喪服を着る場所や季節によるマナー

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喪服を着る場所や季節によるマナー

喪服の扱いには様々なマナーが存在しますが、例えば喪服のまま飲食店に入ることは問題ないのでしょうか?
他にも季節によって、喪服のマナーは異なるのかという点も難しいポイントです。
そんな喪服のマナーについてを紹介していきます。

喪服で飲食店に入るのはあり?

喪服で飲食店に入るのはあり?

葬儀が終わった後、帰宅をする際に飲食店などに立ち寄る人もいるかもしれません。
その場合はマナーに違反するのかが気になるところです。
喪服で外食するのはマナー違反なのか、それとも問題ないのか意見が分かれているようです。
この件については、喪服で飲食店を訪れて食事をした方が店を出る際に、その背後から「塩をまいておけ」というセリフを店主から掛けられたことがニュースになったことで話題になりました。
この件については様々な意見があり、特に問題ないという方もいればマナーに違反するという方もいます。

マナーには特に反しない

喪服で飲食店に入る件については、特に問題ないという意見は多数のようです。
マナー違反ではないという方の中には、下記のように様々なものがあります。
「お通夜やお葬式の後に食事するのは精進落としになるので、特に問題ない」、「お葬式の後に飲食店に立ち寄ったことは何度もありますが、そのような態度を取られたことは一度もない」、「精進落としの際にお店を利用してもらえるのはとても嬉しいことでは」、「お葬式が終わった後、そのまま真っ直ぐ家に帰る方がおかしい」、「自分のところでは、お通夜やお葬式の後に飲食店に寄るのが常識」、「お祝いのときだけ飲食店に寄るというのはちょっと無理があるのでは」などです。

マナーに違反する

マナーに違反する、という方の意見は以下のようになります。
「当の本人たちは気づいていないかもしれませんが、お葬式帰りの方はお線香の匂いがするし、その匂いを嗅ぎながら食事をするのは気分的に良くない」、「お店には神棚が置いてあるところもあるなど、縁起を担いでいるところも多いので、店主の気持ちを察してあげる必要がある」、「黒いネクタイは外すのがマナーでは」、「一般のお客さんの中に喪服の人がいると、周りの印象は良くない」、「お葬式が終わった後に、お肉やお魚を食べること自体がマナー違反では」などです。

どちらもそれぞれ意見があるようですが、大切なのはお店とその空間にいるお客さんではないかと思います。
その場の雰囲気もありますので、注意をしておくと良いでしょう。

季節によって喪服のマナーは異なる?

季節によって喪服のマナーは異なる?

お葬式というのは突然やってくるものですので、季節などは関係ありません。
そのため、それぞれの季節に合った洋服を選択することが大切です。
その際には、季節に合った喪服のマナーについても確認しておくと良いでしょう。
以下で、季節ごとの喪服の着こなし方について紹介していきます。

夏の喪服の着こなし方

お通夜やお葬式で喪服を着る際には、できるだけ肌を露出しないのがマナーと言われています。
どんなに暑い夏場であっても同じですので、夏場にお通夜やお葬式に参列する際には注意が必要です。
だからと言って、襟元まであるようなブラウスを着るなど、マナーを守るために全身が黒ずくめの服装をまとうのは考えものです。
確かにマナーを守ることは大事ですが、その結果として熱中症になってしまうと意味がなくなります。
熱中症は命の危険にも関わりますので、十分に注意する必要があります。

会場で具合が悪くなってしまうと、葬儀に参列するどころか周囲にも迷惑をかけてしまうでしょう。
肌の露出を気にするあまり倒れてしまい、人に迷惑を掛けてしまう方が余程のマナー違反と言えます。
お葬式では自分自身の体調管理も大切ですので、身体に負担がかからないくらいの服装をまとうようにしましょう。
喪服と言えばジャケットとワンピース、スーツなどを着るのが一般的ですが、暑い夏場はまた変わってきます。
暑い夏場でもジャケットを着ても構いませんが、暑い場合はそれを脱いでワンピースだけでも問題はありません。
他にも涼しげなジャケットを選ぶのも良い方法と言えるでしょう。
例えばシースルーの薄手のジャケットなどは、普通のジャケットと比べてとても涼しく感じます。

またジャケットをまとう場合は、その中に着るインナーも工夫すると良いでしょう。
インナーには様々なものがありますが、暑い夏場であればカットソーにするのも良い方法と言えます。
もちろん好みの問題もありますが、ワンピースと比べてカットソーの方が胸元に余裕ができやすいです。
カットソーというのは、パンツスーツなどに合わせて着るなど、コーディネートしやすいのが特徴でもあります。
様々な用途がありますので、真夏の暑い日にお通夜やお葬式に参列する際には、重宝するのではないかと思います。

カーディガンタイプの洋服

暑い夏場にお葬式に参列する際には、カーディガンタイプの洋服もおすすめです。
カーディガンタイプの上着としては、オーガンジーの素材を使用したものがいいでしょう。
オーガンジーというのは、非常に薄い素材でできた生地です。
軽くて透けているだけでなく柔らかいので、まとうことで女性らしい印象を周囲に与えることができます。
そのようなこともあり、スカーフなどでオーガンジーの素材が使用されることも多いようです。
オーガンジーはとても上品になり、且つほど良い透け感を持っていますので、夏場のお通夜やお葬式に参列する際に、オーガンジー素材でできたカーディガンを羽織るのも良い方法と言えるでしょう。

また中に着るブラウスをシフォン素材のものにすれば、たとえ2枚着たとしても、そんなに暑さを感じることはないと思います。
この格好であれば、暑い夏場はもちろん夏の終わりから秋にかけても着ることができるでしょう。
もちろんシフォンのブラウスであれば、1枚だけでも大丈夫です。
暑いときにお葬式に参列する際には、カーディガンを脱いで調節するといいかと思います。

上下のスーツ

暑い夏場は、上下に着るスーツの暑さが気になる人もいるでしょう。
スーツを選ぶ際には、麻混素材のものをおすすめします。
麻混素材でできたスーツであれば涼しいのはもちろん、すばやく汗を吸収してくれますので夏場でも快適に過ごせます。
その中には汗取りパットがついたものもありますので、着用することでワキ汗が滲み出るのを防いでくれます。
スーツの袖丈には様々なサイズがありますが、お通夜やお葬式では肌を見せるのはマナー違反にもなりますので、その場合は七分袖か八分袖のものを選ぶといいでしょう。
スーツに前ボタンが付いているときには、必ず黒のボタンがあるものを選びましょう。

冬場の喪服の着こなし方

暖房完備の場所でお葬式をするところが多い中で、お寺などでは真冬の厳しい寂しさのまま行うところも少なくありません。
冬場のお葬式では風邪を引いたり具合が悪くなったりしないように、防寒対策をしっかり行う必要があります。
雪の多い地域ではブーツでも問題はありませんので、その日の状況によって判断するといいでしょう。
寒い日はコートなどの用意も必要です。

喪服には様々なマナーがありますので、普段から気をつけておくと良いでしょう。
例えば、喪服で飲食店に入るのはありなのかという問題や、季節によっての喪服のマナーなどもあります。
マナーを守りつつ、周囲や身体に負担にならないように心掛けることが大切です。

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