お金が貯まらない原因と、確実にお金を貯めるための5つのポイント

こんにちは！3級FP技能士の加藤洋輝です。
お金が貯まらない原因を理解し、効果的な家計管理を通じて貯蓄を増やすためのポイントを知っておくことが重要です。ここでは、なぜお金が貯まらないのか、その原因を解説しつつ、お金を着実に貯めるための5つの方法を紹介します。これを参考にして、資産形成への第一歩を踏み出しましょう。

お金が貯まらない4つの原因

「お金が貯まる人」と「お金が貯まらない人」の間には、明確な違いがあります。貯蓄を増やすためには、まずその原因を知ることが大切です。ここでは、お金が貯まらない代表的な4つの理由について説明します。

家計管理が不十分である

多くの人が「お金が貯まらない」と感じる原因の一つは、家計管理ができていないことにあります。お金の使い方を記録せず、収入と支出のバランスを考えない管理では、知らないうちに無駄遣いが積み重なり、気づいたときには貯蓄がほとんどないという状況になりがちです。お金を貯めるための第一歩は、しっかりとした家計管理です。

新NISAなど資産運用が話題になる中、まずは日々の家計をしっかりと把握することが重要です。無計画に投資を始める前に、まずは収入と支出をしっかり管理し、無理のない範囲で資産運用に取り組むことが効率的な方法です。特に、突発的な出費に備える貯蓄は非常に重要で、一般的には貯蓄に20～30％、資産運用に10～15％の収入を割り当てることが推奨されていますが、これも家族構成や年齢に応じて調整が必要です。

家計管理には「家計簿」を使うことが効果的です。特に、家族がいる場合には、家計簿アプリを配偶者と共有できる形で使用することが望ましいです。これにより、家計の状況を夫婦で常に確認でき、双方が家計の「共同経営者」として責任を持つ意識を高めることができます。また、共通の家計簿を使うことで「さぼれない」仕組みができ、お互いに支出の透明性を保ちながら計画的な貯蓄が進むでしょう。

家計簿アプリを使うと、自動的に収入と支出が記録され、どのカテゴリーにお金を使いすぎているかを把握しやすくなります。特に、収支が見える化されることで、無駄な支出を省き、資産形成をより効率的に進めることができます。

先取り貯蓄をしていない

お金を貯めるために重要な習慣の一つが「先取り貯蓄」です。先取り貯蓄とは、収入が入ったらすぐに一定額を貯蓄に回す方法で、残ったお金で生活費を賄うというものです。これにより、無駄遣いを防ぎ、計画的にお金を貯めることができます。先取り貯蓄にはいくつかの方法があり、それぞれに特徴やメリットがあります。

財形貯蓄

財形貯蓄は、主に会社員向けの貯蓄制度で、給与やボーナスから天引きで貯蓄を行う仕組みです。これは、会社が金融機関と提携しており、自動的にお金を貯められるため、手間がかかりません。財形貯蓄には「住宅財形」「年金財形」「一般財形」の3種類があり、それぞれ特定の目的に応じて貯蓄が可能です。

住宅財形	マイホームの購入や改修など、住宅関連の費用を貯めるための貯蓄です。
年金財形	老後の生活費や年金を補うための貯蓄です。
一般財形	教育費や旅行、結婚資金など、自由に使える貯蓄です。

財形貯蓄の最大のメリットは、利息が非課税（上限550万円まで）となる点です。また、財形貯蓄を利用していると、低金利での融資（財形融資）が利用できることもあります。将来の大きな出費に備えたい人には、非常に便利な制度です。

財形貯蓄を活用する場合は、勤務先に財形貯蓄が導入されているか確認してみましょう！

自動積立預金

自動積立預金は、銀行で設定する貯蓄方法で、毎月決まった日に一定額を自動的に普通預金口座から積立口座へ移動させる仕組みです。たとえば、給料日や特定の日に設定しておけば、その日に自動でお金が貯蓄されるため、自分で貯金をする手間が省けます。

