毎日の供養は大切。日頃の供養について内容を紹介

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毎日の供養は大切。日頃の供養について内容を紹介

先祖を敬うために、毎日自宅の仏壇に手を合わせている人もいると思います。
昔の日本の家庭では当たり前に行われてきたことですが、最近ではその慣習を続けている人は少ないかもしれません。
毎日の供養はとても大切なことですので、少しでも多くの方にしてもらいたいものです。
日頃の供養について、その内容などを紹介します。

1)供養は故人とのコミュニケーション

供養は故人とのコミュニケーション

毎日自宅にある仏壇に手を合わせる、これはとても大切な供養と言えます。
「供養は故人とのコミュニケーション」でもありますので、日頃からしっかりしておきたいものです。
それぞれの家庭によって供養の方法は異なりますが、大まかなところは以下のように同じだと思われます。

供養の方法、故人とのコミュニケーションの方法も様々です。
これらはひと昔前の日本では、ごく当たり前の日常的な光景でした。
仏壇はご本尊や仏様となった先祖がいる居場所であり、それが生活の中に溶け込んでいたはずです。
そのため仏壇に手を合わせること自体が、先祖の供養にも繋がっていたのです。
毎日行う供養というのは亡くなった親に話しかける感じで行えばいいため、特に難しいことはありません。
また面倒に思うこともないと思います。
朝起きてご飯を炊いたら、そのご飯を最初に仏壇の親に供え、家族で礼拝をしてご先祖様とコミュニケーションを行います。
「おはようございます」と言って仏壇の扉を開けて、ご飯の他に水や一番茶などを備える家庭もあるでしょう。

また故人が好きだったドリンクなどでもいいと思います。
そして夜は「おやすみなさい」と言い、仏壇の扉を閉めます。
生前部屋にたくさんのお花を飾っていたように、仏壇にも同じようにお花を供えてあげてください。
もちろん線香や読経はあげないよりもあげた方が良いですが、忙しい時は難しいこともあるでしょう。
そのような時は手を合わせるだけでも構いませんので、手を合わせて「おはようございます」や「おやすみなさい」と言い仏様にあいさつをしましょう。

これが供養になりますので、できれば毎日続けることをおすすめします。
このような供養が毎日の習慣になっていれば生活のアクセントにもなり、また1日の励みや希望にも繋がってくるはずです。
供養は故人とのコミュニケーション、まさにその通りではないかと思います。
忙しい時でも手を合わせてご先祖様に一言ささやきかける、これを忘れないでください。

2)命日には特に篤く供養をする

毎日の供養はとても大切ですので、どんなに忙しい時でも仏壇に手を合わせて礼拝しましょう。
特に命日は重要ですので、いつもより篤く供養をするようにしてください。
故人が没した月日を「祥月命日」、そして月毎の命日を「月忌」と言います。
祥月命日というのは1年に1回、月忌は毎月訪れます。
このような命日には仏壇をキレイに掃除をし、お供えを篤くするなどして普段より多くの時間を割いて礼拝します。

またお墓参りに出かけるのもいいでしょう。
もちろん命日に限ったことではありませんので、時間がある時はお墓参りに出かけてみてはいかがでしょうか。
少なくとも命日やお彼岸にはお墓参りに行き、故人を偲びたいものです。

3)朝晩2回の礼拝が基本

朝晩2回の礼拝が基本

現代でも、毎日仏壇に手を合わせている人もいると思います。
礼拝は朝晩の2回が基本、と言われています。
もちろん住んでいる地域や、信仰している宗派などによっても変わります。
仏壇への礼拝は毎日、朝と晩の2回、可能であれば家族全員で行いましょう。
それぞれ朝は朝食前に、晩は夕食後に行います。

朝行う時は顔を洗って身支度をすませた後に、炊きたてのご飯やお水、お茶、生花などを仏壇にお供えします。
そしてお供えが済んだら、家族全員で仏壇の前に座って礼拝してください。

晩は夕食後に、今日1日の出来事を報告するなどして礼拝します。

礼拝のタブーは?

