お別れの会や偲ぶ会の香典の相場は?

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お別れの会や偲ぶ会の香典の相場は?

葬儀の形態の一つに分類されているものの一つが、お別れの会や偲ぶ会です。
お別れの会や偲ぶ会もお葬式と同じように故人を哀悼する儀式ですので、出席する際は香典を包む必要があります。
お別れの会や偲ぶ会での香典についてを紹介します。

「お別れの会」「偲ぶ会」の香典の相場は?

「お別れの会」「偲ぶ会」の香典の相場は?

お葬式とは別の日に行われるセレモニーの一つが「お別れの会」や「偲ぶ会」になり、どちらも故人を偲ぶ大切な儀式です。
開催する理由は遺族によって異なりますが、最近流行りの家族葬や密葬など家族や親戚などを中心としたお葬式を行った後、故人と関係のあった一般の方に偲ぶ場を持ってもらうために行うことが多いです。
お別れの会や偲ぶ会については、お葬式が終わった後に行いますが、開催するタイミングは特に決まっていません。
そのため主催者や遺族の意向によって変わります。
それぞれの遺族によって開催する時期は異なり、お葬式が終わった後の大体1~2ヶ月くらいしてから行われるのが一般的です。

仏式で行うときは菩提寺の僧侶が読経することもありますが、お別れの会を行う場所として多いホテルでは、お焼香ができないというルールがあります。
そのような背景もあって、お別れの会や偲ぶ会の多くは無宗教形式のセレモニーで開催されています。
お別れの会や偲ぶ会というのは必ず行う必要はないことから、これまで一度も参加したことがない方もいると思います。
そのため会に招待された人の中には、マナーが分からない人もいるかもしれません。
お葬式とお別れの会などのマナーや服装などは若干の違いがありますが、その中でも気になるのが持っていく香典の額ではないかと思います。
実際に参列するときはいくら包めば良いのか、事前の相場などを確認しておくといいでしょう。
一般的なお葬式やお通夜式と同じように、お別れの会や偲ぶ会に参列する際も、香典を包むのがマナーとされています。

気になるその金額はお葬式と同じように、1~2万円くらいが平均的な相場と言われていますので、参列するときは相場を元にして決めると良いでしょう。
ただお別れの会や偲ぶ会の場合は、一般的なお葬式やお通夜式とは異なる点がありますので注意する必要があります。
それが主催者側の意向になり、お別れの会などを開催する主催者や遺族側の意図が、香典にも大きな影響を与えることになります。
分かりやすいように、以下のようなパターンごとに紹介します。

香典辞退の場合

お別れの会や偲ぶ会では実際に案内状を送付し、その中に香典のことについての記載もあります。
案内状には会についての様々な事項が記載されていますが、その一つが「香典辞退」です。
このように案内状に「香典辞退」の文字が記載されていれば、主催者や遺族側の意向に従って香典を辞退するのがマナーと言われています。
逆に言えば案内状にその明記がなければ、香典を持っていくことになります。
なお遺族側の意向に沿って香典を辞退する場合は、故人に弔意を示したい方は一般的なお葬式やお通夜式と同じように、弔電や供花などを贈ることもできます。
ただこちらも主催者側が辞退することがありますので、案内状に記載がなくても事前に連絡をして送っても大丈夫かを確認しておいた方が良いでしょう。

会費制の場合

お別れの会や偲ぶ会の案内状に「会費制」という言葉が記載がされている場合は、同時にそこに金額も書かれていますので、当日はその金額を受付にお渡しすれば大丈夫です。
しかし「お別れの会で包む額がよく分からない」という声が多いのが現実になり、その金額を分かりやすくするために記載する、主催者側の配慮でもあります。
そのため案内状に金額の記載が見られる場合は、それ以上の額を包む必要はありません。
気になる金額はそれぞれの会によって異なりますが、大体1万円前後のところが多いようです。

案内状に何も記載がない場合

お別れの会や偲ぶ会の案内状に、香典について特に記載がされていないことがあります。
実際には、お別れの会や偲ぶ会を実施する主催者の意思と、規模などによってそれぞれ異なります。
お別れの会のスタイルは特に決まりなどはなく自由な形式ですので、それぞれで費用は変わってくるのです。
会社の従業員などの仲間内で行うものから、VIPや取引先などを招待する社葬、著名人たちがファンのために開催するお別れの会など様々なものがありますので、それぞれの状況に見合った額を包むことになります。
その場合も、相場を参考にするといいでしょう。

献花のみの参列をする場合

お別れの会や偲ぶ会の規模が大きい場合は、一般の会葬者の参列は献花だけというところもあります。
そのときは香典を辞退するケースが多いのですが、特に辞退されていなければ葬儀と同じように香典を包んでおきましょう。

偲ぶ会の香典を入れる封筒に決まりはある?

偲ぶ会の香典を入れる封筒に決まりはある?

偲ぶ会で香典を包むときに、お金を包む封筒を何にすればいいのか気になる人もいるのではないかと思います。
偲ぶ会の香典を入れる封筒については特に決まりなどはありませんので、その場に応じて判断すればいいでしょう。
会員制の場合には白封筒でも構いませんが、別に香典を包むのであれば香典袋など、専用の不祝儀袋をおすすめします。
封筒や香典袋の表書きは「御香典」や「御香料」、「御花料」などと書きます。
偲ぶ会というのは無宗教形式のスタイルで開催されることが多いため、お葬式やお通夜式のように形式張った必要はいりません。
香典袋の表書きについては、宗教や宗派などの思想の違いもあるかもしれませんが、分からない場合は「ご霊前」と書いておけば問題ありません。
御霊前というのは、多くの宗教で通用するからです。

ただご霊前が不適切な宗派も中にはありますので、その場合は自身の宗教や宗派に合った表書きに統一しておくと良いでしょう。
例えば仏教での香典の表書きは、四十九日法要までは「御霊前」そして四十九日の後は「御仏前」になります。
一方で浄土真宗での御霊前は、ふさわしくないと言われています。
何故なら浄土真宗では、故人はすぐに浄土に往生して仏になるとされているからです。
浄土真宗では基本的に霊の存在を認めていませんので、御霊前ではなく御仏前が適しています。
他にも曹洞宗などの禅宗についても、御仏前が妥当です。

偲ぶ会の香典を辞退するパターン?

偲ぶ会に出席する際に香典を包むのは一般的ですが、香典を辞退するケースもあります。
その一つが「香典辞退」になり、これは偲ぶ会の案内状に記載されていますので確認しておきましょう。
案内状には偲ぶ会についての日程や開催場所、時間などの記載がありますが、香典についての記載も見られます。
特に記載がないときは、香典を包むのが一般的です。

一方で「香典辞退」の記載があれば、偲ぶ会の主催者や遺族側の意向に従い、香典を辞退するのがマナーです。
他には会費制の場合も、香典を辞退するパターンに該当します。
偲ぶ会には会員制のものもあり、その場合は受付で会費を支払うことになります。
会費の額は案内状に書いてありますので、それ以上の金額を支払う必要はありません。
偲ぶ会の会費について分からないことや不明な点のある方は、早めに主催者側に問い合わせて確認しておきましょう。

お別れの会や偲ぶ会で香典を包む場合には、一般的なお葬式やお通夜式と同じように相場があります。
偲ぶ会の香典を入れる際の封筒は特に決まりはありませんが、香典を包む場合は専用の香典袋が適しています。
なお案内状に「香典辞退」の文字があれば、香典を辞退するのが一般的と言えます。

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