家族や親類の葬儀が終わった後は近所や親戚などにあいさつ回りを行う

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家族や親類の葬儀が終わった後は近所や親戚などにあいさつ回りを行う

家族や親類の葬儀が終わった後には、通常は近所や親戚など多くの人にあいさつ回りを行います。
このあいさつ回りには決められたしきたりやポイントなどがあります。
分からないでは済まされないため、事前に確認しておく必要があるでしょう。
あいさつ回りは、どのようにすれば良いのかを紹介します。

1)あいさつ回りは初七日までに?

初七日まで?

葬儀が終わった後に行うあいさつ回りは、いつ行えばいいのか迷う人もいると思います。
あいさつ回りは早ければ早いほど良く、可能であればその翌日、あるいは翌々日までには終わらせておきたいものです。
しかし人によっては忙しくなり、なかなかすべての方にあいさつできない場合もあるでしょう。

その場合は、最低でも初七日までには終わらせておきましょう。
中には仕事をしている方も多いと思います。
葬儀後のあいさつは勤務先でも行う必要がありますが、同じように早めに済ませておいてください。
また自宅で葬式を行った時は、参列者や車の出入りが多いとその近隣の人たちにも迷惑をかけてしまうことがあります。
ですので近隣の方たちにも、そのお詫びを兼ねてお世話になった旨を伝えておきましょう。

2)誰にあいさつ回りが必要?

葬儀が終わった後のあいさつ回りは、できるだけ早い方が良いと言えます。
次に大切な点は、誰にあいさつをすれば良いのかということです。
実際はそれぞれの家庭によって異なります。
一般的には、以下の方にあいさつするのが基本とされています。

寺院、神社、教会などの宗教施設

まず寺院、神社、教会など、お葬式に関係のある宗教施設です。
これら宗教施設へのあいさつ回りも、できれば早いに越したことはありません。
そのため可能であれば葬儀の翌日までに、今後の法要のお願いや相談も兼ねてあいさつに伺いましょう。
また最近では葬儀を行った当日にお礼を渡して、その後のあいさつ回りを省略するところも多くなっているようです。
これらは地域によっても異なりますので、自分の地域はどうなっているのか確認しておくといいでしょう。

隣近所さん

あいさつ回りはご近所さんにも必要です。
自宅で葬儀を行った場合は、参列者や車の出入りなどで大勢の人に迷惑がかかります。
そのためこちらも、早めに行う方がいいでしょう。
葬儀のあいさつと、迷惑をかけたお詫びなどを一緒に報告して回ります。
なお最近では近所付き合いが少ないこともあり、隣近所まであいさつに行かないところもあるそうです。
このようなケースの場合は参列していただいたご近所さんに、会葬礼状などであいさつに代えるのも方法です。

世話役や世話役の代表

あいさつ回りは、当たり前ですが世話役や世話役の代表の方にも行います。
この場合は、お礼の言葉と一緒に金品などを持参することが多いです。
現金の渡し方はそれぞれで、白封筒に入れて渡すのも良いでしょう。
また最近ではお葬式の当日に御車代を渡して、あいさつ回りに代えるところも多くなっています。

勤務先

故人が在職中であった場合には、在職中にお世話になった勤務務先にもあいさつが必要です。
ここでは菓子折りなどを持参して、丁寧に行いましょう。
また勤務先に訪れた際は、故人の私物整理や事務手続きなども合わせて行うといいでしょう。

3)あいさつ回りのポイント

あいさつ回りに行く際は、いくつかのポイントがありますのでチェックしておきましょう。

あいさつ回りのポイント
事前連絡をしておきましょう

早く行こうと思うあまり、事前連絡をせずに伺う人もいるようです。
しかし相手の都合などもありますので、相手先の家のあいさつに行く時は必ず事前に連絡してから訪れるようにしてください。
事前に連絡をしておけばその相手も準備して待ってくれていますので、後日に改めて伺うなどの無駄を省けます。

