樹木葬の手順を知る

お金と生活 -Money&Life-

樹木葬の手順を知る

葬儀の形態の一つとして、最近人気を呼んでいるのが「樹木葬」であり、終活などで選ぶ人も増えていると言います。
ただ樹木葬には注意点や手順などの理解も必要となりますので、購入を決定する前にしっかり確認しておくことが大切です。
樹木葬の手順や注意点などについて紹介します。

樹木葬の手順

違い?

樹木葬は、以下の手順に沿って行われます。

①樹木葬が可能なお寺や霊園の情報を収集する

樹木葬に興味や関心がある場合に、最初に行うべきなのが情報収集です。
どんなに近くにお気に入りのお寺や霊園があっても、樹木葬を行っているとは限らないからです。
そのため情報収集が必要になるのですが、収集するための方法はどのようなものでも構いません。
最近はパソコン以外にも、スマホなどを活用することもできますので、それらを使用して情報を集めていくのも良いでしょう。
特にネットは便利ですので、他に調べる手段がない方にとっては、強い味方になってくれるでしょう。
「どの霊園や墓地で樹木葬ができるのか」、「どのような種類があるのか」、「費用はどれくらいかかるのか」など、必要な情報を集めておくと、その後の手続きもスムーズに進みやすくなります。

②現地に訪問する

ネットなどでの情報収集の結果、希望の霊園や墓地などが見つかったら、早速現地に出向いてみましょう。
墓地や霊園に資料やパンフレットを請求しても、それだけでは現地の雰囲気などを察することはできません。
資料だけでは、どうしても先入観などの影響を受けやすいので、イメージを上手く掴みにくいのです。
どのような場所にあるのか、雰囲気はどうなのかなど実際に現地へ出向き、自分の目で墓地全体をチェックすることが大切です。
訪問しないまま決めてしまうと、イメージと大分異なっていたりすると、後々後悔する原因にもなりかねません。
必ず訪問することをおすすめします。

③樹木葬の契約

実際に現地に出向き、樹木葬に納得できたときは契約や墓地使用料などの決済を行います。
ただ見学に行ったからと、必ず契約や決済をする必要はありません。
契約や決済は後でもできますので、その日はそのまま帰り、家族や親族などとじっくり相談をして決めることも大切です。
訪問をした際に、担当スタッフから細かい内容を説明されたとしても、その全てを理解できないこともあるでしょう。
その場合は墓地の担当者から契約書のコピーなどをもらい、自宅でその内容をもう一度吟味して、分からない部分や不明な部分については問い合わせて全てを解消しておきましょう。

④墓地の使用許可証の受領

樹木葬の契約と墓地使用料などの決済が終わったら、その後に担当スタッフから墓地の使用許可証が発行されますので受領しましょう。
墓地の使用許可書は、実際に納骨するときに必要になる書類ですので、失くさないように骨壺などに入れて管理しておきましょう。
使用許可書については、埋葬許可証と一緒に骨壺に入れておくと安心です。

以上が樹木葬の申し込み手順になります。

樹木葬に宗派は関係あるの?

樹木葬に宗派は関係あるの?

樹木葬を選ぶ際には、宗旨や宗教などを気にする人もいるのではないかと思います。
菩提寺などに遺骨を埋葬する際には宗教なども関係してきますが、樹木葬の場合はどうなるのでしょうか? 結論から言えば、基本的には申し込み者の宗教や宗派は一切問われることはありません。
一般的なお葬式やお墓に埋葬する際には、その寺院が所属する宗派への信徒であったり、後に信徒になったり、檀家になったりすることが求められるところもありますが、宗教や宗派が違う家族がいると同じお墓に入れない可能性もあるのです。

一方で樹木葬は宗旨や宗教は関係ありませんので、手軽に利用できるのではないかと思います。
もちろん樹木葬を行っている墓地や霊園の中には、無宗教以外にも様々な宗教や宗派に属する人たちもいるのが現実ですが、宗教や宗派絡みのトラブルが起こることはほとんどないようです。
樹木葬は基本的に宗教が問われることはありませんが、以下のようにいくつかの例外も考えられるのです。

①契約した後に檀家に入る必要がある

樹木葬の人気が最近では高まりを見せている中で、仏教の寺院でも樹木葬を執り行うところが増えてきているのは事実です。
それらの寺院では、ほとんどが樹木葬を行う際に「檀家に入らなくても良い」という決まりになっていますが、全ての樹木葬を行っている寺院がそうとは限らないのです。
中には、樹木葬の申し込みをする際に、後に檀家に入ることを条件にしている、というところもあるからです。
檀家に入る規定がある場合は、樹木葬の申し込みを行った後に檀家に入らなければ樹木葬をしてもらえないことになりますので、その点も考慮して決めなければならないのです。

②寺院や霊園の宗派によって供養の方法が異なる

樹木葬を選択すると、場合によっては寺院や霊園の宗派によって供養が行われることもあります。
例えば供養をする際に行われる読経がその宗派のものであるケースを始めとして、キリスト教のように黙とうを捧げることもあります。
この点は寺院や霊園によって異なるのですが、樹木葬を行う場所によっては特定の宗派の作法によって供養を行われるケースもありますので、こだわりを持つ方は注意をしておく必要があります。
樹木葬を行う際には供養の方法などを、事前によく調べておくことが大切です。

③仏教徒である必要がある

寺院や霊園の中には、樹木葬で埋葬する故人が仏教徒でなければ供養ができない、ということもあります。
これはつまり亡くなった故人が、キリスト教やイスラム教などの他の宗教を信仰していると、樹木葬に限らず供養を行えないということを示しています。

樹木葬の注意点

樹木葬を行う際には、以下のようにいくつか注意をしておく点があります。

①散骨との違いを理解する

樹木葬と似たものに、散骨と呼ばれるものがあります。
散骨や樹木葬は故人の遺骨を自然に還す、「自然葬」という方法を採用しているのが特徴です。
しかし両者は、それぞれ埋葬方法が異なります。
散骨はお墓を作ることなく、遺灰を海や空中に撒く方法であるのに対して、樹木葬は通常のお墓と同じように、「墓地・埋葬等に関する法律」に沿って許可を得た区画に埋葬することになります。
また散骨は、遺骨を必ずパウダー状にする必要がありますが、樹木葬は遺骨をパウダー状にする必要はありません。
どちらも似た埋葬法ですので、その違いをしっかり理解しておきましょう。

②墓地の使用期間

樹木葬を行う際には、墓地の使用期間についての注意も必要となります。
樹木葬については、基本的に料金の中に永代使用料が含まれていますが、実際の埋葬の方法は施設によって様々です。
例えば「13回忌」など、ある一定の期間を区切って埋葬し、その後に場所を移動して合同墓などに合祀したり、最初から同じ区画に埋葬したりするところもあります。

③設備や管理方法の理解

樹木葬では、樹木のお手入れや墓地の清掃・メンテナンス、また設備の点検などは実際に管理している霊園や寺院によって行われるのが一般的です。
それらの設備や管理方法についても、しっかり理解をしておきましょう。

このページのまとめ

樹木葬を行う際には、手順に沿って行うとスムーズに手続きを進めることができます。
また樹木葬には、基本的に宗派は関係ありませんが、寺院や霊園によっては規制が設けられているところもあるようです。
樹木葬を選んだ際には、注意点をきちんと守ることが大切です。

サイトカテゴリー

お金について
貯蓄について
仕事とお金について
結婚とお金について
家と車とお金について
保険とお金について
会社とお金について
老後とお金について
葬儀とお金について