湯灌は専門業者に依頼?

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湯灌は専門業者に依頼?

納棺の前に湯灌を行うことがありますが、初めてという方の中には戸惑う人もいるかもしれません、 湯灌は地域や専門業者によって、その内容が異なる場合があります。
そのため前以って専門業者のサービス内容などを確認しておくことをおすすめします。

湯灌を希望する場合葬儀屋に相談すればいい?

葬儀屋に相談?

湯灌の儀式をしたいけど、どこに相談すれば良いのか分からない、という人もいるでしょう。
結婚式と異なって葬儀は突然に訪れますので、考える間もなく色々な手続きを行うことになります。
そのため湯灌についても、どうすれば良いのか迷うという人もいるかもしれません。
そのようなときに頼りになるのが、葬儀会社です。

葬儀会社では様々なサービスを執り行い、その中には湯灌のサービスも提供しているところがあります。
そのため不安な方は、お近くの葬儀会社に相談してみるのも良いかもしれません。
ただそのときに気になるのが、葬儀会社の選択ではないかと思います。
葬儀会社の数は多いため、その中から最も良い会社を見付ける必要があります。
葬儀会社を選ぶ際は、湯灌のサービス以外にも以下の点に注意をしておきましょう。

対応について

葬儀会社を選ぶ際は、スタッフの対応に注意しておきましょう。
葬儀会社によって対応は異なりますが、満足できる湯灌の儀を行うためには、丁寧に対応してくれる会社であることがポイントです。
対応が丁寧であれば、湯灌サービスについても分かりやすく教えてくれるはずです。

この会社の対応については様々な調べ方がありますが、電話やメールなどで問い合わせてみるのが手っ取り早いと言えます。
こちらが聞いていないのに、一方的に湯灌や葬儀プランなどを押し付けてくる会社は避けた方が良いでしょう。
また近所の評判や、ネットの口コミも参考にできます。
口コミでは実際に葬儀会社を利用した方の生の声がありますので、初めての方は参考になるのではないかと思います。

納得できる提案をしてくれる

葬儀会社は、利用者の相談内容をきちんと理解し、それに見合った提案をしてくれる業者であることが大切です。
葬儀会社の中には無料相談に対応しているところもありますので、不安な方はこちらを活用してみるといいでしょう。
湯灌には様々なプランがありますが、場合によっては希望する内容の実行が難しいときもあるかもしれません。
そのような場合には、代替案をしっかりと提案をしてくれる葬儀会社を選びましょう。

分かりやすい見積書

湯灌の相談をする際には、相談時に貰える見積書にも注目をしましょう。
見積書では、必要な項目がすべて含まれているかをしっかり確認しておく必要があります。
見積書の中で不明な項目や納得ができない項目があれば、すぐにスタッフに問い合わせて説明してもらいましょう。

葬儀会社の施設

湯灌は葬儀会社の設備でも行えますが、その場合は設備についての確認も必要です。
式場の使用料金や施設の規模、状況、内容、交通の便や駐車場など、必要な事項をチェックしておきましょう。
設備については、葬儀会社のホームページなどでも確認できます。

湯灌の手順

湯灌の手順

湯灌を行う際は、その手順を事前に把握しておくと当日はスムーズに進みます。
湯灌の儀式は湯灌師などの専門業者が中心になって行うことが多いですが、遺族や親族も手伝うことがあります。
自宅での湯灌の儀は、以下の手順に沿って行われます。

① 湯灌の準備

湯灌は葬儀場の設備を借りて行う場合もありますが、自宅で湯灌の儀を行う際は介護用のバスタブを使用しますので簡単に設置できます。
自宅で湯灌を行う際には、まずお湯の準備をします。
最初にバスタブに水を入れ、その後にお湯を注いで温度調節をします。
これは通常のお風呂とは反対の手順であり、死者についての洗浄は逆にする、いわゆる逆さ水という風習に由来します。
またバスタブの準備と並行して、布団に安置している遺体の関節に触れて硬直を和らげます。
ここでは遺体を洗うために着ている衣服を脱がせますが、その際は肌が見えないようにバスタオルや布などで覆います。

② 湯灌

バスタブに遺体を移動した後は、遺体の身体をキレイにしていきます。
最初は遺族が遺体の足元から胸元に向けて洒水し、これが終わったら遺体を丁寧に洗います。
湯灌については専門業者によっても異なりますが、男女1組になって実施することが多いです。
ここでは男性スタッフは遺体の洗髪や顔剃りヒゲ剃りなどを行い、女性スタッフが身体を洗います。
顔剃りでは故人が男性のときはヒゲ剃りを行いますが、女性であれば産毛剃りをします。
そして身体を洗う際は左足から先に洗うなど、これも逆さ水と同じように逆さの内容になっています。
清拭ではアルコールに浸したタオルやガーゼ、脱脂綿などを用いて全身を拭いていきます。

③ 身支度

遺体の全身のお清めが終わった後は脱脂綿を全身に詰め、遺体を布団に移して身支度を整えてあげます。
ここでは衣服も着せますが、衣服は白い着物を着せてその後に死化粧を行います。
湯灌の儀式で使用する衣服も様々ですが、最近は故人が生前に気に入っていた洋服などを着せることも多くなっています。
死化粧は普通のお化粧ですので、以前は女性だけが行っていました。
しかし最近は男性の美意識が高くなっていることもあり、男性でも希望があれば死化粧を行っています。
血色が良く見えるように、キレイにお化粧を施します。
湯灌が終わった後、そのまま納棺が行われる場合もあります。

湯灌を行う目的

通常は納棺の前に湯灌を行いますが、湯灌を行う目的としては以下の点が挙げられます。

死者の尊厳を維持するため

湯灌の儀式が終わった後、遺体の身なりを整えてキレイにお化粧をすることで、故人を少しでも生前の元気な姿に近づけるなど、死者の尊厳を維持する目的があります。

公衆衛生のため

遺体をそのまま放置しておくと次第に腐敗が進み、感染症などのリスクが高まります。
遺体には感染症の原因となる病原菌が存在している場合がありますが、湯灌によってそれら細菌の増殖を防止できます。
このように公衆衛生を保持する目的もありますが、近年はお湯自体が細菌の増殖を促進する原因であるなどの理由で、お湯の代わりに水や消毒液を使用することもあるようです。

湯灌で必要な物
湯灌の儀式では、以下のように様々な物が必要です。
儀式を行う際に準備する物としては、脱脂綿、割り箸、ガーゼ、包帯、絆創膏、油紙、T字帯、カミソリ、外科用はさみ、くし、ヘアブラシ、輪ゴム、清拭用具、マスク、消毒液、便器・尿器、膿盆、着替え、シーツ、ガウン、ゴム手袋などです。
その他にも、必要な物はその場に応じて用意が必要です。
湯灌を行う人
湯灌の儀式を実際に行う人は看護師や葬祭従事者など専門の人たちですが、希望があれば遺族や親族なども一緒に行います。
入院施設が整備されているなど比較的大きな医療機関や葬儀会社には、湯灌のための設備もきちんと整っていることが多いです。
医療機関や葬儀会社によってその内容は異なりますので、事前にチェックしておきましょう。

納棺の前に行う湯灌ですが、希望する場合は葬儀屋に相談することも可能です。
葬儀会社では様々なサービスを提供しており、その中には湯灌のサービスもあります。
そのため不安な方は、無料相談などを活用すると良いでしょう。
また湯灌の手順を一通り把握しておくことをおすすめします。

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