遺品を捨てられない場合はどうすればいい?

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遺品を捨てられない場合はどうすればいい?

大切な人が亡くなった際に、その方の遺品の整理で悩む人もいるのでないでしょうか。
遺品を捨てられない場合や、遺品の処分にかかる費用など心配することがたくさん出てきます。
そんな遺品整理にまつわる事柄などを紹介します。

遺品を捨てられない場合

遺品を捨てられない場合

家族との永遠の別れをした後、たくさんの方が悩むのが遺品整理ではないかと思います。
故人の遺品を整理したいけど「どのような整理したらいいのか分からない」、「遺品を捨てることができない」など、様々な悩みが出てくることでしょう。
中でも厄介なのが、後者の「遺品を捨てることができない」ではないでしょうか。
遺品を捨てることができないと、いつまで経っても遺品の整理ができないままの状態が続いてしまうからです。
大切な家族と永遠のお別れをした後ですので、当然感情が入ってしまうのは仕方がないでしょう。
ただ故人の遺品を整理することが、永遠の旅立ちを果たした家族への供養にもなるかと思います。
そのためにも早めに捨てる勇気を持つことが大切です。

親の遺品を捨てられない理由

親の遺品を捨てることができるようにするためには、どうして捨てられないのか、その理由を理解する必要があります。
親の遺品の中には、遺族が幼少の頃など小さいときからの思い出が詰まった物もあると思います。
自身と親とを繋ぐ、とても大切な接点になりますので、そう簡単には捨てることができないのかもしれません。
どうして親の遺品を捨てられないのか、その理由としては他にもあります。

①心の整理がつかない

まずは心の整理がつかないことです。
大切な家族が突然亡くなったり、子供から先立たれてしまうと、いつまで経っても悲しみが和らぐことはありません。
時間げ経過しても気持ちの整理がつかなければ、なかなか遺品整理を行う気持ちにもなれないでしょう。
心の問題は物そのものの価値というより、その遺品に宿っている魂や思い出など、目に見えないものが大きな原因になっていることが多いようです。

②処分の仕方が分からない

遺品整理をしたいけど、何をどう処分したらいいのか判断ができないことも挙げられます。
故人の遺産には様々なものがあり、その中でも骨董品や故人の趣味の道具、あるいはコレクションなど実際に保有していた本人でないと、その物の価値が分からないものもあります。
そのため遺族側では判断することができず、いつまで経っても捨てることができないままの状態が続いてしまうのです。
「処分の仕方が分からない」という理由であれば、遺品整理の専門業者など、その道のプロに相談してみるのも良い方法です。
高価な遺品、例えば貴金属やブランド品などがある際に、それらをどのように取り扱うかによって、親族間のトラブルなどに発展する恐れがありますので注意が必要です。

時間の確保ができない

遠方地に住んでいるなど、故人が住んでいた賃貸マンションなどに出向くのが難しいことも、理由として挙げられます。
故人の遺産の量にもよりますが、保有している物の量が多い場合には、整理するにはある程度の時間が必要です。
そのためには何度も現地に出向く必要がありますが、遠方地になると何回も行くのは困難を極めます。
特に仕事が忙しい時期だったり、子育て世帯だったりすると、その負担はかなり大きくなることが予想されるでしょう。
またたとえ行ける時間ができたとしても、移動するだけで大きな負担になってしまいます。
さらに日数もかかりますので遺品整理にはかなりの時間がかかり、結局は捨てることができないままの状態が続いてしまうのです。

遺品の処分にかかる費用

遺品の処分にかかる費用

遺品を処分する際には、処分にかかる費用が気になる人もいるのではないでしょうか。
できるだけ費用負担を抑えるために自分で遺品を処分する人もいますが、自分で処理する際にもある程度の費用がかかります。
自分で行うので料金はかからないのではないか、と思いがちですが、それは間違いです。
何故なら、ゴミを処理する必要があるからです。
故人の遺産の量にもよりますが、場合によってはかなりのゴミが出ることがあります。
そのゴミを処分することになりますが、遺品を自分で処分する際に、最寄りの自治体のゴミ回収を利用するのが一番です。

各自治体が指定する分別方法に従い、大型ゴミや粗大ゴミ、可燃ゴミや不燃ゴミ、資源ゴミなどに分別し、指定された日に特定の場所に出せば費用を軽減できます。
他にも専用のゴミ処理場に持ち込み、指定された料金を支払って処分してもらう方法もあります。
家具や電化製品、布団などは大型ゴミや粗大ゴミになりますので、指定された場所まで運んで処分してもらうことになるのです。
粗大ごみの回収にかかる料金は、自治体によって変わります。
例えば東京都での粗大ゴミ回収料金は、オイルヒーターが700円、ガスコンロ300円、照明器具300円、電子レンジ300円、食器洗い乾燥機1,000円、こたつ(家具調)700円、こたつ板300円などになっています。

遺品整理の専門業者に依頼する場合

遺品整理の専門業者の中には、遺品の処分もしてくれるところがあります。
遺品の処分は自分でもできますが、料金があまりかからないとうメリットがある一方で、実際の処分が終わるまでにはかなり時間がかかる、というデメリットもあるのです。
そのデメリットを受け入れることができる方であれば問題ありませんが、我慢できない方は専門の業者に依頼した方がいいでしょう。
専門業者によっても費用は異なりますが、実際にかかる料金は30,000~60,000円程度が目安とされています。

遺品処分は自分でできる?

遺品処分は自分でもできます。
遺品を自分で処理する際には、少しでも時間を節約するためにも効率良く行う必要があります。
そのためには、以下の親の遺品を処分する3つのステップを押さえておきましょう。

①最初に「残しておく物」を決める

まずは残しておく物をしっかり決めましょう。
遺品には様々な物がありますが、例えばアルバムや日記などは他に替えることはできません。
他の物はもう一度買い直せるかもしれませんが、アルバムや日記などは代替できませんので、残したいのであれば残す物リストに加えるといいでしょう。
もう一度買い直せるかは、処分可否の判断ではとても重要な指標になります。
他にも有価証券や登記簿など、権利関係などの書類は再発行が難しいものも少なくありませんので、大切に保管しておきましょう。

②売れる物を分類する

続いて売れる物を分類しましょう。
故人の遺産の種類にもよりますが、例えば着物や衣類、アクセサリーといった宝飾品、自動車やゴルフ・釣り道具などの動産などは売れる可能性があります。
売れる遺品については、リサイクルショップなどで買取をしてもらうのもいいと思います。

③「捨てる物」を分類する

最後は捨てる物の分類です。
捨てる物としては、シャツや下着などの衣類の他に、雑誌や書籍、趣味の道具、破損した物品などがあります。
ただ捨てる物の中にはリサイクルショップなどでも売れることがありますので、念のために確認しておくと良いでしょう。

この記事のまとめ

遺品を捨てられない場合には、まずはその理由を把握して、それに合った方法を実践することが大切です。
また遺品の処分は自分でもできますが、その場合でもある程度の費用はかかります。
遺品の処分にかかる費用については、専門業者などに事前に確認しておきましょう。

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