墓じまいを代行するには資格が必要!?

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墓じまいを代行するには資格が必要!?

最近、選択する方が増えていると言われる墓じまいですが、神道との関係はあるのでしょうか?
また墓じまいの手続きを代行してもらえるのか、気になる方もいるかもしれません。
墓じまいと神道との関係や、代行についてを紹介します。

神道の墓じまい

神道の墓じまい

墓じまいを行う際には、宗教との関係というのは最も気になるところです。
様々な宗教が存在しますが、実際はどのように行われるのでしょうか。
結論から言えば、基本的にどのような宗教でも墓じまいの方法に違いはありません。
神道も例外ではなく、墓じまいを行う際には一般的に行われているようにすれば問題ありません。
お墓は、神道の場合は多くが民営霊園や公営墓地にあるはずです。
ただお寺や墓地の場合は、気をつける点があります。
それが離檀する際のトラブルについてです。
お寺によっては多額の離檀料を請求するところもありますので、契約書などを確認して対処するようにしましょう。
また神道では、遺骨を取り出す際に行う法要が神式になりますので、その詳細も忘れずに確認しておきましょう。
他は、普通のお墓と同じと考えて構いません。

神道の墓じまいの大まかな流れ

神道も仏教と同じように、古くから日本に根付いている宗教の一つですが、その教義には異なる点が多いのが現実です。
基本的に神道では死を穢れと見なしていますので、神社の境内にお墓を建てることはありません。
また神道のお墓は多くが民営霊園や公営墓地にあり、お墓の形状や彫刻文字、さらにお墓参りの方法も仏教とは異なっています。
そのため墓じまいをするときは、神社などに内容を確認しておくと安心できると思います。

墓じまいの代行には資格が必要?

墓じまいの代行には資格が必要?

墓じまいは遺族や親族が行うのが一般的ですが、仕事などで多忙な方には困難なこともあるでしょう。
そのようなときに力になってくれるのが代行業者であり、墓じまいに必要な手続きを変わって行ってもらえます。

墓じまいに必要な手続きの流れ

墓じまいを行う際には、最寄りの市区町村の役所から改葬許可申請書を取得するなど、様々な法律上の手続きが必要です。
簡単そうに思えますが、行政手続きはかなり複雑なものもあります。
手続きについて、大まかな流れを挙げていきます。

①改葬先の管理者から受入証明書(永代供養許可証)を発行してもらう

墓じまいが終わった後の供養の方法も色々ありますが、改葬も方法の一つです。
散骨や自宅供養の場合は特に必要ありませんが、改葬する場合は移転先である墓地を決める必要があります。
また移動先の墓地の管理者から受入証明書を発行してもらいますが、役所によっては墓地が発行する永代供養許可証で代用できるケースもありますので、事前に確認しておきましょう。

②現在の墓地がある最寄りの役所から改葬許可申請書を取得する

現在のお墓の墓地管理者に、墓じまいをする旨を連絡して了承をもらいます。
管理者の了承を得ることができたら、現在のお墓がある役所から改葬許可申請書を取得します。
遺骨一体につき一枚が必要ですので、覚えておきましょう。
改葬許可申請書をもらったら、必要事項を記入します。
改葬許可申請書は、役所のホームページなどからダウンロードできるところもあります。

③現在の墓地の管理者から埋葬証明書をもらう

改葬許可申請書に必要事項を記載したら、次は現在の墓地管理者から埋葬証明書を発行してもらいます。
墓地管理者が発行する埋葬証明書は、納骨堂に遺骨を納める際の納骨証明書にもなります。

④現在の墓地がある最寄りの役所から改葬許可証を発行してもらう

現在の墓地が存在している最寄りの役所に、受入証明書、改葬許可申請書、埋葬証明書の3つの書類を提出します。
改葬許可証については、遺骨一体につき一枚ずつ発行してもらいます。

⑤現在の墓地管理者に改葬許可証を提出する

現在の墓地の管理者に改葬許可証を提示して、墓じまいの作業を行います。

⑥お墓を解体・撤去して墓地を更地に戻す

墓石の解体や撤去をする前に、墓石から仏様の魂を抜く閉眼供養の儀式を行うことがあります。
墓石の撤去や儀式をした後に、墓地をきれいにして墓地管理者に返還します。

⑦改葬先の管理者に改葬許可証を提出する

移転する墓地の管理者に改葬許可証を提出し、その後に遺骨を移動して新しいお墓に納骨すると、改葬が完了します。

代行業者の資格

墓じまいには様々な手続きが必要になり、その手続きは自分で行うことができますが、役所に提出する書類の数が多いことから、これまで一度も経験がなければ大変かもしれません。
中には自分で行うことに不安を覚えている方もいるでしょう。
その場合は、墓じまいに関する手続きを代行する業者に依頼することが可能です。
代行業者に依頼する際には、資格の有無が問題になります。
墓じまいの流れを見ると分かりますが、様々な手続きが必要です。
そのため官公署に提出する書類の作成や提出の代行が許可されている、行政書士などが代行します。
書類作成や提出が難しいという方は、行政書士などの法律の専門家に相談してみるといいでしょう。

行政書士について

行政書士は法律に関する知識を持ち、行政書士の国家試験に合格した有資格者です。
行政書士業務に関して必要となる法令と知識は、憲法や行政法、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及や地方自治法、民法、商法などの専門科目があります。
他にも政治や経済、社会、情報通信、個人情報保護、文章理解などの様々な知識も必要です。
幅広い法律の知識を持っているからこそ、墓じまいに必要な各種手続きの代行が可能になるのです。
一般常識や法律の知識を持っていない方が改葬許可申請書などの申請を行うと、煩雑で手続きに時間が掛かることもあります。
分からないことが多いので、役所に何度も問い合わせることや書類の書き直しを行うことになる可能性が高いからです。

墓じまいは司法書士に依頼可能?

墓じまいは行政書士など、法律の専門家に代行してもらうことができます。
司法書士も法律の専門家ですので、墓じまいの手続きの代行は可能です。
墓じまいに必要な手続きで分からないことがあれば、司法書士事務所に相談してみるのも良いと思います。
事前に無料相談をしている事務所もありますので、気になる方は確認してみましょう。
ただ事務所によって提供されるサービスや代行料金が異なりますので、事前に複数の事務所を比較することをおすすめします。
複数の事務所を比較することで、最も条件の良いところが見つかる可能性があります。
ホームページで比較をしたり、一括見積もりなどを利用したりするのも良いでしょう。
墓じまいの手続きには時間が掛かりますので、代行サービスを利用する方は早めに申し込みすることが求められます。

墓じまいは宗教によって異なることはなく、神道の墓じまいも一般的なものと変わりはありません。
また墓じまいは司法書士や行政書士など、資格のある法律の専門家に代行してもらうことができます。
このような専門家に依頼をする際には、比較した上で早めに申し込むことをおすすめします。

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