墓地を購入する際にはトラブルに注意

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墓地を購入する際にはトラブルに注意

墓地を購入する際には石材店などに依頼をする人もいると思いますが、購入時にトラブルが起こることもありますので十分に注意しておかなければなりません。
さらには購入時のローンや、永代使用権などについての理解なども大切です。
購入をするよりも前に、ポイントなどを押さえておきましょう。

墓地の購入によくあるトラブル

墓地の購入によくあるトラブル

墓地を購入すると様々なトラブルが発生する可能性がありますので、注意を払う必要があります。
購入する前と購入した後で起こる費用について知っておきましょう。

お墓を建てる前に発生しやすいトラブル
①お墓を建てるタイミング

墓地を購入する際に起こりやすいトラブルとして、まずは「購入するタイミング」が挙げられます。
お墓を建てるタイミングは人それぞれですが、目安としては1回忌や3回忌などの年忌法要がきっかけになると思います。
ただこれはあくまでも目安であって、人それぞれのタイミングでお墓を建てることが一般的です。
最近は終活の一環として、生前に自分の墓地を購入しようとする人が増え、それが家族間でトラブルになることもあるようです。
本人は「何としても自分専用の墓地が欲しい」と思い、一方でお墓は安い買い物ではないことから、親族の中には反対する人が出てきてもおかしくはないでしょう。
お互いの意見や考え方の相違によって、それがトラブルに繋がってしまうこともあるのです。
墓地を購入する際には事前に家族とよく協議を行い、お互いが納得できるように結論づけていくことが大切です。
購入するタイミングを間違えないように、しっかり計画しておきましょう。

②供養方法のトラブル

墓地を購入する際には、新しい供養の方法にも注意が必要です。
新しい供養方法によって、親族とトラブルになることがあるからです。
お互いが納得できる供養方法であれば問題ありませんが、少しでも見解が異なると、そこからトラブルに発展してしまう可能性があります。
供養の方法は墓地や霊園などに墓石を建て、後は遺骨を埋葬するのが一般的です。
ところが最近はその形態が変化してきており、墓石を建てる必要がないような方法も登場しています。
それが樹木葬などの新しい葬儀になり、その場合は墓地と比べてコストを抑えられるといったメリットを得ることができます。
家族が一般的な墓石を建てた後に供養する方法を希望している際には、新しい供養を提案すると親族と揉めることにもなりかねません。
樹木葬などの新しい形態の供養方法は人気がありますが、こちらも家族とよく話し合ってから計画することが大切です。

お墓の契約を行う際に起こりやすいトラブル

お墓の契約を行う際には、トラブルもよく起こります。
どのようなものがあるのかを紹介します。

①指定した石材店とのトラブル

寺院や霊園などの墓地を購入する際には、「指定石材店制度」を利用しているところもあります。
指定石材店制度というのは、お墓を建てる際に寺院などと提携している石材店からしか、お墓を購入できないという制度です。
指定石材店の数については寺院などによって異なり、中には1~2社程度しかないところもあります。
その場合は石材店と相性が合わないなどの、トラブルが起こる可能性があるのです。
「指定石材店に墓石の依頼をした後、石材店の変更を申し出たときに変更を断られてしまった」というトラブルも、実際に発生しているようです。
「指定石材店制度」を採用している寺院や霊園を利用する際には、自分が希望するお店があるのか、またその石材店が指定されているかをしっかり確認しておきましょう。

②高額な費用を請求された

お墓の契約を行う際によく起こるトラブルとしては、高額な費用を請求されたケースもあるようです。
指定された石材店は基本的に優良店が多いのですが、その中には悪質なところもありますので注意する必要があります。
また見積りを依頼したところ、他の石材店の見積り額よりも倍近くの金額を提示された、といったトラブルもよく起こりますので気をつけましょう。

お墓ってローンで買えるの?

お墓ってローンで買えるの?

お墓の種類にもよりますが、材質などによっては高額になることがあります。
そのため一括での支払いが難しい、というケースも出てくるかもしれません。
そのようなときにローンがあれば助かりますが、お墓もローンを利用できるのでしょうか。
気になる人もいると思いますが、結論から言えばお墓でもローンを利用することは可能です。
それではお墓を建てる際に活用できるローンには、どのようなものがあるのでしょう?

①ノンバンク系のローンが多い

お墓を購入する際に利用できるローンは様々で、中でも多いのがノンバンク系と言われています。
墓地の購入に使用できるローンを運営している母体のほとんどは、ノンバンク系と呼ばれている金融機関が多いのが特徴です。
ローンを利用するときは、寺院や霊園などが紹介してくれる石材店が窓口になっていることが多く、そのお店と提携している金融機関を利用することで、お墓を建てる際に必要な資金を得ることができます。
他には地方の銀行でもそれぞれ独自のローンを提供しているところもありますので、ローンが必要な方は問い合わせることをおすすめします。
その中には、お墓専用のローンやフリーローンなどを取り扱っているところもあります。

②保証人を用意する必要がない

お墓のローンは種類にもよりますが、基本的には保証人は必要とされないのが一般的です。
ほとんどのローンが、融資を行う際に保証人を用意する必要があります。
一方でお墓のローンは保証人が必要ないというのが、大きな特徴の一つと言えるでしょう。
お墓を購入して建てる方の多くが、年金生活者など年配の方が多い傾向があり、資金力に乏しい方も少なくありません。
そのようなときも、お墓のローンがあれば助かります。
もちろん保証人が必要なローンもありますので、利用する際にはよく確認をしておきましょう。

③借り入れ上限額の幅が広くなっている

お墓を購入できるローンの中には、借り入れの上限の幅が広くなっているものが存在します。
低い場合でも300万円程度、高いものであれば1,000万円以上など他のフリーローンと比べて、比較的高額の設定にされているものもあるようです。

墓地の永代使用権とはどんな権利?

お墓を契約した際に、永代使用権を得ることができます。
永代使用権というのはその墓地を使用する権利のことであり、墓地の所有者と契約したときに発生します。
その権利を得るために支払う費用が、永代使用料になります。
永代使用権という言語は昔からよく使用されており、契約内容となる使用制限などは、それぞれの墓地や霊園などによって異なることがあります。
墓地の管理者と永代使用権を契約する際には、契約書の内容を確認しておきましょう。
永代使用権という言葉は、民法などの法律には規定がありません。
民法から考察すると、永代使用権というのは地上権や貸借権、使用貸借権としても考えられており、さらに慣習上の権利とも見られています。
古い墓地の場合は、それぞれの地域の慣習などによって、その内容が変わってくることもあります。

このページのまとめ

墓地を購入する際には、様々なトラブルが発生することがありますので注意が必要です。
お墓の購入ではローンも利用できますので、石材店や金融機関などで確認しておきましょう。
墓地の管理者と契約する際に得ることができる権利が永代使用権であり、こちらは慣習上の権利ともされています。

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