段取りなどについて、注意するべきことがあるのかも気になるところだと思います。
そうした疑問を解消できるように、事前にひと通りのことを確認しておきましょう。

初七日までしてはいけないこと

初七日までしてはいけないこと

故人が亡くなってから7日目に行われるのが初七日法要ですが、それまでの間は静かに過ごすのが普通です。
初七日法要や四十九日法要など、喪に服している間に控えるべき行動はいくつかあります。
控えるべき行動の具体例としては、以下のことが挙げられます。

神社の参拝

神道では「死者を出した家は気枯れている」と見なされているため、この期間の参拝は控えるべきと言われています。
他の宗教でも同様ですが、どうしても参拝したい方は神社に入らず、鳥居の外で祈ると良いでしょう。
鳥居の外で祈ることは特に悪いとされていませんので、正月などに参拝を予定している方は知っておくといいと思います。
神社の中で参拝したい方は忌中でない方と一緒に行き、その方にお賽銭やおみくじなどを代わりにお願いするという方法もあります。
さらに喪中に参拝する際には、柏手ではなく忍び手で行うようにしましょう。
忍び手というのは、音を出さずに柏手する方法です。
地域によって参拝の方法は異なりますので、自分が住んでいる地域の方法を確認しておきましょう。

正月飾りなど

初七日までにしてはいけないこと、控えるべきこととしては正月飾りも挙げられます。
正月は、本来その年の豊穣をつかさどる歳神様を各自の家にお迎えして、前年無事に1年を過ごすことができた喜びを分かち合い、お祝いする行事でもあるのです。
前の年に家族や親戚などの身内に亡くなった方がいることは、「無事に1年を迎えることができなかった」ことになります。
そのため通常の正月のように「おめでとう」と言って、おせちを食べ正月飾りを飾るなどのお祝い事をするのは控えるべきとされています。

他には、年賀状や年始の挨拶にも注意が必要です。
年賀状に書くように「あけましておめでとう」や「おめでとうございます」などと挨拶することは、避けるべきです。
相手も事情は察していますので、おめでたい話は控えてくれると思います。
初七日法要を済ませるまでは年始の挨拶を控え、喪中はがきを出して亡くなった方の冥福を静かに祈るようにしましょう。
しかし何もしないのは寂しいという場合には、おせち料理などを普通の食事として食べることは差し支えないでしょう。
正月に子供たちにあげるお年玉を、毎月のお小遣いとしてあげることも問題はありません。

結婚式やパーティーなどへの出席

身内が亡くなってまだ日が浅い時期に、結婚式やパーティーなどの華やかな席に出席するのは考えものです。
結婚式に出席して祝福してあげたい気持ちは分かりますが、身内が亡くなって誰もが悲しい気持ちになっていますので、できれば控えたいものです。
早くから出席の返事を出しているときは主催者側の都合もあるので仕方ないですが、これから出欠の連絡をするのであれば欠席するのが通例です。
突然忌中になり招待してくれた方に迷惑が掛かる場合は、忌が明けた後に改めてお祝いの言葉を掛けてお祝い金を渡す、という方法もあります。

自分自身の結婚式

初七日法要を行う人の中には、自分自身の結婚式を予定していた方もいるかもしれません。
その場合にも注意が必要です。
急に身内が亡くなったなどの不幸があった場合は、結婚式は延期した方がいいでしょう。
気持ちの問題もありますし、素直に喜べなくなる方もいるのではないかと思います。
当然ですが、初七日法要の準備などで忙しくなることは目に見えていますので、とても残念ではありますが延期するなどの手段を取るのが無難です。
既に招待状を出してしまった場合は、招待者全員に事情を丁寧に説明し、お詫びして延期の旨を伝えましょう。
結婚式場にも、延期の手続きの連絡を忘れないようにしましょう。

初七日は誰を呼ぶ

初七日は誰を呼ぶ

初七日法要を開催する際には、参列していただく方に事前に招待状などを送ります。
故人が亡くなって7日目に初七日法要を行う場合は、できるだけ早めに準備を行うようにしましょう。
法要に招待する方は、親戚などの近親者や生前に故人と親しかった友人や知人、職場でお世話になった方などです。
近親者などがごく近くに住んでいる場合は電話やメールなどでも構いませんが、そうでないときは手紙で送った方がいいでしょう。
初七日に誰を呼ぶかについては、遺族や親族でよく協議して決めるようにしましょう。
法要の準備もありますので、できる限り早めに通知する必要があります。
お葬式の当日に一緒に初七日法要を行う際には、そのときに案内するといいでしょう。

初七日の段取り

初七日法要を行う際には、事前に手順などをよく確認しておきましょう。

葬儀当日に行う初七日法要

葬儀の当日に、初七日法要を行う場合の段取りは次のようになります。

最近の初七日法要はお葬式の当日に行うところも増えており、その場合は葬儀会社が様々な準備をしてくれます。
そのため分からない点は、葬儀会社のスタッフなどに相談すると良いでしょう。

初七日法要の段取り
①喪主の挨拶

初七日法要は施主である喪主の挨拶から始まります。

②僧侶による読経

僧侶が読経を行い、同時にお焼香を始めます。

③参列者のお焼香

遺族、親族、故人の友人や知人などの参列者がお焼香をします。

④僧侶の法話

読経が終わると僧侶の法話が始まります。

⑤喪主の挨拶

最後は喪主が挨拶をして、初七日法要は終わります。

初七日法要の後に会食を行うのが一般的ですので、会食の準備も行う必要があります。

初七日法要の準備

初七日法要を行う際には、以下の準備を行いましょう。

①招待する方を決める

初七日法要の場合は、近親者、友人や知人、勤務先の関係者などです。

②引出物の手配

初七日法要では、お葬式の香典返しと同じような品物を用意します。
表書きについては「粗供養」や「志」などにして、水引は黒白や銀色の結び切り、そして水引の下に施主の名前を書くのが通例です。

③謝礼の準備

初七日法要での寺院への謝礼の表書きは「御経料」や「お礼」、「御布施」になり、奉書紙や白封筒などに包みます。
お布施や謝礼は、法要の前や喪主が僧侶に挨拶する際に渡すことがマナーとされています。
他にも、僧侶が車やタクシーで来たときは「お車代」を、会食を欠席したときにはその分の「御膳料」も一緒に渡します。
初七日法要のお布施の相場は3~5万円程度と言われていますので、それを参考にして考えておくと良いでしょう。
「お車代」の相場は3,000~5,000円、「御膳料」も同程度と言われています。

家族が亡くなり、その後に初七日法要を行う際には、初七日を済ませるまでしてはいけないことがいくつかありますので注意が必要です。
また初七日の段取りでは、法要に誰を呼ぶのかを早めに決めることが大切です。
初七日法要を準備する際には、遺族や親戚などの一同が納得できるように協議して計画をしましょう。

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