改葬の際の再火葬の手順はどうなっているの?

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改葬の際の再火葬の手順はどうなっているの?

様々な理由で改葬する遺族もいるかと思いますが、その場合には再火葬を行うことがあります。
また改葬するための手続きで必要となる受入証明書や、服装のマナーなども押さえておく必要があるでしょう。
改葬が決まったら、事前に確認しておきましょう。

改葬の際の再火葬の手順は?

改葬の際の再火葬の手順は?

少子高齢化や核家族などの影響もあり、先祖代々のお墓を守る人がいなかったり、お墓が遠方地にあってお参りが困難になったりする方が増えてきています。
このような問題に直面した場合には、その解決策として採られている方法の一つが改葬です。
そして改葬する際に、新たに火葬を行う遺族も少なくありません。
お葬式の際に行う火葬は一般的ですが、改装の際の再火葬というのは「あまり耳にしたことがない」という方も多いのではないか、と思います。

遺骨が焼かれていない場合

再火葬が必要になるケースとして、まず遺骨が焼かれていないケースが挙げられます。
故人が亡くなった後、その遺骨を焼かれないまま埋葬した場合には、改葬する際に火葬を行うことがあります。
具体的には戦時中に埋葬された場合や、火葬ではなく土葬をしたケースなどが該当します。
戦時中は空襲や地上戦などもあり、たくさんの方が戦火に巻き込まれて死亡し、そのときに合同埋葬などによって土葬された人も少なくありません。
その当時は現在のように火葬場が整備されていないなど、環境の悪化も大きく影響していたようです。

また日本は火葬が義務付けられているわけではなく、土葬による供養も可能です。
土葬そのものが日本の法律である「墓地埋葬法」で禁止されているわけではありませんので、現在でも土葬をしている地域があるようです。
土葬で供養するケースも見られるようですが、実際のところは墓地や霊園などに埋葬する際に、遺骨については条例や墓地・霊園の規則などによって火葬されることが前提になっています。
そのため火葬が済んでいない遺骨については、再火葬してもらう必要があるのです。

墓じまいを行う際にもう一度火葬する

改葬や墓じまいを行う際に、もう一度火葬をするケースも挙げられます。
お墓の中に遺骨が入った骨壺が増加する対策として行うことがあり、再火葬を行うことで全体的な遺骨の容量を軽減できます。

改葬による再火葬の手順

改葬による最火葬の手順を紹介していきます。

①お墓の中の状態確認

再火葬を行う際には、最初にお墓に納めた遺骨の状態を確認することから始めます。
お墓に納めた遺骨の状態を確認し、再火葬が必要であると判断したときや、土葬による供養で遺骨が火葬されていない場合に行われます。

②墓地管理人から改葬を許可してもらう

最火葬を行う際には、その前に墓地の管理者から改葬の許可を得る必要があります。
遺骨が再火葬する必要がある場合も含め、まずは墓地の管理者に相談して許可を得るようにしましょう。
墓地管理人が寺院の場合、改葬は檀家を抜ける意味もありますので、離壇料などのトラブルが発生する可能性があります。
そのようなトラブルを回避するためにも、墓じまいや改葬を行うことをきちんと管理者に伝えることが大切です。
分かってもらえるように、誠意を尽くして説明しましょう。

③埋葬証明書の発行

菩提寺の僧侶などから改葬の許可をもらえたら、墓地の管理人から埋葬証明書を発行してもらいましょう。
またそのときに改葬許可申請書にある、「現在のお墓がある墓地管理人」の欄の捺印も一緒に依頼しておくと良いでしょう。

④改葬許可申請の提出

改葬が可能な状態になったらその旨を最寄りの役所に届け出し、改葬許可証を発行してもらいましょう。
改葬許可の申請は、現在のお墓がある地域の市区町村が窓口になりますので、そちらに申請しましょう。
自身の最寄りの市区町村に申請する人もいるようですが、改葬の場合は異なりますので注意が必要です。
改葬許可申請を提出する際には、改葬元の墓地管理者などが発行する埋葬証明書と、改葬先である墓地管理者が発行する受入証明書、さらに改葬許可申請書の提出が必要です。
改葬許可証が発行されるまでの時間は各自治体で異なりますが、申請から1~2時間程度で発行されています。

⑤遺骨の取り出し

役所から改葬許可証を発行してもらったら、菩提寺や専門石材店などと一緒に墓じまいの儀式を行い、その後に遺骨を取り出します。
墓じまいを行うときは、最初に閉眼供養と呼ばれる儀式を行うことが多いです。
閉眼供養は、現在の遺骨を納めているお墓からご先祖様の霊に出て行ってもらい、お墓を普通の石塔に戻す意味があります。
閉眼供養の当日は菩提寺の僧侶から読経してもらい、遺骨をお墓から取り出します。

⑥再火葬を行う

お墓から遺骨を取り出した後は、再火葬を行います。

⑦火葬の許可

火葬は一般的なお葬式と同じように、事前に役所から許可を得る必要があります。
火葬の許可は、現在のお墓のある地域の役所に存在する、戸籍関係の窓口に申請しましょう。
火葬許可の申請には時間がかかることがありますが、手続きの時間や手間を省きたい方は、改葬許可を申請する際に再火葬を行う旨を、役所のスタッフに伝えておきましょう。
再火葬を行う旨を申請しておけば、改葬許可証と一緒に火葬許可証も同時に発行してくれます。

改葬するための手続き(受入証明書)

改葬するための手続き(受入証明書)

改葬を行う際に、その手続きには様々な書類が必要になります。
その書類の一つが「墓地の受入証明書」であり、受入証明書というのはお墓を移転して遺骨を改葬するときに、改葬先である墓地や霊園の管理者から発行してもらえます。
移転先の墓地管理者が、遺骨の受け入れを行うことに承認したと証明する書類です。
受入証明書は改葬先が個別墓である場合はもちろん、永代供養墓の場合でもきちんと発行してもらえます。
墓地管理者から発行してもらった受入証明書は、役所から改葬許可証を発行してもらうときに提出することになります。
その際には受入証明書の他に、埋葬証明書や改葬許可申請書も必要ですので早めに準備しておきましょう。

受入証明書の入手先

受入証明書は、改葬先の墓地や霊園管理者から入手することになります。
墓地や霊園管理者は受入証明書の発行申請用紙を用意していますので、必要事項を記入して早めに申請しましょう。
申請用紙は、墓地や霊園管理者のホームページなどからダウンロードできる場合がありますので、ネット環境が整っている方は確認しておくと良いでしょう。
受入証明書を発行する際には実印が必要ですので、忘れないように準備しましょう。
受入証明書を申請するときに現在のお墓を使用している人と申請者が異なるときは、使用者からの埋葬承諾書をもらっておきましょう。

改葬の服装マナー

改葬には様々なマナーがありますが、参列する際の服装にも注意する必要があります。
改葬の際も喪服が必要なイメージもありますが、特に喪服を着る必要はありません。
もちろん喪服で参列しても構いませんが、喪服以外であれば男性の場合はダークスーツにネクタイは黒や紺といった地味な色で、女性も派手な洋服は避けてできるだけ地味な色合いの服装を選びましょう。

改葬の際には再火葬を行うことがありますが、その際は手順を確認しておくと良いでしょう。
また改葬する際は手続きとして受入証明書が必要ですので、事前に用意しておきましょう。
改葬では服装マナーにも気をつける必要がありますが、特に喪服を着て行く必要はありません。

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