密葬と他のお葬式との細かい違い

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密葬と他のお葬式との細かい違い

一般的なお葬式では喪中のハガキを送ることになりますが、密葬ではどうすれば良いのでしょうか? 通常のお葬式と異なることから、細かい部分について分かりにくさが生じています。
また納棺や納骨なども、密葬と他のお葬式とは違いが生じるのかが気になる点になります。
密葬と他のお葬式との細かい違いを紹介します。

密葬は年賀状は喪中?

密葬は年賀状は喪中?

お葬式を行うと喪中のハガキを送るのが一般的ですが、お葬式を密葬の形式で行った場合でも普通に送っても良いのでしょうか? 一般的なお葬式と異なり密葬は参列者が少ないので、喪中の年賀状を出すのか戸惑っている人もいるかもしれません。
密葬というのは家族や親族などのごく限られた人しか参列しませんので、お葬式の案内状についても知らせる人は限定されます。

故人の家族やごく近しい近親者あるいは故人の親しい友人など、小規模で行われる葬儀が密葬であり、新聞広告などで大々的な告知をしないという点から見たら、あまり口外しない方が良いイメージもあります。
だからと言って、周囲に不幸があったことを知らせないためのお葬式でないのも事実です。
密葬が行われたことを周囲に内緒にしているわけでもなく、密葬でお葬式をしたので喪中ハガキを出すのは不自然ということにもならないのです。
そのためたとえお葬式の形態が密葬で行われたとしても、一般的なお葬式と同じように喪中のお知らせを行っても問題はないと言えます。

喪中ハガキ

お葬式が終わった後に出す喪中のお知らせというのは、自身にとって大切な方が亡くなった悲しみのため、とても新年を祝う心理状態にならず、しばらくの間は喪に服する、という意味を持っています。
その旨を喪中ハガキで相手に伝える案内状、もしくは詫び状になります。
本来であれば新年の年賀状で挨拶するところですが、あまりにも悲しくておめでたい気持ちになれないので年賀状は送らないで欲しい、と表明しているのです。

喪中のお知らせにはそれなりの理由があり、その判断の基準になるのが自分自身の気持ちになります。
大切な人が亡くなってどれだけ悲しい気持ちになっているのか、その気持ちは本人でしか分からないものです。
周囲の第三者が分かるものではなく、だからと言って勝手に決めるべきことでもありません。
密葬も普通のお葬式となんら変わりありませんので、その悲しい気持ちを伝えるために喪中のハガキを出すことが求められます。

喪中ハガキを出す範囲

喪中のハガキを出す際に、その相手は誰になるのでしょうか? 家庭によっても異なりますが、基本的には故人との関係で判断します。
生前に故人と親交のあった方が対象になりますので、故人とのお付き合いがあまりなかった人には出す必要はありません。
もちろん意図せぬ相手から年賀状が届いたら、こちらも喪中ハガキを出す必要が生じます。

その辺りは家族の判断になりますので、相談して決める方がいいでしょう。
時間に余裕があれば、毎年故人と年賀状のやりとりしている人たちすべてに出しても問題ありませんが、その数が多いときは厳選しても構いません。
例えば妻側の親が亡くなった場合は、夫の仕事上のお付き合いがある人にまで出す必要はありません。

喪中ハガキを出す時期

喪中ハガキを出すときは、その時期についても把握しておくことが大切です。
喪中ハガキというのは、基本的にその相手が年賀状の準備に入る前に出す必要がありますので、11月中旬までには届くようにしておきましょう。
また遅い場合であっても、年賀状の受付時期である12月15日までには届かせる必要があります。

喪中ハガキ作成のマナー

喪中ハガキを作成する際は、マナーについても注意しておきましょう。
実際に発送するハガキについては、郵便局で購入するような普通のハガキはもちろん市販のハガキでも構いません。
どちらのハガキでも可能ですが、年賀ハガキを使用しないようにしましょう。
最近は喪中専用のハガキも出ていますので、そちらを用意することが望まれます。
市販のハガキを使用する際は、その用紙のカラーは淡い色であれば大丈夫です。
喪中のハガキはシンプルであるのが原則ですが、カラーがNGということでもありません。
ブルーや紫系のハガキもありますので、様々なものを比較して決めるといいでしょう。

家族の中には故人の顔が写ったハガキを使用したいという人もいるかもしれませんが、そのような写真つきのハガキを送ってしまうと受け取った相手が気を遣ってしまうかもしれませんので、できることなら控えた方が無難です。
切手については普通のものでも構いませんが、弔事用の切手もありますので確認しておくと良いでしょう。
また家族の中にはパソコンで作成する人もいると思いますが、その場合はフォントに注意しましょう。
パソコンソフトのフォントは行書体や明朝体が一般的ですが、ゴシック系であっても特に装飾されていなければ大丈夫です。

密葬と納骨

密葬と納骨

密葬が終わると納骨を行いますが、そのときに一般的に行われるのがお墓への納骨です。
お墓への納骨は、日本では最も一般的な方法とされています。
そのときは、先祖代々引き継がれてきたお墓に納骨することになるでしょう。
もちろんそれぞれの家族によって異なりますので、関係者で協議して決めるといいでしょう。
最近は新しいお墓を建てる際の費用や管理費などを気にしたり、核家族化などの影響もあって最初からお墓を持たない家族も増えています。

密葬の納骨にかかる費用

お墓に納骨をする際は、以下のような費用がかかります。

納骨式を行う際のお布施

菩提寺の僧侶を招いて遺骨式を行う際は、その分の手数料いわゆるお布施が必要です。
納骨式にかかるお布施の相場は3~5万円程度とされており、さらにそこにお車代として5,000~10,000円程度を渡すこともあります。
納骨式の後に会食をするのであれば、その会食を辞退した僧侶には御膳料として5,000~10,000円程度を渡すケースもあるようです。

会食費

納骨は四十九日の法要にあわせて行うことが多く、そのときは法要が終わった後に会食の場を設けるのが普通です。
会食にかかる費用については、そのときの料理や参加する人数などによっても変わりますが、1人辺り3,000~10,000円程度が相場とされています。

納骨式に必要になる物品

納骨式を行う際は物品などが必要になり、具体的にはロウソクやお線香、お供え物などが必要です。
これらの費用の相場は、5,000~10,000円程度を見ておけばいいでしょう。

開眼法要や年忌法要でのお布施

新しいお墓に納骨する際は開眼法要を行いますが、その際のお布施の相場は30,000円程度とされています。

密葬と納棺

納棺というのは、故人の身なりをキレイにしてお棺に納める儀式です。
納棺は単なる儀式ではなく、お葬式の前に近親者のみで故人と最期のお別れをする貴重な時間でもあります。
納棺の儀式は故人の死と向き合うとても大切な儀式ですので、打ち合わせの方もしっかり行いましょう。
納棺の際は故人の家族が参加し、葬儀会社のスタッフや納棺師などが進行を行うことになります。
葬儀会社の方ですべて手続きしてくれますので、分からない点や不明なことがあれば早めに相談して解決しておくと良いでしょう。

普通のお葬式と同じように密葬でも喪中のハガキは送りますが、その範囲や送り方などを確認しておく必要があります。
また密葬では納骨や納棺も行いますので、葬儀会社のスタッフなどと打ち合わせをしっかりしておきましょう。
不明な点は早めに葬儀会社のスタッフなどと、相談して解決しておくことが大切です。

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