直葬を行う際に注意する点

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直葬を行う際に注意する点

お葬式で直葬を選ぶときは、マナーやルールなどの注意事項がありますので、事前に確認しておく必要があります。
不明な点や分からないことは、葬儀会社のスタッフに確認して解決しておきましょう。
直葬の手続きなどについてを紹介します。

直葬の注意点

直葬の注意点

直葬は一般的なお葬式とはその内容が異なりますので、いくつか注意しておくべき事柄があります。
その注意点を紹介していきます。

親戚や知人に理解してもらう

直葬を行うときは、親戚や知人にきちんと理解してもらう必要があります。
お通夜や告別式などの儀式は一切行う必要がなく、直接に火葬に付すのが直葬の特徴です。
家族や親戚、故人の友人や知人など限られたごく親しい人たちでお葬式を執り行います。
親族だけで行うお葬式としては家族葬や密葬などもありますが、特別な儀式がないという点でそれらとは異なります。
ここで注意しておきたいのは、直葬でお葬式をする際に実際に火葬に立ち会うのは家族や親戚など、ごく限られた人たちになるということです。

そのため一般的なお葬式に参列して故人と最期のお別れをしたいと思っていた人たちの中には、直葬自体に反対する人も出てくるかもしれません。
事前の説明がなく直葬を執り行うと、後々トラブルに発展してしまう可能性があります。
トラブルを回避するためにも親戚や友人、知人に対して直葬についてきちんと説明をして理解をしてもらうことが大切です。
お葬式というのは、一生に一度の故人の最期のイベントでもあります。
直葬を選択する際は、後で後悔しないように家族や親族間でしっかり相談して決めるようにしましょう。

遺体を安置する場所の確保

直葬を行うときには、故人の遺体を安置できる場所を確保する必要があります。
家族が亡くなるとその遺体はすぐに火葬場に搬送され、そのまま火葬されると思っている人もいるのではないでしょうか。
確かにお通夜や告別式などはありませんので、亡くなった後はそのまま火葬に付されるイメージもありますが、そこは24時間という法律の規定があります。
法的に死後24時間以内の火葬はできませんので、その間は遺体を安置しておかなければいけません。
そのため遺体を安置できる場所を、事前に確保しておきましょう。

自宅が可能であればそれで構いませんが、夏場などは遺体は傷みやすいため、ドライアイスなどでしっかり処置を施す必要があります。
医療機関では、亡くなってから一日中遺体を預かるということはありません。
自宅のスペースに問題があるときは、葬儀会社の安置室を利用することもできます。
さらに棺に遺体を納めた状態のままにし、そのまま火葬場に設置された霊安室に安置する方法もあります。
ただ霊安室を設置していない火葬場や、夜間に安置できないところもありますので注意しておく必要もあるでしょう。
夜間でも安置が可能な火葬場があるのかを、リサーチしておくといいでしょう。

直葬と通夜

直葬と通夜

一般葬の場合には、家族が亡くなった後にお通夜や告別式などを行うのが通常です。
家族や親戚などの親族以外で生前に故人と親しかった友人や知人の方は、そのお通夜や告別式などに参列してお悔やすることになります。
その一方で、直葬は一般葬にあるようにお通夜や告別式がありませんので、お葬式が終わった後に故人の家にお悔やみに訪れる人もいます。
直葬というのは、お通夜などがない最もシンプルな形態の葬儀です。

一般的な葬儀では1日目にお通夜式を2日目にお葬式と火葬を行い、その際にたくさんの参列者を招きます。
それに対して直葬は家族が亡くなった後に故人の遺体を安置し、それから出棺して火葬場に搬送して火葬を行います。
法律の規定もあり、遺体は亡くなった後の24時間以内は火葬ができないと決められていますので、直葬でも安置は必要になります。
24時間を経過した後であればいつでも火葬ができますので、最短で2日もあればお葬式を終わらせることが可能です。
そういう事情もあり、お葬式を執り行う葬儀会社では様々なプランを用意しているところもあるのです。
その一つがお別れ会です。

小さなお別れ葬

直葬はお通夜式を行いませんので、故人の友人や知人はお悔やみする機会がありません。
そのため葬儀会社では「小さなお別れ会」など、故人との最期のお別れ会ができるプランを提供しているところもあります。
小さなお別れ葬を行うまでの大まかな流れは、以下の通りです。

①お別れ会の依頼

最初にお別れ会の依頼を行います。
直葬のお別れ会のプランを提供している葬儀会社が見つかったら、お別れ会の依頼をしましょう。
葬儀会社によって申し込みの方法は異なりますが、電話やメールなどでできるところが多いです。

②お迎え

お別れ会の申し込みが完了したら、お葬式の当日に葬儀会社のスタッフが迎えに来てくれます。
医療機関や老人ホーム、警察署など故人が逝去した場所まで来てくれますので安心です。
逝去後、法律の規定で24時間は火葬に付すことができませんので、お迎え後の遺体は指定の場所で安置することになります。
医療機関などの霊安室は長時間の安置はできませんので、故人の自宅や葬儀会社の遺体安置室などを利用します。
葬儀会社に依頼すれば、実際に火葬するまで遺体を預かって安置してくれます。
その際には火葬の日まで遺体が傷まないように、冷却保存専用のドライアイスなどで処置してもらえます。

③打ち合わせ

遺体の安置が終わったらお別れ会の打ち合わせをします。
様々なプランがありますので、参加する人数や予算などを基にして決めましょう。
またそのときに死亡診断書を預かり、火葬に必要な火葬許可書の申請も代行してくれます。
打ち合わせが終わった後は、遺族は自宅に戻ります。
以上が直葬でお別れ会を行うときの大体の流れになりますが、打ち合わせを最初に行う葬儀会社もあります。
サービス内容はどこも似ていますので、事前に複数の葬儀会社を比較検討するなどして確認しておくと良いでしょう。
お別れ会を開催すれば、生前に故人と親しかった友人や知人も、安心して参加できるのではないかと思います。

直葬の手続き

お葬式で直葬を選択する際に、役所などの手続きについても忘れずに行う必要があります。
まずは火葬場の選定ですが、それぞれの自治体に公営の火葬場がありますので確認しておきましょう。
火葬場については、基本的には亡くなった方が住民登録している地の火葬場を利用することがほとんどです。
火葬の予約をして、その後の手続きをしましょう。
各自治体で火葬費用は異なりますので、費用が気になる方はホームページなどでチェックしておくといいでしょう。
そして役所への手続きも忘れずに行いましょう。

役所には、医療機関からいただいた死亡診断書を添付して、死亡届を提出する必要があります。
そのときは今後の手続きにいくつか必要なことがありますので、死亡診断書を提出する前に何枚かコピーしておくと良いでしょう。
死亡届に必要な項目を記入した後は、そのまま役所に提出しましょう。
死亡届には印鑑も必要ですので、準備をしておきましょう。
死亡届については、お葬式を執り行う葬儀会社で代行してくれるところもありますので、時間がない方は一任することも考えましょう。

お葬式で直葬をする際には火葬場や役所への手続きなど、いくつか注意する点がありますので、前以って確認しておくといいでしょう。
また直葬はお通夜がありませんので、お別れ会などを開く遺族もあります。
葬儀会社ではいくつかプランがありますので、相談してみるのもいいと思います。

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