お別れの儀とはどんなもの?

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お別れの儀とはどんなもの?

お葬式の後には火葬場に向かいますが、その前に故人と最期のお別れを行う「お別れの儀」を行うことがあります。
お別れの義はお葬式で行われる儀式の一つでもあり、地域などによってその内容が異なることもあるようです。
このお別れの儀がどのようなものかを紹介します。

お別れの儀とは

お別れの儀とは

お葬式が終わった後は、火葬場で火葬が行われることになります。
火葬場への出棺に先立って行われるのが、「お別れの儀」です。
遺族や親族、生前に故人と親しかった友人や知人、職場の関係者など様々な方が遺体と対面し、お棺の中に生花などを入れて故人と最期のお別れを告げることになります。
この場面が故人との本当の最後のお別れになりますので、遺族や親族、友人の愛惜の気持ちが強く出てくることが多いと言われています。

お別れの儀の流れ

お別れの儀は宗教や宗派などによっても異なりますが、一般的な流れは以下のようになります。

① 遺族や親族、親しい関係者以外は退場

お葬式や告別式が終わると、葬儀会社のスタッフなどから遺族や親族、故人と親しい関係者以外の方は会場の外への退場を促されます。

② 別れ花を受け取る

葬儀会社のスタッフなどが会場に飾っていた生花などを小さく切り分けたもの、いわゆる別れ花を専用のお盆に載せて準備します。
別れ花を遺族や関係者に渡すことになりますが、最初は一輪ずつを受け取ります。

③ 一輪ずつ別れ花を棺に入れる

別れ花を受け取ったら、それぞれ準番に一輪ずつお棺の中に入れます。
別れ花を入れる順番ですが、遺族や親族の中でも故人と最も関係の強い人からスタートするのが一般的です。
通常は、喪主、喪主の配偶者、親兄弟、息子や娘、孫の順番で行われ、各自対面しながら遺体の周辺に別れ花を入れて手を向けます。

④ 残った別れ花も棺に入れる

別れ花は余ることもあり、その場合は特に順番は関係なく、各自数本ずつお花を受け取って棺に入れます。

以上が、お別れの儀の大まかな流れになります。
生前に故人が好きだったお花や、愛用していたものを棺に一緒に入れることは構いませんが、火葬後に残ってしまうような不燃物は控えるようにしましょう。
その場合は葬儀会社のスタッフが確認することもあり、不燃物があれば注意したり回収したりすることもあります。

故人の顔を見る最期の場面

お葬式の後に行う「お別れの儀」というのは故人との最期のお別れの場になり、ここでしか故人の顔を見ることができません。
つまりお別れの儀が終わって蓋を閉じてしまうと、それ以降は故人の顔を見ることができなくなります。
お別れの儀が終わった後は棺に蓋をし、釘打ちの儀式をして火葬場へと出棺します。
お別れの儀では悔いが残らないように、故人の顔をしっかりと見ながら記憶に刻んでおくようにしましょう。
その際には安らかな気持ちで故人に対して語りかけ、過去の思い出話などをするのもいいかもしれません。
そして故人の新たな旅立ちに向け、別れ花で棺を飾ってあげましょう。

お別れの儀の司会

お別れの儀の司会

お別れの儀を、お葬式が終わって出棺の間までの時間を見計らって行うことになり、上記で紹介した流れに沿って行うことになります。
ただ遺族によってその内容は異なり、早く終わるところもあれば、ある程度の時間を取って行うところもあります。
その際の司会は、お葬式をお願いした葬儀会社のスタッフが行うことがほとんどです。
司会と言っても、他の儀式のように厳かなものではなく、お花の受け渡しなど限られたものになります。
そのためお別れの儀に参列するときは、司会者の指示に従って行うようにしましょう。

別の日にお別れの会を催す

お別れの儀は遺族や親族などが中心となり、故人と最期のお別れを行う大切な儀式になります。
祭壇の前に安置されていた柩を式場の中央へと移動し、柩のふたを開けた祭壇に飾られていたお花や、お供えでいただいたお花、さらに故人の遺品などを会場にいる全員で棺の中に手向けながらお別れを行います。
お別れの儀は故人との最期のお別れになりますが、遺族や親族あるいは故人の友人や知人の中には、「まだ終わりたくない」、「もう一度、他の場所で何かしらの会を催したい」という人もいるのではないでしょうか。
そんな人のために、後ほど日を改めてお別れの会を行うところもあります。
お別れの儀の場面に参加できなかった人もたくさんいると思いますので、お別れの会を開催するととても喜ばれるのではないかと思います。

ホテルで行うお別れの会

お別れの会は様々なところで開催されますが、ホテルの一室を貸し切って行うこともあります。
ホテルで行うお別れの会と聞くとホテル葬などの言葉もあり、ホテルで行うお葬式というイメージを持つ人もいるかもしれません。
確かにそのようなイメージがありますが、実はそうではないのです。
ホテル葬とうのは、一般的に密葬などを行った後にホテルに集合し、そこに生前に故人と親しい人たちを招待して行われるお別れ会のことを言います。
しかし、お葬式が終った後のお別れの会は、そのような儀式とは異なります。
ごく普通の会合ですので、招待状をいただいた方は安心して出席しましょう。

現在ではホテルの方もそのような事情を察してか、様々なスタイルのお別れの会を提案するようになってきています。
お別れの会のサービスは各ホテルによって異なりますので、気になる方は事前に確認しておくと良いでしょう。
ホテルは遺体を持ち込みできませんので、実際にホテルでお葬式行うことはできませんが、たくさんの人が集うお別れの会として利用するのには、最も都合が良い場所ではないかと思います。
ホテルでのお別れの会は、テレビなどでお馴染みの有名人たちが利用することも多く、通夜や葬儀が終わった後に日を改め、ホテルでのお別れの会に友人や知人などを招待することが増えているようです。

ホテルで行うお別れの会のメリット

後日にお別れの会を行う際には様々な場所が考えられますが、ホテルを選ぶ人も少なくありません。
ホテルで行うお別れの会は、いくつかメリットがあるからです。
ホテルでのお別れの会のメリットとしては、まず交通の便が挙げられます。
ホテルは交通の便が良いところにあり、さらに駐車場が完備されているところが多いからです。
交通機関や車を利用して訪れる人にとって、交通の便が良ければとても助かります。
他にも好きな料理が選べられたり、遠方から来られた方はそのまま宿泊することができる点も、メリットと言えるでしょう。

元々ホテルですので、宿泊施設を探す手間が省けます。
お別れの会で映像や音楽などを利用する遺族もあるかと思いますが、その場合でも設備が整った場所を探したり準備したりする必要はありません。
またバリアフリーに対応したホテルも多いため、車椅子の方でも安心して参列できるなどのメリットがあります。
基本的にホテルで行うお別れの会はメリットが多いので、お別れの儀以外に日を改めて予定をしている方は確認しておくと良いでしょう。
もちろんその分の費用はかかりますが、複数のホテルを比較検討して最も条件の良いホテルを選んではいかがでしょうか。

お葬式の後に行われるお別れの儀は、火葬場への出棺の前に先立って行われる大切な儀式の一つです。
またお別れの儀の他に、後日に日を改めてお別れの会を催すこともあるでしょう。
その場合は、メリットの多いホテルを選択するのも一つの方法ではないかと思います。

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