自動積立預金のメリットは、強制的に貯金ができることです。あらかじめ決めた金額を自動で貯蓄するため、余ったお金を貯めるという不確実な方法とは異なり、確実に貯金が進みます。また、積立期間や金額も自由に設定できるため、目的に合わせて貯蓄を計画的に進めることができます。

自動積立貯金

自動積立貯金も、自動積立預金と同様に、毎月決まった金額を自動で普通預金口座から積立口座に移動させる方法です。違いは、積立貯金の場合は金利がやや高めに設定されていることが多く、銀行によっては特典やキャンペーンも行っています。

自動積立貯金のメリットは、貯金を増やすだけでなく、お得な金利や特典を活用できることです。銀行によっては、ボーナス付きのキャンペーンや金利優遇がある場合があるので、こうしたチャンスを活用すれば、さらに効率よくお金を増やすことができます。

自動積立預金と自動積立貯金の違い

自動積立預金と自動積立貯金はどちらも、毎月決まった金額を自動で貯めていく方法ですが、いくつかの違いがあります。

自動積立預金	通常の預金口座で行う積立で、自由に引き出したり追加で入金できる柔軟な方法です。金利は低めですが、少額から始められ、途中で出金できる点が特徴です。
自動積立貯金	定期預金のようにあらかじめ決めた期間までお金を預け入れる形式です。期間が決まっており、金利がやや高めに設定されていることが多いです。ただし、満期まで出金できない、または出金に制限がある場合があるため、計画的に貯蓄するのに適しています。

定期預金は一度に大きな金額を預けて高金利を狙う方法で、一定期間お金を動かせない制約があります。積立預金は、少額を定期的に貯めていく柔軟性があり、手軽に始められる点がメリットです。

無計画な出費

お金を貯められない人の多くは、衝動買いや無計画な支出が多い傾向にあります。例えば、給料日やボーナスをもらった直後に、気分が高揚してしまい、飲み会や外食に行ったり、不要なものを買ってしまうことはありませんか？これが積み重なると、気がつけば貯蓄はゼロ。こうした習慣は、お金を貯めるためには見直す必要があります。給料日には、衝動的にお金を使わないためのルールを作ることが大切です。

ぜいたく品の購入

見栄や一時的な満足感のために、高価な洋服、時計、アクセサリーなどを購入するのも、お金が貯まらない原因です。これらのアイテムは購入時には嬉しいかもしれませんが、後で振り返ると、価値が下がってしまい、再販しても元の価格には戻りません。必要以上の贅沢は避け、むしろ資産を増やすために必要なものにお金を使うように心がけましょう。

お金を貯めるための5つのポイント

ここでは、確実にお金を貯めるための具体的な5つの方法を紹介します。これらのポイントを実践すれば、家計の改善だけでなく、長期的な資産形成にもつながります。

食費の見直し

食費は家庭の支出の中でも大きな部分を占めますが、少しの工夫で大幅に節約が可能です。たとえば、外食の頻度を減らし、自炊を増やすことで、月々の食費を大きく抑えることができます。また、安売りのスーパーやセールのタイミングを見逃さず、賢く買い物をすることも効果的です。さらに、ポイントカードやクーポンの活用も、日々の食費節約に役立ちます。無駄遣いを防ぐために、計画的な買い物リストを作り、必要なものだけを購入することが大切です。

しかし、このような節約の実践には家族全員の協力が欠かせません。特に、旦那さんは奥様の家事を積極的に手伝うことで、食費削減の取り組みを支えましょう。最近はインフレの影響で物価が高騰していますが、自炊の方がはるかに経済的です。料理が苦手な場合でも、食後の茶碗洗いや片付けを担当するなど、家事分担を心がけることで、家庭内の協力体制を強化し、より効率的に食費の見直しができます。

無駄な買い物を控える

高価なファッションアイテムや装飾品を頻繁に購入することは、お金が貯まらない原因の一つです。特に、見栄や一時的な満足感のために高額なものを購入するのは避けたいところです。そうした衝動買いは、気づかないうちに大きな支出につながり、貯蓄や将来の資産形成を妨げます。

