直葬の香典返しの挨拶状など

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直葬の香典返しの挨拶状など

一般的なお葬式と同じように直葬でも香典をいただくことがあり、その際には挨拶状を送ることがあります。
また直葬に呼ぶ人や、その際に振る舞う食事などについても注意しておかなければなりません。
直葬の香典返しの挨拶状などについてを紹介します。

直葬の香典返しの挨拶状

直葬の香典返しの挨拶状

一般葬では、お葬式を行う際に香典をいただいた方に対して後日に挨拶状を送ることがありますが、直葬の場合はどうなのでしょうか? 直葬(火葬式)はお通夜や告別式をしないことから、香典をいただく機会はそう多くはありません。
そのため一般的なお葬式のような、香典返しの挨拶状は必要ないという声もあります。
確かに悩む事柄かもしれませんが、結論から言えば直葬であっても一般葬と同じように挨拶状を送ることが多いのです。
一般的なお葬式の場合は葬儀に対する感謝の気持ちなどを込め、家族が亡くなった後に1~2週間で送るのが一般的です。
直葬の場合も一般葬と同じように、故人が亡くなったことを知らせるために死後1~2週間で送ることもあります。

直葬での挨拶状の例文は、次のようになっています。
「父 ○○は かねてから療養中でございましたが 去る○月○日に永眠いたしました ここに謹んでご通知申し上げます 葬儀におきましては故人の生前の意志もあり 誠に勝手ながら家族のみにて執り行いました 本来ですと早速申し上げるべき処でございましたが ご通知が遅れましたことをお赦しください 失礼ながら 書中をもってお知らせ申しあげます」 これはあくまでも例文ですので、他の例なども参考にして決めるといいでしょう。
また実際にお香典をいただいた方に対して、四十九日法要の報告を兼ねて挨拶状を送ることもあるでしょう。

直葬に親戚を呼ぶか

直葬に親戚を呼ぶか

直葬を行う際には、家族や親戚など身近な人たちを呼ぶことが多いのですが、遺族の中には親戚を呼ぶのか迷っている方もいるかもしれません。
お葬式を執り行う際に、どこまでの親戚を呼べばいいのか疑問を持たれる遺族もいると思います。
直葬はお通夜や告別式がありませんが、火葬の前にお別れ会などを行うこともあるでしょう。
問題となるのは、その席に親戚を呼ぶのか、ということです。
いつも会っている親戚であれば連絡はすぐにつけられますが、遠方地にお住まいの方や配偶者の親戚など、故人との関係性が薄い親戚の対応に悩む方も少なくはないと思います。
その場合はそれぞれの状況や、以下のように法律上の親族などを参考にするといいでしょう。

法律上の親族の範囲

日本では、法律によって親族の範囲が規定されています。
民法第725条では、親族というのは「6親等内の血族、配偶者、3親等以内の姻族」という規定があります。
この6親等以内の血族ですが、これは親子の関係からスタートし、6代前の先祖や6代後の孫までを含んだ人たちになります。
つまりは血が繋がった親戚のことを言います。
また配偶者については亡くなった人の夫婦の方を言い、3親等以内の姻族は結婚によって親戚になった人たち、要するに配偶者の曾祖父母から甥、姪までになります。
法律上の親族については、主として遺産相続などを行う際に参考にされることが多いのですが、お葬式などに呼ぶ際の目安にもなるでしょう。

お別れ会に呼ぶ親族

相続の際に目安になる親族の範囲は法律で決まっていますが、その一方でお葬式やお別れ会などに呼ぶべき親戚の範囲については、特に法的な決まりごとはありません。
そのようなこともあり血族や姻族などに関係なく、実際は生前の故人とのお付き合いの度合が優先されることが多いのです。
そのため死亡した本人の3親等以内の親戚に対しては、お別れ会に参列するのかに関係なく本人の訃報の連絡を伝えるのが一般的です。

3親等以内の親戚つまり本人の親や子供たち、兄弟や祖父母などの親戚はお正月やお盆などの行事に集まったりすることが多いと思います。
そのため遠方地に住んでいたとしても、本人の訃報連絡は伝えた方がいいでしょう。
訃報連絡を受け取った後のお別れ会の参列は、その後に決めればいいのです。
また生前に故人と親しかった友人や知人、日頃からよくお世話になっていたご近所の方たちも同じです。
お別れ会を開催しない場合であっても、やはり訃報の連絡は伝えるべきです。

お別れに参列してもらう人たちへの対応

直葬でお別れ会を行う際は、臨終の前に連絡しておきましょう。
2親等から3親等までの血族に対しては、本人が危篤に陥った時点でその旨を連絡するのが一般的です。
また両親や子供たち、さらに兄弟姉妹に対しては対象となる人が遠望地に住んでいたり疎遠になっていたりしても、本人の訃報については必ず連絡しましょう。

お別れ会が終わった後の対応

一般的なお葬式では、参列したくれた人たちに対して会葬の礼状や返礼品などを渡すのが一般的です。
一方で直葬は行うのはお別れ会だけですので、参列者の人数やその規模などによって相談して決めるといいでしょう。
お別れ会に参列する方が身内だけであれば、特に渡さなくても問題はないでしょう。

お別れ会に参列しない方への連絡

直葬でお別れ会を開催するときに、案内状を出さない方に対しては事前の連絡ではなく、すべてが終わった後に報告するのが普通です。
お別れ会の前に知らせてしまうと、参列しない方が良いかもしれないなど色々と心配してしまうからです。
直葬でお別れ会を開催するときは、呼ばない方への配慮も必要です。

直葬と食事

直葬はお通夜や告別式がありませので、お通夜後に用意するような食事はないのが一般的です。
ただ火葬後にお食事会を開く遺族もいて、その場合は別室に移って全員で食事をすることになります。
葬儀会社では様々なプランを用意しており、その中には直葬とお食事会がセットになったプランもあります。
そのため火葬の後に参列者全員でお食事会を開きたいときは、そのようなプランを選ぶのも方法と言えるでしょう。
直葬のようにお葬式は行わず、そのまま火葬場でお別れをする直葬プランや火葬が終わった後に、火葬場近くのホテルで食事会を行うプランなど様々なものがあります。
その中から選択できますので、一度葬儀会社に相談してみるといいでしょう。

火葬後の流れ

直葬で食事をする場合の大まかな流れを紹介していきます。
直葬の火葬後の流れについては、一般的なお葬式と比べてとてもシンプルになっています。

① 収骨

火葬が終わった後は、遺骨を骨壺に納めます。
これが収骨になり、火入れをした後に1時間程度で収骨室に行き、親族全員で骨壺に遺骨を納めます。

② 解散

収骨が終わると、食事会がないときはそこで解散します。

③ 食事会

火葬後に会食をするときは、そのまま会食会場に移動します。
また食事会の前に故人とのお別れをすることもありますので、事前にその内容を確認しておきましょう。

以上が、直葬で食事会を行う際の火葬後の流れです。
直葬に参列する方は、案内状などでチェックしておきましょう。
実際は葬儀会社が提供するプランによってその内容が異なりますので、流れが変わることもあります。

直葬で香典をいただいた場合には、香典返しと一緒に挨拶状を送ることがあります。
また直葬に親戚を呼ぶのかは、法律上の親族の規定やその場の状況に応じて判断するといいでしょう。
なお直葬と食事会を開催することもありますので、その確認も必要となります。

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