仏壇に飾るものには注意しなければなりません。
礼拝の準備として、まずは仏壇に位牌や遺影を並べて、仏具をしっかり飾る必要があります。
実際に飾る仏具は宗派によっても変わりますが、基本的にはお香、花、灯明などです。
このうちお香は仏様に身や心を清浄にしてから来てもらうために備え、お花は仏に対する修行の誓いのため、そして灯明は仏様の知恵や浄化を燃やすために必要と言われています。
お花の置き方としてご本尊に向かって左側に置き、灯明は右側に置きます。
置き方を間違う人もいるため、大切なことですので今一度確認しましょう。

礼拝の作法も、実際に信仰している宗派などによって異なります。
基本的な手順は、ほとんどが同じと思って構いません。
最初に仏壇の前に正座をして、その後にご本尊に一礼してください。
そしてろうそくに火を線香に火をつけて香炉に移し、その後に合唱して深く一礼する、これが基本的な礼拝のマナーとなります。

礼拝は毎日朝と就寝前の2度拝むのが基本であり、お供えするお水、お茶、ご飯などは毎日交換しておきましょう。
仏壇には扉がありますが、この扉は家の玄関と同じ役割を果たしていますので、朝に礼拝する際は開け夜寝る前には閉めてください。
なお仏壇に拝む際には下記の手順を押さえておけば大丈夫です。

これで礼拝は終わります。

なお礼拝をする際に数珠を使用する場合は、初めに左手の手首にかけておきます。
そして合掌する時に親指以外の両手の四肢に数珠をかけて、両方の親指で数珠を軽く押さえておくといいでしょう。
合掌を行う際は数珠をかけている両方の手のひらを合わせますが、これは自分の意志で煩悩や欲望をコントロールできるように鍛錬する意味合いがあります。
毎日行う仏壇への礼拝は、以上の点に注意しておきましょう。

4)お供えの基本「五供」

飲食

実際に食べられる状態でお供えするのが基本です。
袋に入っているものは開封してお供えしてください。

浄水

水道水でも構いませんが、基本的には毎日取り替えてお供えしてください。
清浄な水を供えることで心身が清まります。

灯明

灯燭など仏前を明るくしてください。
ちなみに明かりを消す時は息で吹き消すのではなく、手で仰いで消すのがマナーです。
ロウソクを消す際は、仏扇という団扇などを使用するのが一般的です。

ご先祖様が好きな花を飾りましょう。
トゲがあったりツルが長かったり、香が強いお花は避けてください。

お線香の香のことを表します。
毎日のお供えに必要ですが、お盆の時もお供えしましょう。
線香の香は悟りの世界へ導いてくれるとも言われていますので、落ち着いた心でご先祖様を迎えてください。

供養は故人とのコミュニケーションを行う場ですので、毎日きちんと行うことが大切です。
供養の方法は信仰している宗教などによって異なることもあります。
しかし基本的なことは大体同じ、と考えておきましょう。
最低限のマナー押さえておけば、他の家で礼拝する際にも活用できます。

専門家のワンポイントアドバイス!

供養について、もっとシンプルにカジュアルに取り組みたいという方は、一日の終わりに仏壇に向かい、手を合わせるだけでもよいのではないでしょうか。
そのときに感謝の気持ちを心の中で唱えるのです。
そうやって感謝の想いを重ねることで、自然とご先祖様を大事に敬う気持ちが養われます。
そして、毎朝気持ちよく目覚めることができるようになるでしょう。

このページを監修してくださった専門家の方

齊藤学 写真
行政書士齊藤学法務事務所
行政書士 齊藤 学

遺言・相続・成年後見・ペット信託、民事信託を活用した財産管理・承継対策、ビザ(VISA)申請取次という「民事系の業務」と法人設立業務、WEB利用規約等各種契約書関係、記帳代行、許認可申請という「法人業務」を取り扱っております。

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