遺品整理の1つ『形見分け』。気になる点・タブーについて紹介。

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遺品整理の1つ『形見分け』。気になる点・タブーについて紹介。

近親者がお亡くなりになられた後、その故人に遺品があった場合には整理を行います。
遺品整理の1つに形見分けがあり、それを行う時期等も考慮しなければなりません。
形見分けに関する細かい点について紹介します。

1) 形見分けはいつ行う?

形見分け?

形見分けというのは、故人の遺品を親族や故人と親交の深かった方に贈ることを言います。
形見分けにはいくつかの方法があり、それを行う時期も決まっています。
また遺品によっては色々なトラブルが起こることも考えられますので、事前にその方法を確認しておく必要があります。

仏式の場合

形見分けというのは、亡くなってから30~49日が経過した後に行うのが一般的です。
49日の忌明けが迫ってきた頃、故人がこれまで愛用した物、衣服、洋服、装飾品等を整理します。
そして忌が明けた後に形見分けとして、親族や故人と親交の深かった方に贈ります。
しかし地域や宗派等によっては、形見分けを行う時期が違うことがありますので注意しておきましょう。
仏式の形見分けは、49日を経過した後に行うのが一般的です。
また忌中に行う人もいますが、この時期は故人を偲ぶ時でもあります。
そのためこの時期にはしない方が良い、と言われています。

神式、キリスト教式の場合

神式の形見分けは、50日を経過した後に行うのが一般的です。
こちらも仏式と同じように、忌が明けた後に形見分けを行います。
なおキリスト教の場合は、30日が経過した後に形見分けを行います。
キリスト教には、元々形見分けを行う習慣はありませんでした。
日本では故人が亡くなられた後の30日目、召天記念日後に行われるのが一般的です。

2) 受け取る人の身になって!

形見分けを行う時はいくつか注意点があります。
その中の1つは、渡す相手についてです。
形見分けは、受け取る人の身になって贈ることが大切です。
形見分けを贈る時は、実際に受け取る方がその遺品を見て故人を思い出せるような品物にしましょう。
渡すからには、その相手の好みに合った物を選定する必要もありますが、だからと何でも良いわけではありません。

もらった遺品を見て、これまでの故人との思い出が浮かんでくるような品物である必要があるのです。
そうすれば故人と受け取る側、それぞれに喜んでもらえるでしょう。
このように形見分けというのは、受け取る人の身になって考える必要があります。
相手が喜んでくれる物を贈るのがベストであり、故人とあまり関係ない物、または汚れた物、傷んだ物を贈るのは控えましょう。
形見分けを行う時は家族や親戚等と協議し、あらかじめ振り分けておくと当日スムーズに進みます。

3) 着物はリフォームしてもいい?

着物はリフォームしてもいい?

形見分けを行う遺品は色々あり、その中の1つに着物もあります。
故人の遺品に着物がある場合は、その処分の方法として以下のことが考えられます。

ゴミとして処分する

まずはそのままゴミとして処分する方法です。
これが最も手っ取り早い方法でもあります。
通常粗大ゴミを処分する時は、処分する物の種類によっては手数料がかかるケースも出てきます。
その一方で着物は衣類ですので粗大ゴミ扱いにはならず、そのまま無料での廃棄が可能です。
他の処分方法がない場合には、粗大ゴミとして捨ててもいいでしょう。

ネットオークションやフリーマーケットでの売却

着物は粗大ゴミ扱いすると手っ取り早く処分でき、遺族の中には抵抗を感じる人もいるかもしれません。
生前、故人が大切にしていた着物をそのままタダで捨てるのはもったいない、もっと他の方法があるのではと思う方もいるでしょう。
そんな方におすすめな方法が、ネットやフリマでの売却です。

ネットオークションやフリーマーケットに出品すれば、その着物を欲しいという方も出てくるかもしれません。
また「その着物が欲しい」と言った人に渡した方が、故人、遺族、それぞれ満足できるのではないかと思います。
しかも直接販売することができるため、専門の買取業者を利用するよりも高い値段で売れる可能性があります。
しかしこれらを利用したからと言って、必ず高値で売れる保証はありません。
反対に専門の買取店より価格が安くなる場合もありますので、ある程度は覚悟しておきましょう。
できれば念のため、買取店でも査定してもらった方がいいでしょう。
ちなみにネットオークションやフリーマーケットを利用する時は、以下の点に注意しましょう。

専門の買取業者から買取ってもらう

ネットオークションやフリーマーケットは気軽に参加できますが、手間がかかるのも事実です。
また多くの場合は着物を購入した当時と比べて、値段がかなり安くなってしまうようです。
「着物を売るのであればできるだけ高く売りたい」という遺族は、専門の買取業者を利用するといいでしょう。
着物買取の専門業者であれば、より高値で買取ってもらえる可能性があります。

また店頭に出向くのが面倒な方には、宅配買取も行う業者があるのでそちらも検討しましょう。
宅配買取は依頼者の自宅まで、業者のスタッフが集荷に来るところもあります。
そのため自宅にいながら着物を処分でき、後日お金を振り込んでもらえます。
また廃棄するのではなく、着物を着たいという見ず知らずの方に着てもらうことができます。

着物を形見分けとして渡す

着物の処分方法としては、形見分けとして相手に渡す方法もあります。
この場合に気になるのは、その処分方法です。
着物そのものを形見分けにするケースは意外に多くあり、その時には着物をリフォームして渡すのが一般的です。
「リフォームしてもいいの?」と疑問に感じている人もいるかもしれませんが、着物を形見分けする時はリフォームして小物にします。

と言うのも着物等の衣類はサイズが合わなかったり、現在のトレンドに合っていなかったりする場合があるからです。
そのようなことがありますので着物そのものをリフォーム店等に依頼して、バッグや小物入れ等にした後に贈るといいでしょう。

4) 形見分けのタブー

故人の遺品を形見分けして贈る場合には、いくつか注意する点があります。

包装

遺品を贈る時は包装をしないでください。
「遺品は包装しない」これが形見分けのマナーの1つです。
形見分けというのはプレゼントではありませんので、実際に贈る時は半紙等の白い紙で包んで渡すといいでしょう。

目上の人

形見分けは目上の人には贈らないようにしましょう。
形見分けというのは、目上の人から目下の人に贈るのが基本的なマナーとされています。
どうしても目上の人に贈りたい場合は、故人の意志や希望があった場合だけにしてください。

不平等

形見分けでは、高価な物を贈らないようにしてください。
高級品は相続財産になる可能性があり、また贈与税がかかることもあります。
さらにあまり高価すぎると、受け取る側に不満が出たりすることも考えられますので、価値がありそうなものは避けた方がいいでしょう。

自分が良いと思わないもの

自分が良いと思わないものは、当然相手も同じような気持ちを持つと考えましょう。
ですのでまずは、自分で見て問題ないかどうか確認しておくといいでしょう。

故人の遺品整理の方法としては、形見分けが一般的です。
形見分けを実際に行う時は、相手に渡す時期や注意点等のマナーやルールをしっかり確認しておきましょう。
またそれが適わない時は処分することになりますが、その点もよく考えて行ってください。
何より故人の意思を尊重し、遺族や故人を偲びたい方に贈りましょう。


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