生命保険の分類と特徴『定期・終身・養老を比較する!』

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生命保険の分類と特徴『定期・終身・養老を比較する!』

1)生命保険の分類と特徴

生命保険の分類と特徴

生命保険には大きく分けて「死亡保険」「生存保険」「生死混合保険」の3つの種類があります。

死亡保険

死亡保険とは、保険の加入者(被保険者)が死亡した場合に残された家族に対して保険金が支払われる生命保険の一種です。
一般的な生命保険のイメージと合致するのが、この死亡保険ということです。
死亡保険の種類には、「定期型」「終身型」「収入保障型」などいくつかあり、その中には高度障害などで介護が必要になり、働けなくなった場合に給付金が出るといった種類のものもあります。

生存保険
生存保険とは死亡時に支払われる保険とは違い、保険期間内に死亡しても保険金はなく、一定の期間まで被保険者が生存していた場合に保険金が支払われる保険です。
死亡保険とは違い、貯蓄に重点を置いた保険で「個人年金保険」「貯蓄保険」などの種類があります。

生死混合保険
被保険者が途中で死亡した時や高度障害の状態になったときに死亡保険料が支払われ、満期まで生存していたときにも生存保険金が支払われます。
生死混合保険の代表的なものに「養老保険」があります。

2)生命保険の種類

定期保険

定期保険というのは定期的に更新をしていく保険になっています。
契約終了時に返戻金が貰えないため、いわゆる「掛け捨て保険」と呼ばれています。
更新期間は10年ごと、20年ごとなど、契約時に保険契約者が設定します。
定期型の特徴は若い時期の保険料が安く、年齢を重ねるほどに高くなっていますから、若い時の保険の見直しがしやすいといったメリットがあります。
年齢が高くなるほど保険料が上がる理由は、それだけ死亡するリスクが高くなるからですが、10年ごとに更新があるからそのタイミングで見直しが利くといった利点があります。
その時期に保険の見直しをして、保険の乗り換えや解約をするといった場合に適しています。
定期型はいわゆる掛け捨てのもの、つまり支払った保険料は戻ってこないものが大半ですから、終身型のように「解約したら損をするのでは」といったデメリットはそれほどありません。

終身保険

この終身保険は一生涯の保障が得られる、保障型保険です。
この「終身型」は、保険料が全く変動しないといった特徴があります。
そして、保険料の支払いは終わる時期を選択でき、一生涯払うといった選択もできます。
保険料が変動しませんから、資金計画を立てやすいといったメリットがありますが、反面早期の解約ではお金がほとんど戻ってこない等、一度加入したら見直しがしにくいといったデメリットがあります。
「終身型」の特徴として、保険金が必ず受け取れるということです。
遺族に確実にお金を残したいと思っている方には「終身型」が理想的だと言えるでしょう。

個人年金保険

個人年金保険とは、積み立てたお金を60歳以上から年金として受け取ることができる貯蓄型の保険です。
支払い方法には、確定年金、終身年金、保証期間付終身年金の3つがあります。
確定年金は5年間、10年間、15年間などの一定年齢の確定給付型で、終身年金は死亡するまで受け取れる年金保険、保証期間付終身年金はその両方を備えている年金保険です。
個人年金保険は、少しの掛け金を天引き等で60歳まで積み立てていくもので、財形年金、IDECOと同じような仕組みになっています。
以前は円建てしかありませんでしたが、今は円建てに加え、変額個人年金、外貨建て個人年金などがあり、それらはリターンを望める分リスクを伴います。
現在の円建てでは、マイナス金利政策によって利率が低く運用益は期待できない状況です。
また解約する場合、5年以上経過しなければ元本割れになる、などといったデメリットがあります。
個人年金保険のメリットとしては、保険料控除の対象になるということです。

