密葬を行う際のお花や服装などのマナー

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密葬を行う際のお花や服装などのマナー

お葬式の形式も色々ありますが、最近よく注目されているのが家族や親族などの少人数で行うお葬式です。
その一つに密葬というものがあり、葬儀会社でもこちらのサービスを提供するところが最近では増えています。
密葬を行う際の、お花や服装などのマナーについて紹介していきます。

密葬の花のマナー_

密葬の花のマナー?

一般的なお葬式ではお花を送ることがありますが、密葬の場合も送っても良いのでしょうか?
密葬は家族や親族さらに故人の友人など、ごく親しい人たちだけが集まって行うお葬式ですので、お花を送ると迷惑になるのでは、と考える人もいると思います。
家族葬と同じように密葬も一般の参列者を招待することはなく、遺族や親族そして生前に故人と縁のある人など少人数で行われるお葬式になります。
密葬の場合は後日に本葬を開催することもありますが、その本葬の規模によっては密葬自体が大掛かりなものになることもあるのです。

また故人の家族が多いとお葬式に参列する人数が増えてくることもありますが、それでも家族葬と同じように小規模のお葬式というケースが多いです。
そのため故人のお葬式を密葬で行うことを伝え聞いた生前に故人と親しかった友人や知人たちの中には、お葬式には参列はできないけれど、せめて供花だけは送ってあげたい、と願う人も出てくるかもしれません。
そんなときは一般的なお葬式のように供花を送ることが問題ないのか、悩むところでもあるでしょう。

密葬に供花を送る行為

お葬式につきものである供花というのは、故人に対してお供えするお花のことを言います。
この供花というのは会場にある祭壇を飾る意味合いもありますが、それ以上に故人の霊を清めたり慰めたりする意味も持っています。
元々供花というのは、故人の遺族や親族と生前に深い親交があった人たちや、遠方などにいるためお葬式に参加できなかった人たちが送るものでした。
ただ密葬は一般的なお葬式とは異なり、一般の参列者を断って故人と生前に親しかった人たちだけが集まって行う大切な儀式です。
そのため参列する以外の方は、供花を送ることは控えた方がいいでしょう。
供花を送る行為自体は特に悪いことではありませんが、一般葬とは異なり密葬という特殊なお葬式です。

また密葬のときはもちろん、お通夜前やお通夜前も遺族側は慌ただしいときでもあります。
そのような慌ただしいときに故人の友人や知人などから送られてきた供花があると、遺族側はその対応に追われることになります。
お花の配列やお礼の準備など、さらなる仕事が増えてしまいますので、その場のことも考慮してあげなければいけないのです。
故人のお葬式に供花を送りたいといった気持ちもよく分かりますが、会場の状況や遺族側の気持ちを察してあげることこそがマナーとも言えるでしょう。

基本的には個人的にお花を送る行為は差し控えた方がいいのですが、それが会社になるとまた変わってきます。
故人が生前に会社に勤めていたのであれば、その会社の慶弔規程などによって供花を送ることもあるかもしれません。
そのような儀礼的に送られてくる供花であれば特に受け取っても大丈夫ですし、加えてそれにお礼をする必要もありません。

さらに密葬の後に本葬を行う際は、通常のお葬式のように一般参列者向けの式となりますので、供花を贈ること自体は特に問題ないと言えます。
密葬でお葬式を行う際の供花は基本的にはNGにあたりますが、遺族側が了承していれば送っても問題ありません。
ただその場合でも、送る側はその旨を遺族側に連絡しておくことをおすすめします。
そうすれば遺族側もスムーズに対応することができるでしょう。

密葬の服装マナー_

密葬の服装マナー

お葬式に参列するときは喪服やスーツなどを着用しますが、密葬の場合はどうすればいいのでしょうか? 遺族側から密葬の通知を受け取った際に、参列する服装に悩む人もいると思います。
密葬では、基本的に普通のお葬式で着用する服装で問題はありません。
要するに男性の場合は喪服や黒色のスーツなどを、女性は膝が隠れる程度の丈のワンピースやフォーマルスーツがいいでしょう。

そして靴やネクタイについても、一般的なお葬式と同じように黒で統一することが望まれます。
密葬に参列する際に着用する服装は故人の宗教は元より、遺族や喪主がどのような考えでお葬式を行うかによっても変わってきます。
例えばキリスト教葬や仏教葬、神道葬などに則って行うときは、一般葬と同じように喪服が基本になります。
喪服にはいくつか種類があり、その格式によって正喪服、準喪服、略喪服の3つに分かれます。
この中から選ぶことになりますが、どの服装にするのかは密葬を主催する遺族側が重視している点がお通夜式なのか、告別式なのかによって異なることになるでしょう。

喪服の種類

お葬式に着て行く喪服の種類について知っておきましょう。

正喪服

正喪服は密葬を主催する喪主やその配偶者、さらに親族などの近親者が身に付けるものです。
男性の場合は黒色のモーニングコートあるいは紋付羽織袴などを、女性の場合は黒色で無地のスーツやアンサンブル、ワンピースなどが該当します。
女性の場合は着物でも大丈夫ですが、その際も他と同じように黒で無地のものを選択しましょう。

準喪服

準喪服はお葬式に参列する人が着用するものですので喪主やその配偶者が中心ですが、近親者と比べて少し格式を下げた服装と言えます。
具体的には男性の場合はダブルやシングルのブラックスーツなどを、女性の場合は黒で無地のスーツやワンピースなどが該当します。
準喪服は周囲から目立たないことが大切です。

略喪服

略喪服は紺やダークグレーといった、全体的にシックな感じの色服装になります。
具体的には男性は無地やそれに近いようなスーツを、女性の場合は無地または無地にチェックやストライプ、水玉などの柄もののスーツやワンピース、アンサンブルなどが妥当です。

密葬の場合は喪主や配偶者、また近親者も最近では準喪服で正装する傾向にあるようです。
そのためお葬式に呼ばれた方も、お葬式の案内状に服装についての記載が特に見当たらなければ、準喪服で参列する方が良いでしょう。

平服

お葬式の案内状に、「平服でお越しください」などといる記載がされていることがあります。
ここに書かれる平服というのは、いわゆる普段着のことを表す言葉のように見えますが、葬儀に普段着を着て参列すると恥ずかしい思いをしますので注意しましょう。
案内状に「平服でお越しください」と記載があるときは、「そんなにかしこまらなくてもいいですよ」という意味合いを持っているだけですので、略喪服で参列することをおすすめします。

密葬に孫は参加すべき?

密葬は一般的なお葬式と異なり、実際に参列する人数は限定されます。
一般的には家族以外は近親者になり、お孫さんも近親者の中に入ります。
そのためお葬式が密葬であっても参列すべき関係になりますが、お孫さんがまだ小さい場合は控えた方がいいかもしれません。
近親者の中にお孫さんがいる場合は、周囲の人たちとよく相談して決めるといいでしょう。
また密葬ではなく、後で行われる本葬に参列してもいいかもしれません。

密葬も一般的なお葬式と同じようにマナーがありますので、供花や服装など事前に確認しておきましょう。
また近親者に孫がいる場合は、こちらも参列すべき関係になります。
ただし孫がまだ小さいときは、周囲の人たちに相談をして判断すればいいでしょう。

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