密葬の割合や詫び状、直葬との違い

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密葬の割合や詫び状、直葬との違い

最近は少人数で行う密葬に人気が出ていますが、実際はどの程度の人たちが利用しているのでしょうか?
また密葬の詫び状に関する事柄を始め、直葬との違いなども気になるところです。
密葬の割合や詫び状、直葬との違いについてを紹介します。

密葬の割合はどれくらい?

密葬の割合はどれくらい?

密葬でのお葬式は、実際にはどれほどの人たちが行っているのか、という割合が気になる人もいると思います。
気になっている人は尚更です。
一般的なお葬式と異なり、密葬は特殊なお葬式でもありますので、全国的に見た場合はどの程度の人が密葬を選択しているのか、初めて行う人はとても気になることではないでしょうか。
現在、最も多く行われている葬儀は一般葬であり、その割合は全体の40%を超えると言われています。
そして参列する人数が30人以下になる家族葬や密葬などの小さいお葬式は、30%になっています。
他にも、火葬場などでの故人とお別れを行う時間を多くするために、お通夜や告別式などを省略した直葬が16%前後と3番目に多くなり、お葬式で初七日までの儀式を済ませてしまう一日葬が9%、さらに会葬が1%と言われています。

時代と共に葬儀の形態は変化している

以前は大勢の人を招待して行う一般葬が主流でしたが、家族や親族などごく親しい人たちだけが集まって行われる密葬が増えてきているのは事実です。
これはつまり現在の日本においては一般葬ではなく、密葬のような比較的小規模なお葬式を希望する家族や親族が増えてきていることを指します。
昨今の核家族化を始め、財政的な問題などが後押ししているように思えます。

また実行までには至ってはいないのですが、家族葬や密葬などを希望する遺族が全体の7割程度までに達しているとも言われています。
少子高齢化によって人口が減少していき、高齢者の多い将来を考えたときに多大な費用がかかる一般葬を行うよりも、比較的小規模でかかる費用も削減できる密葬を選択する人は、今後もさらに増えていくことが予想されます。
もちろん一般葬を選ぶ家族もいますが、時代の流れと共に故人を送る方法も徐々に変化してきていると言えるでしょう。
葬儀会社の中にも密葬のサービスを提供するところが増えていますので、こちらに興味がある方は相談してみるのもいいかもしれません。

密葬が選ばれる理由

お葬式を密葬で行う家族も増えていますが、それには以下のように様々なメリットがあるからです。

全体的な費用を軽減できる

密葬が選ばれる理由として、まずは費用の面が挙げられます。
密葬というのは故人の遺族や親族、あるいは友人などのごく親しい関係者だけが集まって行う小規模のお葬式です。
一般的なお葬式と比べて豪華な祭壇や会葬者に対する香典返し、さらには会食などの高額な負担がなくなります。

一般葬でかかるような費用を大幅に軽減できますので、全体的な費用を抑えることができます。
これはお葬式によっても変わってきますが、比較的低価格で行える点が魅力と言えます。
お葬式の費用については葬儀会社に相談するといいですが、安い場合は30万円前後でできる場合もあるようです。
一般葬では200万円や300万円など、その規模によってさらに費用がかさんでしまうこともあるでしょう。
もう少しお葬式費用を軽減したいという人が、密葬や家族葬などの小規模なお葬式に流れているのです。

故人との最期のお別れ会をゆっくりできる

故人との最期のお別れをゆっくりできることも密葬のメリットと言え、選ばれる理由とも言えるでしょう。
密葬の参列者は家族を中心とした近親者だけに限定されますので、一般葬のように多くの会葬者に応対する必要はありません。
そのため様々な雑務に追われることもなく、心身にかかる負担を必要最低限のものにできます。
比較的時間にゆとりを持てますので、故人との最期のお別れをゆったりとした気持ちで行えます。

手間を必要としない

一般葬と比べ、家族葬は手間を省けるのが特徴です。
参列者の多くが身内になりますので、お葬式の準備や弔問客への対応も少なくなります。
身内だけで行うお葬式となれば相手に気を使うこともなく、さらにお葬式にかかる手間も少なくできるのがメリットと言えます。

密葬の詫び状

密葬の詫び状
事後報告

密葬でお葬式を行った場合に、葬儀の案内状については実際に参列する家族や親族が中心となります。
一般葬のように故人の友達や会社関係のスタッフ、趣味友達など他の人にお知らせする必要はありません。
その人たちにはお葬式が終わった後、訃報の連絡をすることになるでしょう。
密葬ではお葬式に参列しなかった人に対しては、事後報告になることがほとんどです。
密葬や家族葬などの小さい規模のお葬式は比較的新しい形式ということもあり、内容やマナーなどを知らない方もいます。

そのためお葬式を行う前に故人の訃報が伝わってしまうと、葬儀に参加したいという人も出てくるかもしれません。
訃報の情報を知った人が増えてしまうとさらなる混乱が予想されますので、不要な混乱やトラブルなどを回避するためにも、密葬ではお葬式に参列する人以外は事後の形で報告することが多いのです。

詫び状を送るタイミング

密葬に参列しなかった人に対しては、お葬式が終わった後に事後報告の形で詫び状を送ることになりますが、そのタイミングについては注意する必要があります。
お葬式の事後報告を、いつ誰にするのかをしっかりと押さえておくことが大切です。
密葬の詫び状を送るタイミングですが特に決まりごとはありませんので、それぞれの家族で協議して決めることになるでしょう。

ただ詫び状を送った後、その訃報を知った故人の友人や知人などが、故人の自宅にお悔やみに来ることも考えられます。
そのような事態も想定し、葬儀が終わった後にある程度の日数が経過してから送った方がいいでしょう。
お葬式の後片付けが終わり落ち着いた頃の方が、弔問客への対応にもゆとりを持ってできるからです。
詫び状を送るのは故人の友人や知人、そして送るタイミングは四十九日までを一つの目途にしておくといいでしょう。

密葬と直葬の違い

家族葬や密葬などの小さいお葬式には様々な形があり、直葬もその一つになります。
直葬というのは一般的な葬儀とは異なり、お通夜式や告別式を省略したお葬式のことです。
一般的な葬儀では1日目にお通夜式を、そして2日目にお葬式や告別式をして、その後に火葬することになります。
それに対して直葬は家族が亡くなってからその遺体を安置した後に出棺し、そのまま火葬場に搬送して火葬を行います。

法律の規定もあり、故人の遺体については死後24時間以内にはできませんので、直葬の場合も安置は必要となります。
直葬では火葬場の火葬炉の前や他の施設に移動し、僧侶を招いてお経をあげてもらいながら故人とお別れをするのが一般的です。
直葬は1日ですべての行為を行うのが特徴と言え、これが密葬との大きな違いになるでしょう。
直葬も葬儀会社のプランにあると思いますので、内容について不明な点がある方は相談してみるといいと思います。

家族の意識の変化により、お葬式の形態も年々変わってきています。
以前は多くの人たちを招いて行う一般葬が主流でしたが、最近は比較的小規模である密葬を選ぶ家族も増えています。
密葬では詫び状を送ることもありますが、多くは事後報告の形になることがほとんどです。
また密葬と直葬は、お通夜式や告別式の有無が大きな違いになります。

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