養老保険

養老保険とは保険期間中に死亡した場合でも、満期まで生存していた場合でも保険金を受け取れる生死混合保険という種類の保険です。
短期と長期と保険期間がさまざまあって、目的と用途に合わせて設定できます。
養老保険の支払い方法には、一括で支払う方法と、積み立て式で支払う方法があります。
積み立て式だと月払い、半年払い、年払いがありますが、まとめて払うほど総支払額が少なくてすみます。
養老保険のメリットは貯蓄性が高く、死亡保険と満期時に生存している場合の満期保険の両方が受け取れるところでしょう。
反面、月々の保険料が掛け捨て形保険よりも高いこと、長く加入していないと返戻金が少なくなるといったデメリットがあります。
では、養老保険の加入に向いている人はどんな人でしょうか。
それは保険金を自分でも受け取りたい人、保険料が高くても貯蓄型を選びたい人といえます。

3)定期・終身・養老を比較する

定期・終身・養老を比較!
毎月の保険料

毎月の支払額は定期型(掛け捨て型)と終身型(貯蓄型)でどう違うでしょうか?
たとえばA生命保険で30歳の男性、死亡保障を1000万円、保障期間60歳までとした場合下記のようになります。

定期型 毎月の支払額は2、500円(60歳までの払込み総保険料は約90万)
終身型 毎月の支払額は19、000円(60歳までの払込み総保険料は約685万)

毎月の支払額で見た場合、貯蓄型の終身保険のほうが掛け捨て型の定期保険よりも約8倍も高くなっています。
また、死亡保障を高額に設定するほど終身保険は毎月の支払額が高くなるのです。
そして詳しい支払額は出していませんが、養老保険の場合、終身保険よりも更に支払額が高くなります。
もちろん保険会社によってそれぞれの金額は異なります。

保険料の支払い期間

終身保険の支払い期間には、「60歳払済」と「終身払」があります。
「60歳払済」の場合は、60歳以降は保険料の支払いは不要ですが死亡保障は一生涯続きます。
「終身払」では一生涯保険料の支払いが続きますが、「60歳払済」よりも月々の保険料は安くなります。
養老保険には、前期払い、短期払い、一時払いといった支払い方法がありますが、期間が短いほど割引率が大きくなります。

保障期間

定期保険と終身保険の違いに「保障期間の違い」というのがあります。
定期保険は定められた期間のみを保障するのに対して、終身保険は一度契約すれば、一生涯を通して保障があります。
この保障期間の長さが支払額の大きさになっているといえます。
定期保険の場合、70歳か80歳といった区切りがあって、それ以降の更新ができません。
これ以降の年齢になると、医療を必要する率が高くなり、保険会社側にとってはリスクが大きくなるからです。
それまでは、被保険者の変更意思がない限り自動更新となります。

死亡保障

死亡保障に関しては、終身保険と養老保険が対象で加入時に設定します。
保障額によって毎月の保険料が違ってきますから、加入時に払える金額をよく考える必要があります。
加入した時点で、万が一の時には死亡保険金を受け取ることができるというものです。

満期金

満期保険金というのが、養老保険にはあって満期になると支払われるものです。
他の保険にはありませんが、終身保険には解約時に解約返戻金として支払われます。
養老保険の満期保険金は満期を迎えた時点で満期保険金を受け取り、その時点で保障が消滅してしまいますが、終身保険は解約しない限りは保障は続き、解約返戻金も増えていきます。
しかし、解約返戻金を受け取れば死亡保険金は受け取ることができません。

4)保障の期間は?

逓減定期保険

逓減定期保険とは定期保険を応用した保険で、一般の定期保険と比べると保障額が期間ごとに減っていくというものです。
保障額が減っていく分、トータル的には保険料が割安になるように設定しています。
逓減の仕方は、保険商品や設定方法によってさまざまです。

収入保障保険

そもそも収入保障保険とは被保険者が亡くなった場合、家族に対してお給料のような意味で保険金を受け取れる生命保険です。
収入保障保険は、定期保険の一種になりますが、保険金が満期までの残存期間に対して月額で支払われるため、満期に近づくほど受け取れる保険金が減るという仕組みになっています。
例えば、設定した満期の1ヶ月前に亡くなってしまったら1か月分の給付金のみしか受け取れません。
そんなことにならない為に、最低支払保証期間が設定されています。
例えば保険期間が60歳で最低支払保障期間を3年に設定した場合、59歳11ヶ月で亡くなっても受け取れる保険金は1ヶ月ではなく、3年間となります。
その最低支払保障期間はだいたい1年~5年の間で選択できるようになっていますが、長くなればなるほど保険料は高くなります。

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