偲ぶ会の献杯は乾杯とは異なる

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偲ぶ会の献杯は乾杯とは異なる

偲ぶ会では式次第に従って進行され、それぞれの会によって内容は異なります。
献杯や献花、写真撮影など様々なものがありますので、案内状などで確認しておくと良いでしょう。
偲ぶ会の献杯や献花、写真撮影について紹介していきます。

偲ぶ会の乾杯ではない「献杯」の挨拶の仕方

偲ぶ会の乾杯ではない「献杯」の挨拶の仕方

お葬式や法要が終わった後に会食が開かれることも少なくはなく、その会食が始まる前に行われるのが献杯です。
結婚式の披露宴やパーティーなどでよく行われるものに乾杯がありますが、その乾杯とよく間違われることがあるようです。
献杯と乾杯はその内容が異なり、献杯には故人に杯を捧げることで敬意を表すという意味があります。
実際は主催者や遺族などの代表者の挨拶が終わった後に、杯を交わすのが一般的です。
献杯をするときは音頭を取りますが、その音頭については事前に打診をされたり、その場でいきなり依頼をされたりすることもありますので、いつお願いされてもいいように心の準備をしておきましょう。
いざというときに慌てることがないように、また心のこもった挨拶ができるように事前にポイントなどを押さえておくことが大切です。

献杯で行う挨拶のマナー

献杯で挨拶するときはいくつか気をつけることがあり、その一つがスピーチの時間です。
献杯前に行うスピーチというのは、故人を偲んだり遺族を労わったりするために行われる大切なものです。
そのため人によっては、スピーチの時間がつい長くなってしまうことがあるようです。
故人と自分自身との出会いから別れまで、また最近の出来事などを長々と話すことに原因がありますが、献杯でのスピーチは簡潔に述べることが重要です。
故人との思い出話を多くの人に伝えたい気持ちも分かりますが、お話はその後の会食で存分に行いましょう。
故人の死を労わり、お葬式や通夜式が無事に行われたことや、遺族の悲しみを労わるような言葉を述べましょう。

挨拶の時間

偲ぶ会で献杯を行うときは、その前の挨拶を簡潔に手短に済ませることが大切です。
献杯が無事に終わるまで、食事には手をつけないというルールもありますので、早めに終わらせる必要もあります。
参列した方に迷惑がかからないように、献杯で行うスピーチは1~2分程度にまとめておくと良いでしょう。
簡潔な挨拶に自信がない人は、スピーチする内容をメモなどにまとめておくなど、工夫するのも一つの方法だと思います。
自分のやりやすい方法を模索しておきましょう。

乾杯とは異なる

献杯は乾杯とは異なります。
そのため乾杯と同じようなしぐさはNGになりますので、初めての方は注意しておきましょう。
例えば乾杯を行うときは、盃を高く上げたりすることもありますが、献杯ではそのような行為は行いません。
盃を上げる場合であっても、せいぜい胸元から顔くらいまでに留めます。
また乾杯にあるような、グラスを打ち合わせるようなこともしません。
乾杯では唱和を行いますが、献杯では控えめにしてすべてを飲み干した後の拍手もありません。
このように献杯は乾杯とは異なることが多いので、その内容をしっかり把握しておく必要があります。

献杯の方法

実際の献杯の手順を紹介します。

①献杯前

献杯はお葬式が終わった後、参列者がそれぞれの席に着いた直後に行うのが基本です。
まずは故人にお酒を捧げ、その後に遺族代表の挨拶と参列者全員のグラスにお酒などを注ぎます。
それぞれの偲ぶ会によって、挨拶と飲み物にお酒などを注ぐ順序は異なることがあります。
ただ代表者の挨拶前にグラスにお酒が入っていた方が、献杯はスムーズに進むのではないかと思います。
その点は式次第に記載があると思いますので、各自で確認しておきましょう。

②献杯の挨拶

当日に献杯を依頼された方は、挨拶を行う場所に移動して一度グラスを置きましょう。
そして参列者へ向かって一礼をし、スピーチを簡潔に述べます。
挨拶を遺族が行うのであれば、最初に参列者にお礼を述べるのが一般的です。
以下は挨拶の例文です。
「お忙しい中、お付き合いいただき誠にありがとうございました。
父も安心して旅立てたのではないかと思います。
本日は参加いただきましたみなさまと一緒に語らいながら、父の思い出などをお聞かせいただければ幸いです。」

③献杯

挨拶が終わったら、参列者にグラスを持っていただきます。
和席の場合は座ったままで、そして椅子席であれば全員で起立して、故人の位牌や遺骨に向き直ってもらいます。

④献杯が終わった後

献杯が終わった後は「ありがとうございました。」と一言お礼を言い、ご尊前に一礼をして席に戻ります。

⑤会食

献杯のすべての事項が終わったら、司会者の進行によって会食が始まります。

偲ぶ会の献花の仕方

偲ぶ会の献花の仕方

偲ぶ会では献花を行うときは、その仕方などを確認しておくと良いでしょう。
仏教でのお葬式や通夜式ではお焼香が行われますが、キリスト教ではそのような習慣がなく、それに代わるものとしてよく行われるのが献花ということになります。
献花はキリスト教での葬儀以外でも行われることが多く、例えば宗教色にとらわれないような、無宗教で行う葬儀でもよく行われています。

最近は家族葬や密葬などの比較的小さいお葬式が注目されていて、特に著名人などが亡くなられた際に行う葬儀はまずは密葬を行い、その後に日を改めて「お別れの会」などのセレモニーを行うことがあります。
そのお別れの会でも、献花が行われることが多いのです。
他には合同慰霊祭などでも、献花が行われることがあります。

献花の行い方

献花はそれぞれの会によって異なりますが、一般的には以下のような手順で行います。

偲ぶ会での献花の作法について明確な決まりはありませんが、お花の茎の方が祭壇側になることを心掛けておけば大丈夫です。
分からない方は、他の方が献花したお花の向きに合わせて行うと良いでしょう。
特に難しいことはありませんので、当日は慌てないでゆっくり行うようにしましょう。

偲ぶ会で参加者と写真撮影は必要?

偲ぶ会では様々なことを行いますが、遺族によっては会の最後に全員で写真撮影を行うことがあります。
偲ぶ会で写真撮影を行うときは、祭壇に飾っている故人の遺影や、その遺影を持つ故人の配偶者などを中心にして行われることが多いです。
参加者全員で偲ぶ会での思い出の写真を撮影することになりますが、写真撮影は必ずしも行われるとは限りません。
主催者や遺族の意向によるところが大きいと言えます。

偲ぶ会で行う献杯は乾杯とは異なりますので、当日に慌てることがないように挨拶の仕方などを心得ておきましょう。
また献花をすることもありますので、その手順などを一通り見ておくと良いでしょう。
偲ぶ会で参加者と写真撮影はすることもありますが、写真撮影は主催者や遺族側の意向によるところが多いと言えるでしょう。

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