香典返しや渡すタイミングや熨斗の書き方

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香典返しや渡すタイミングや熨斗の書き方

お葬式をする際に、気になる事項の一つに香典返しがあります。
参列していただいた人たちから受け取った香典のお返しが、香典返しになります。
香典返しや渡すタイミング、さらには熨斗の書き方についてを紹介します。

香典返しとは

香典返しとは

香典返しとはいうのはその名の通り、お通夜やお葬式でいただいた香典に対して、お礼の意味を込めた遺族からのお返しのことです。
基本としては故人を偲ぶためにいただいた香典に対してのお礼ですので、相手に気持ち良く受け取ってもらえるように心掛けておきましょう。
葬儀の際にいただいた香典とは厳密には仏教用語であり、大きく3つに分けることができます。
実際に香典をいただき、そのお返しをするまでの時期やお返しの有無によって、以下のように大別されます。

即日返し

即日返しというのはその言葉にもあるように、香典をいただいたら即日にその場で香典のお返しをすることです。
ここでは手渡しで行いますので、その場返しや当日返しと呼ばれることもあります。
即日返しについては以前は関東や東北地方でよく行われていましたが、現在では全国的に普及していますので知っている方も多いと思います。
即日返しというのは、元々はお葬式などで振る舞う食事などの代用品として、発達したものとされています。
しかし近年では、後に行う名簿の整理などの事務手続きを軽減するためや、香典と引き換えに渡せば渡し損ねを回避できるなどの理由から、増加傾向にあるようです。

忌明返し

忌明返しというのはお通夜やお葬式の当日に、まずは1,000円程度の粗供養品を参列者に渡し、本来の香典返しについては、忌明け法要(四十九日など)後、1週間以内に実際にいただいた香典額の半額から1/3程度の品物を贈ることです。
通常の香典返しは、この忌明返しを指すことが多いです。

お返しすることなく寄付する

最近では、この「お返することなく寄付する」方法も増えています。
参列者からいただいた香典の一部、あるいは全額を医療施設や社会福祉施設、またはボランティア活動などに寄付します。
寄付の受付けなどは、最寄りの市区町村の福祉課などにありますので確認しておきましょう。
市町村の中には名簿を持参すれば、挨拶状と一緒に発送もしてくれるところもあります。
寄付を行う際は、後に発送する挨拶状の中に実際に寄付した額を明記するのが一般的です。

香典返しを渡すタイミング時期はいつ?

香典返しを渡すタイミング時期はいつ?

香典返しを行う場合には、時期が気になる人も多いのではないかと思います。
香典返しというのは、法要を滞りなく無事に終えたことの報告も兼ねていますので、本来であれば四十九日を過ぎた後、要するに「忌が明けて」からお返しするのが普通です。
その場合、喪主や遺族の代表者が直接持参して、挨拶と一緒に贈るのが基本ですが、現在では挨拶状と一緒に配送するのが一般的です。
忌が明けてからお返しするということもあり、四十九日法要に参列していただいた方々にお渡しする、という考えもあるかもしれません。

ただ四十九日法要は忌明けの重要な儀式の一つでもありますので、香典返しについては四十九日法要の場ではなく、後日は挨拶状と一緒に配送したり直接持参したりすると良いでしょう。
最近では、お葬式当日やお斎の席で会葬御礼と一緒に香典返しも贈る、即日返をするところも増えています。
即日返しをする場合は、最初は全員に同じ額の香典返しを行い、後日高額の香典をいただいた方にそれ相応の品物をお贈りするのが一般的です。
また香典の金額に応じて、複数の香典返しを渡すこともあります。

香典返しをしない場合の挨拶状

遺族の中には香典を寄付し、香典返しをしないところもあります。
その場合の挨拶状が気になりますが、たとえ上記のような理由によって香典返しをしないケースであっても、忌明けにきちんと挨拶状を送り、「寄付に代える」や「遺児の養育費にあてる」など使途を報告するのがマナーとされています。
いただいた香典を寄付する場合には、どこにどのような目的で寄付したのかを明記しておきましょう。
またそれが故人の遺志であった場合は、その旨も書き添えておくといいでしょう。

香典返しの熨斗(のし)の書き方

香典返しの水引

香典返しの熨斗(のし)ですが、「黒白結びきりの水引」が一般的です。
一方で関西から西日本の地域の中には、「黄白の水引」を使用することもあります。
熨斗の結びきりには「結び直すことできない」、つまり何回も弔事が繰り返して行われないように、といった意味が込められているのです。
また「ほどけそうでほどけない」ことから、末長いお付き合いという意味合いを込めて、「あわじ結び」を使用することもあるようです。

「あわじ結び」は慶弔のどちらにも利用できますので、頭に入れておくと良いでしょう。
日本では、贈答品については半紙や美濃紙といった和紙に「水引」という帯紐を結んで贈るのが慣習とされていましたが、現在の香典返しの贈答品では最初から水引が印刷された掛け紙を使うことが多めです。
そして熨斗の水引には、「結び切り」と「蝶結び」の2つの種類があります。
中でも「蝶結び」については慶事で使用され、弔事の場合は「不幸は一度きりにしたい」という意味合いを込めて「結び切り」を用います。

香典返し用の水引の色

香典返しにはいくつか水引の色がありますので、その選択に迷う人もいるのではないかと思います。
弔事用の水引の色には、「藍銀(紫銀)」や「黒白」、「黄銀(黄白)」などがあります。
この中で香典返しには、黒色や黄色といった濃い色が右側にくるような結び切り、いわゆるこま結びになったものを用いることになります。

熨斗に書く文字

香典返しを贈る際には、掛け紙に表書きを書いて贈るのが一般的です。
この時に書く文字ですが、宗教に関係なく使えるのが「志」という文字です。
熨斗に文字を書く時は薄墨で、水引の結び目の上に「志」としっかり書くと良いでしょう。
そして水引の結び目の下部に喪主の苗字や姓名を書きますが、「○○家」と書いても特に問題はありません。
印刷紙の中には蓮の花が印刷された販売されているものもありますが、このタイプは仏式でお葬式した時にしか使用できませんので注意が必要です。
また西日本の一部の地域においては、仏式で葬儀をした際の香典返しについての表書きに、「満中陰志」や「満中陰」の文字を書くこともあるようです。

仏教では、49日目の忌明けの日を「満中陰」と呼んでいます。
香典返しというのは元々忌明けに行うのが一般的であり、そのために「満中陰」つまりは「忌明け=満中陰」ということから、表書きに満中陰志と書くようになったとされています。
「満中陰」という文字は、西日本以外に東北の一部でも使用されることもありますが、地域性に大きく左右されることもありますので、香典返しの熨斗に書く文字を「志」にするのか、または「満中陰志」にするかについては葬儀会社のスタッフや親戚などに相談しておくと安心できます。
その他にも、神式やキリスト教式は「偲び草」や「偲草」と書くこともあります。
これは「故人を偲んで追慕する気持ちを粗品に代える」という意味も、含まれているのです。

この記事のまとめ

香典返しというのは、お通夜やお葬式でいただいた香典に対するお礼のことです。
また香典返しを渡すタイミングはいくつかの時期がありますが、四十九日を過ぎた後、つまりは忌明けにお返しするのが一般的です。
香典返しを贈る際には、熨斗の書き方にも注意しておきましょう。

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