朝に亡くなった場合、通夜はいつ行うの?

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朝に亡くなった場合、通夜はいつ行うの?

大切な人が亡くなるとまずはお通夜を行いますが、故人が朝亡くなった場合の通夜はどうなるのでしょうか?
またお通夜の晩に、故人の遺体に一晩付きそうべきなのかという点も気になるところです。
それらに関しては実際に式が始まる前に確認しておかなければ、当日苦労することになりますので気をつけましょう。

朝亡くなった場合の通夜はいつ行う?

朝亡くなった場合の通夜はいつ行う?

お通夜というのは、故人が亡くなった時間によって行われる日が変わってきます。
どのような時間になるのか、以下で紹介します。

夜中に亡くなった場合

夜中に亡くなった場合には、お通夜は次の日に行うことになります。
葬儀会社に連絡をすると、1時間くらいで寝台車が到着しますので、そこから自宅や葬儀会社の安置室に移動して安置することになります。
その後は葬儀会社と打ち合わせを行い、通夜式の日程などを決めます。
葬儀会社に連絡することはいつでも構いませんが、体力などもありますので心配な方は次の日の朝に連絡するといいでしょう。

睡眠不足のまま打ち合わせをするのは大変ですので、その日は寝て体力が回復した後に行うことをおすすめします。
葬儀会社に連絡をすれば、お通夜やお葬式の手配をしてくれますが、細かい部分で気になる点がある方は相談しておくと良いでしょう。

早朝に亡くなった場合

朝になって亡くなった場合は少し慌ただしくなりますが、何とかその日のうちに通夜を行うことはできるでしょう。
その際には早めに葬儀会社に連絡をして、打ち合わせておくようにしましょう。
また火葬許可証の取得も忘れないでください。
次の日にお葬式と火葬をする場合には、お通夜の当日に役所で申請を済ませておく必要があるからです。
火葬許可証の発行まで1時間くらいはかかりますので、余裕を持って申請することをおすすめします。

正午など、日中に亡くなった場合

お昼前後に亡くなった場合の通夜ですが、基本的にはその日の式も可能ではあります。
ただかなり慌ただしくなることは覚悟が必要です。

夕方に亡くなった場合

夕方に担当の医師から臨終が告げられたときは、その日のお通夜を行うことはできません。
葬儀会社の手配の件もありますが、そもそも次の日の火葬ができないからです。
人間は亡くなった後、24時間以上が経過しなければ火葬ができない、という法律的な規定があります。

亡くなった時間によってはできそうにも思えますが、火葬場の受け入れ時間などの問題も出てきます。
遅いところでは15時で終わるところもありますが、ほとんどは14時までで受付が終了するのが一般的です。
お通夜を行う際には、故人が亡くなる時間によって日程が変わりますので注意しておきましょう。

お通夜の晩に遺体に一晩付きそう?

お通夜の晩に遺体に一晩付きそう?

かつてのお通夜では、夜を徹して遺体を守ることが多かったのですが、最近はそのような光景を見ることは少なくなりました。
通夜も半通夜など、早めに終わるところが増えてきています。
もちろん地域の問題などもありますが、お通夜の晩に遺体に一晩付きそうのは限定されてきている節もあります。
葬祭会館の営業時間などもその理由に挙げられますが、24時間開いているのであれば、お通夜の晩に遺体に一晩付きそうこともできると思います。

通夜で遺体に触る・対面するときの注意点

お通夜で故人の遺体に対面するときは、マナーを守るようにしましょう。

遺体と対面する際のマナー

お通夜に参列した際に、式が始まる前に故人との対面を勧められることがあります。
その際にもマナーがありますので、故人とは正しい形で対面することが大切です。
故人との対面ですが、これは遺族や親族の方々に勧められた場合にのみ、行うことになります。
何時でも対面して良いようなイメージがありますが、だれでも対面できるわけでなく、遺族側から特に勧められなかった場合は遠慮するのがマナーと言えます。
遺族に対面を勧められなかった場合は遺体に対して一礼し、その後に合掌しましょう。

対面作法

遺族側から故人との対面を勧められたときは、最初にやや下の枕元付近で正座をし、両手をついて深く一礼しましょう。
その後に遺族が白布を外しますので、その際には膝をつけたままの状態で故人に近づき、手や足は床にのせたままの形で対面します。
故人が棺の中にいるときは、顔の少し下側の位置で一礼し、遺族が扉を開けたらそっと近づいて対面します。
そのときは故人や棺に触れるのはマナー違反ですので、控えるようにしましょう。
故人の対面が終わったら合掌し、深く一礼をした後に故人の冥福を祈りましょう。
その後は、枕元より少し下がって遺族に一礼します。

以上が故人との対面方法ですが、そのときは死因や病名などの質問や、不謹慎なジョークなどを言わないようにしましょう。
故人と対面をしたときは、「とてもキレイなお顔ですね」や「安らかに眠っているようですね」などの言葉を添えるのもいいと思います。
対面は短い時間で切り上げることが大切です。

故人と対面する際の注意点

故人と対面する際には、以下の点に注意をしておきましょう。

枕飾りがある場合

故人と対面するとき、会場に枕飾りが用意されていることがあります。
香炉に線香があるときは、新しく線香を足すことはせずにお参りをしましょう。
線香が小さくなっている場合や消えているときには、新たに線香に火をつけた後にお参りをするといいでしょう。
お線香というのは1本だけ立てるのが普通ですが、浄土真宗や創価学会などでは寝線香と言って、香炉に線香を寝かせてお参りすることもあります。
そのため既に入っている線香を確認してから行うことをおすすめします。
線香に火をつけたときは、息を吹きかけたり上下左右に振って消すのではなく、手で仰ぐ感じで消すのがマナーとされています。
他にも手を下にサッと降ろしながら消す方法もあります。

通夜で遺体の写真を撮るのはマナー違反?

最近はインスタ映えなどスマホで写真撮影をし、それをSNSなどにアップすることが流行っています。
そのためお通夜での故人の遺体をアップしようと考える人もいるかもしれませんが、それはマナー違反になりますので注意が必要です。
参列者が遺族の写真を撮影しても良いのは、遺族が撮影を許可した場合だけです。
それ以外は撮影できません。
ただどんなに写真撮影の許可が出たからと言っても、遺族から注意されたときはすぐに中止しましょう。

遺族側は好意で言ってくれるだけですので、あまりにもマナーに反する行為は避けるべきです。
海外では故人の遺体の写真撮影は当たり前のところもあるようですが、日本では全く異なりますので、同じようなノリで行わないようにしましょう。
日本には日本の葬儀マナーがあり、親族の葬儀でもあるのです。
そして写真撮影を許された方は、喪主ではなくただの参列者です。
お葬式のマナーをきちんと守って参列することが大事になり、マナーを守れない方は最初から参加すべきではありません。
これからお通夜に参加する人もいるかと思いますが、特に写真撮影については十分に注意をしておきましょう。
葬儀会館自体が、撮影禁止になっていることもあるのです。

故人が朝亡くなった場合は、お通夜はその日の夜に行うことができます。
また最近では、お通夜の晩に遺体に一晩付きそうことは減ってきているようです。
他にもお通夜で遺体に触ったり対面をしたり遺体の写真撮影など、遺体に対するマナーにも注意を払う必要があります。

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