あいさつ回りに行く人数について

あいさつ回りに行く人数としては、初めての方は何人で行けばいいのか迷うと思われます。
葬儀が終わった後のあいさつ回りは、何も大人数で行く必要はありません。
喪主を含め、その家族や親族1~2人など少人数でも大丈夫ですので、事前に決めておくといいでしょう。
また何処まであいさつ回りに出向くのか、それぞれの家毎に確認しておかなければなりません。

お世話になった方には早めに伺う

あいさつ回りは世話役や世話役の代表など、一番お世話になった方たちには早めにあいさつすることが大切です。
個人の場合は世話役や世話役代表、社葬の場合は葬儀委員長などが該当します。
このような方たちには、早めにあいさつに伺わなければ後々に礼を失する可能性もあるため注意しましょう。

故人の勤務先に伺う時は書類の手続きも忘れずに

故人が在職中だった際は生前勤めていた勤務先にも、お礼を兼ねてあいさつ回りを行います。
この場合は書類の手続きも忘れずに行いましょう。
これらの手続きは後でも可能ですが、お互い訪れた際にしておくとその後の手続きを速やかに進めることができます。

生前、特にお世話になった方には現金や品物を渡しましょう

故人が生前お世話になった方がいれば、現金や品物などを渡すといいでしょう。
品物に関しては、その内容に悩む方もいるかもしれません。
これは普段の生活で使用できるような物が好ましいです。

着て行く服装について

あいさつ回りに行く際は、着て行く服装にも注意が必要です。
葬儀直後にあいさつ回りに行く時は、できるだけ喪服を着用しましょう。
また男性は黒ネクタイを着用してください。
なお葬儀後、2~3日程経過した場合は地味目の平服でも問題ありません。

4)お礼の目安

葬儀後のあいさつ回りに行く場合は、持って行くお礼の金額が気になると思います。
実際には、いくらくらいが目安になるのでしょう?
香典返しの金額の目安や相場は、一般的には3分の1程度から半額と言われています。
ただし、それぞれの地域や風習などで異なる場合があります。
この点に関しては、事前に確認しておく重要な事柄と言えます。

お礼というのは、元々は忌が明けた頃に行うのが通常です。
しかし最近では、葬儀が終わった後の当日返しを選択する人も増えています。
当日返しを行う際は、品物はすべて同じ物にするのが一般的です。
また高額の香典をいただくような場合もあるかもしれません。

遺族の経済面への配慮や心遣いなどから、参列者の中には高額の香典をお供えする方もいます。
このようなケースでは、せっかくの相手の心遣いを大切にする必要があるでしょう。
そのため必ずしも半返しをしなくても構いません。
この場合としてのおすすめはカタログギフトです。
最近では高額商品を掲載したカタログギフトも増えていますので、その中から選んでもらうといいでしょう。
ちなみに香典返しでよく利用される品物としては、カタログギフトの他にタオル、菓子折り、石ケンなどがあります。

5)故人が在職中だった場合

故人の中には、在職中に逝去した方もいるはずです。
この場合は勤務先にあいさつ回りに行くことになります。
勤務先へのあいさつ回りも、できるだけ早めに行くようにしてください。
また訪れた時は書類作成など、会社で必要となる手続きも一緒に済ませておくといいでしょう。

葬儀が終わった後に行わなければいけない大切な行事が、あいさつ回りです。
色々なポイントがありますので、事前に確認しておきましょう。
これらのマナーは、地域によって異なることがあります。
目安となる基準を参考にしても良いですし、地域や宗教などの風習を前以って調べておきましょう。

このページを監修してくださった専門家の方

齊藤学 写真
行政書士齊藤学法務事務所
行政書士 齊藤 学

遺言・相続・成年後見・ペット信託、民事信託を活用した財産管理・承継対策、ビザ(VISA)申請取次という「民事系の業務」と法人設立業務、WEB利用規約等各種契約書関係、記帳代行、許認可申請という「法人業務」を取り扱っております。

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