無駄な買い物を防ぐためには、購入前に「本当に必要か？」を冷静に考える癖をつけることが重要です。定期的に物を買うのではなく、質の高いものに投資し、長持ちするアイテムを選ぶことで、長期的にお金を守りつつ、無駄な支出を減らせます。

見栄を張るために高額なものを買うのではなく、逆に、安くても質が良く、長持ちする物をバリエーション豊かに取り入れることで、より賢い選択ができるでしょう。質の良いアイテムをさりげなくファッションに取り入れることができる大人こそ、本当にかっこいいのではないでしょうか？そうした選択が、外見だけでなく、内面的な余裕や落ち着きを演出するものです。物を買う際には、「これが自分にとって本当に必要か」をしっかり考え、賢い消費者になりましょう。

節約意識を持つ友人を作る

周りの環境も、あなたのお金の使い方に影響を与えます。お金を大切にする友人と付き合うことで、節約意識が高まり、無駄遣いを抑えることができます。例えば、金銭管理に厳しい友人たちから学んだ節約テクニックを活用することで、家計をより堅実に管理できるようになるでしょう。周囲の影響をうまく活かし、ポジティブな金銭感覚を持つことが大切です。

車の維持費を見直す

車を所有することは便利ですが、その維持費が家計に負担をかけていることが多いです。特に、都会に住んでいる場合は、公共交通機関を使うことで車の必要性を減らし、維持費を削減することができます。さらに、保険やガソリン代、駐車場代など、車の維持にかかるコストを見直すことで、大きな節約が期待できます。

電話代の節約とサブスク・保険の見直し

スマートフォンの料金は毎月の固定費ですが、これを見直すだけでも大きな節約が可能です。たとえば、格安SIMに乗り換えることで、通信費を大幅に削減できます。また、無料通話アプリ（LINEやSkypeなど）を活用すれば、通話料金も節約可能です。さらに、定期的にプランの見直しを行い、自分の使い方に合った最適な料金プランに変更することが重要です。

あわせて、サブスクリプションサービスの見直しも節約のポイントです。動画配信サービスや音楽ストリーミングなど、複数のサブスクに加入している場合、それらが本当に必要かを見極めましょう。使っていないサービスや、他の家族と重複しているものがあれば解約することで、無駄な出費を抑えることができます。「今月どれくらい利用したか？」を振り返るだけでも、削減の余地が見えてくるはずです。

また、保険の見直しも忘れてはいけません。毎月支払っている保険料が、今のライフスタイルに合っているかどうかを確認し、必要に応じて保険内容を再検討することが大切です。過剰な補償内容や使わない特約があれば、見直すことで毎月の支払いを減らすことができます。

通信費、サブスク、保険の見直しを行うことで、固定費全体を削減し、長期的に節約効果を得ることができるでしょう。

家計管理を成功させるための実践的なアドバイス

お金を貯めるためには、毎日の生活の中で小さな工夫を積み重ねることが大切です。以下のアドバイスを参考にして、確実にお金を貯められる仕組みを作りましょう。

家計簿をつける	家計簿アプリやエクセルシートを使って、毎日の収入と支出を記録し、無駄な支出を把握しましょう。
定期的に家計を見直す	月末や四半期ごとに家計を見直し、改善点を探しましょう。目標を設定し、達成できたかを振り返ることが重要です。
貯蓄の目標を明確にする	具体的な貯蓄目標（例: 1年間で100万円貯める）を設定し、それに向かって計画的に貯蓄を進めましょう。

まとめ

お金が貯まらない原因を理解し、日々の家計管理や貯蓄方法を見直すことで、確実に資産を増やすことができます。食費の節約や無駄な支出を控えるだけでなく、計画的な先取り貯蓄や車の維持費の見直しなど、具体的な対策を講じることで、将来に向けた堅実な資産形成が可能です。ぜひ、これらのポイントを取り入れて、長期的な貯蓄を目指しましょう。