配偶者に死なれた親の気持ちについて、一歩踏み込んだ説明をします

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配偶者に死なれた親の気持ちについて、一歩踏み込んだ説明をします

配偶者を失った親の悲しみは、人それぞれで異なります。
ただどんな人も共通して言えることは、悔しさや自責の念が心を押しつぶしているところだと思います。
そして精神的に不安で満ち溢れているのです。
そのため子供は親の精神的な支えになれるように、後からバックアップできる体制を整えたいものです。
配偶者に死なれた親の気持ちについて、一歩踏み込んだ説明をします。

1)高齢者の気持ち

高齢者の気持ち?

配偶者を失った高齢者の気持ちは、普段から気丈に振舞っているように見える人もいます。
しかしこのほとんどのケースが、周りの人や子供たちに心配をさせまいとする優しさだと思います。
配偶者に死なれた悲しみは、立ち直ったように見えても心のキズが癒えることはありません。
そのため以前と少し雰囲気などが違うと感じることがある場合には、高齢者の気持ちになって考えてみましょう。

強気な面

高齢者が元々強気な方の場合は、自分の主張をやたらと頑固に押し通す傾向が強いのではないかと思います。
これは今までの自分の価値感を守らなくてはいけない、という強気な一面があるが故の行動なのです。
基本的に強気な人の考え方は昔からのやり方を押し通し、自分中心に何でもやらないと気がすまないといった感じがします。
反面で新しいやり方はよく分からないから受け入れたくない、とも思っています。

弱気な面

高齢者が弱気な方の場合は常に自分はいいからと、遠慮する傾向が強いのではないかと思います。
これは老いにより自分の体に自信が持てなくなってきたため、家族に迷惑を掛けたくないと考えている行動なのです。
基本的に弱気な人の考え方は常にマイナス思考的で自分に自信がなく、何をやるにも億劫に感じています。

性格を理解する

配偶者を失った親のショックを理解して、できるだけ長引かせないように親身になって手助けをすることが重要です。
そのためには親の性格を理解し、また様々な変化にいち早く気がつく必要があります。
これは親の言動はもちろんとなりますが無気力、絶望感、怒りといった心の変化や不眠、食欲不振、疲労などの症状を指します。
これらの現象は、死別の悲しみからくるものだと理解した上で、精神的な支えになれるように支援する必要があるのです。

子供ができること

子供側から、親が立ち直るためにできることはたくさんあります。
親の変化は人それぞれですが、注意深く観察することで自ずと見えてくることもあるでしょう。
そのためにも親の話に耳を傾けることは重要で、親の話をじっくり聞くことで気持ちが整理され、楽になることもあります。
もし直接会うことができない場合は電話やメールでも大丈夫ですので、密に連絡を取るようにすると良いでしょう。
また食生活のケアも重要となり、親が1人暮らしの場合は食事を作ることが億劫になることがあります。
特に父親の場合はこれが強い傾向にありますので一緒に買い物に行ったり、たまには外食をするなどをして家族団欒のひと時を作ることが重要です。

2)親の老を理解しよう

当然と言えますが、親も年月を重ねることで老いてきますし、性格も捻くれます。
この老いを理解している人がどれほどいるかは分かりませんが、老いに直面したときに戸惑いや困惑が生まれることがあります。
また頑固を貫き通す人、必要以上に甘える人、これら全ては老いによることが原因なのです。
そのため子供は全て老いからくるものと、寛大な心で上手に接することが大事です。

親の老いは急激に進む

このようなことを言うと親に怒られるかも知れませんが、親の老いは予想よりも遥かに早いと認識した方が良いでしょう。
普段から接していると微妙な変化に気がつかないかもしれませんが、着実に老いは進行しています。
時々会話すると、それが見事に分かることもあるのです。
話の受け答えに少しでも違和感を覚えるようであれば、それは老いが原因ですので、子供は何らかの手を打つ必要があります。
またこれらには何らかの要因があるのですが、大きくは一人で住んでいるよりも二人で住んでいると老いが進む傾向にあるようです。
理由としては、誰かの世話になっていると安心した生活を送れるため刺激を受けるようなこともなくなり、脳にはあまり良くない傾向が生まれるからです。
できることなら独立して生活をした方が良い、と言えるのです。

親の言葉の真意をつく

親が子供に吐き出す言葉の中に、すこし冷たい言動が入ることがしばしばあります。
例えば実家に帰省すると、親は「もう来なくていいよ」と頑固な態度で迎えられるなど、が該当します。
これに対して子供は「忙しいところを抜け出してせっかく来たのに」と、がっかりすることもあると思います。
しかしこの考え方はあまり良い傾向にあらず、親子関係を悪くする一方です。
この親の言葉の真意は、「また来てほしい、でも子供の負担になっているから本当のことを言えない」です。
そのため子供は親の真意を考え、反対のことを言っているのだと察すれば良いのです。
つまり親の言葉や行動に右往左往するのではなく、そこに隠された本当の気持ちを察してあげることが何よりも重要です。

高齢者はマイナス思考派

一般的に高齢者は、歳を重ねる毎に言動がマイナス思考になっていきます。
例えば「○○をやっても意味がない」、「○○をやってもつまらない」と、やりもしないのに諦めてしまうひと言です。
しかしこれは「何か楽しいことはないか?」いう気持ちの裏返しだと察すれば、次に起こす行動も見えてくると思います。
高齢者が積極的に何かの行動を実施することは、強いては老化防止に繋がります。
そのため子供はどんなことでも良いので、背中を押してあげると良いのです。

3)前向きな気持ちを支援する

前向きな気持ちを支援

高齢者は生き甲斐のようなものを積極的に行わないと、どんどんボケが進行していきます。
ちなみに人が生きがいだと感じるものには、家族の成長であったり、仕事の成功であったりと様々です。
中には趣味に力を入れることが生き甲斐だ、と感じている方も少なくはないと思います。
そこで一緒に趣味を行ったり、共有をすると更に効果的と言えるでしょう。
そのため子供は高齢者の前向きな意見や気持ちを、できるだけ支援するように行動することが重要です。

高齢者に多い趣味

趣味は高齢者が明るく元気に生活するために必要なものですので、一緒にできる事柄は実践していきましょう。
例えば高齢者の中で、とても人気の高い趣味の一つにウォーキングがあります。
ウォーキングは話しながら行えますので、一人で行うよりも複数人で行う方が遥かに楽しいのです。
そのため高齢者が身近にいる方は、誘ってみてはいかがでしょうか。
このウォーキングの良いところは運動の中でも特に軽い部類となりますので、個人のペースで自由に休憩を入れることができる点にあります。
また健康維持に効果的な有酸素運動となり、身体にも負担がなく筋肉を適度に刺激して血行促進にも効果的です。
最近ではたくさんの高齢者がウォーキングを行っていますので、同じ趣味の方に声を掛けることで新しいコミュニケーションにも繋がります。

配偶者を失ったときの親の気持ちは、計り知れないほど深いキズが残ります。
しかし親も残された子供のことを考え、気丈にふるまったり明るくふるまったりすることがほとんどです。
こうした親の心境を察し、子供たちは少しでも親の手助けができるようにしなければいけません。
そうすることで親の心も癒されていくのですから、子供の活躍がとても大きい存在となることは言うまでもないでしょう。

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