お通夜と半通夜の違い

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お通夜と半通夜の違い

葬儀の前に行われるのがお通夜ですが、お通夜には半通夜というものが存在します。
お通夜と半通夜の違い、半通夜の時間や流れなど気になる点はたくさんあります。
通常のお通夜とは異なる、半通夜について紹介をします。

半通夜とは

半通夜とは

通常のお通夜というのは日を跨いで行われる行事になりますが、半通夜はそれとは異なり、遅くとも10時ぐらいまでには終わらせるものです。
元々お通夜というのは夜を徹して行うのが一般的でしたが、最近では夜半まで行う半通夜が多くなっています。
その場合は通常は午後7時くらいからスタートし、9~10時頃に終わるのが一般的になります。
ただ半通夜の場合であっても、お通夜と同じようにお線香を切らさないように親族が守ることもあります。

お通夜と半通夜の違い

元々半通夜には、以下のように2つのものが存在します。
まずは通夜勤行から通夜振舞いまでです。
このように半通夜を通夜勤行から通夜振舞いまでとする解釈は、葬儀会社や斎場など葬儀業界関係が中心となった解釈になります。

もう一つは通夜勤行からその後に行われる会食など、通夜振舞いまでを含めたもので、これは葬儀会社や斎場などの業界関係者以外の方など一般的な解釈と言えます。
様々な解釈がありますが、遺族や親族が夜通し灯明を灯してお線香を焚き続けるのがお通夜になり、ある一定の時間まで灯明を灯しながらお線香を焚き続けるのが半通夜になります。

半通夜の時間

半通夜はお通夜とは異なり、時間が短くなるのが一般的です。
会場によって異なりますが、3~4時間程度で終わるところも多く、それ以上の時間になることもあるでしょう。
またお通夜の規模や参列する数によっても変わってきます。
お通夜によっても変わりますので、気になる方は事前に確認しておくと良いでしょう。

半通夜の流れ

半通夜の流れ

半通夜でも一般的なお通夜と、その内容は変わりありません。
お葬式はいつ訪れるか分かりませんので、当日に慌てることがないようにお通夜の流れを把握しておくと良いでしょう。
お通夜では、基本的に以下のものが必要になります。

喪服

喪服には様々な種類がありますが、お通夜に着て行く服としては、ブラックスーツやブラックフォーマルなどが一般的です。

香典

香典の額はそれぞれ異なりますが、分からない場合は相場を参考にするといいでしょう。
以前は新札はマナーに反するとされていましたが、最近はそう気にする人は少なくなっています。
どうしても気になる方は新札を一度折るなど、折り目を入れておくと安心できると思います。
香典袋には新札もしくは新札以外のお札を入れ、さらに袱紗に包んでおきましょう。

数珠

数珠を持って行く際には、自分の宗派のものを持って行きましょう。
ちなみに数珠については、必ずしも必要ではありません。

半通夜式の流れ
①葬儀会社との進行確認の打ち合わせ

半通夜を行う際には、その前に式における受付の段取りなどの打ち合わせを行います。

②通夜の準備

依頼した葬儀会社が斎場の設営を行い、故人の遺体を納めた棺を安置してくれます。
供花は遺族の支持に従って配列し、誰から贈られたものかを記録します。
ここでは事前の打ち合わせで協議した通り、参列者に渡す礼状や返礼品が準備されているかを確認しておきましょう。
また案内や受付、会計、返礼係や世話などが揃っているかの確認も必要です。

③半通夜の受付

お通夜の当日は、世話役はそれぞれの分担に従っての配置につきます。
受付の前列には香典を預かる受付係を、後列には芳名カードや香典を照合する会計係を置くのが一般的です。
会場やお通夜を行う季節によっては、参列者の手荷物などを預かる必要も出てきますので、柔軟に対応できるように準備しておきましょう。
受付については、通夜式の開始時刻の30分前からできるようにしておくと良いでしょう。

④着席と僧侶の入場

遺族は喪服を着用して着席します。
その際には喪主を中心に、故人との血縁の関係の深さなどを考慮して席順を決めましょう。
一般的には祭壇に向かって右側に遺族が、またその左側に葬儀委員長や職場の関係者、生前に故人が親しかった友人などが座ります。
お通夜の開始時刻になったら、葬儀会社のスタッフの合図で僧侶が入場して通夜がスタートします。

⑤読経と焼香

僧侶の読経の時間は会場によって異なりますが、30分程度で済むことがほとんどです。
斎場や僧侶によっては時間が長くなることもありますが、その場合には長時間の正座が必要になります。
しびれないように、足をズラすなど工夫をすると良いでしょう。
僧侶の読経が終わったら、僧侶や葬儀会社のスタッフの誘導によって焼香が始まります。
お焼香は席順通りに行い、最初に喪主がその後に親族や参列者と続きます。
お焼香の際に、喪主は一般の参列者に黙礼をします。

⑥法話

僧侶の読経やお焼香が終わったら、僧侶の法話や説教が行われることがあります。
その際には、遺族や参列者はそのまま耳を傾けましょう。
ただ世話役の方は、お焼香が済んだ参列者を通夜振る舞いの会場に誘導したり、小さいお子さんを控室に案内したりすることもあります。
お通夜では、参列者に対する心配りも大切です。

⑦僧侶の退場と喪主の挨拶

読経と法話が終わった僧侶は退席し、遺族はその場でお辞儀をして見送ります。
そして僧侶が退場したら、喪主や遺族は参列者に挨拶を行います。
ここでは忙しい中で参列していただいたことへの感謝や、生前に故人が色々とお世話になったことに対するお礼を伝えます。
そのときは、通夜振る舞いを行う部屋への誘導も行います。
また翌日に行う葬儀の時間なども合わせて案内しておきましょう。

⑧通夜振る舞い

通夜振る舞いは通夜式の後に行うものになり、1時間ほどで終わります。
ここでは喪主から参列者に対して、感謝の気持ちを伝えます。
参列した方は故人を偲び、遺族はお酒や料理などを振る舞って参列者をもてなします。
当日に通夜振る舞いを行う際には、事前に大体の参加者数を把握しておき、葬儀会社を通して飲み物や料理などの準備をしておきます。
喪主は時間を見計らって、閉めの挨拶を行います。

⑨棺守り

半通夜は早く終わることが多く、参列者や世話役が退出すると遺族だけになります。

ここまでが半通夜で行う内容になります。
一般的なお通夜では、夜を通して灯明とお線香の火を絶やさずにお棺を守ることになります。
棺守りというのはその言葉通り、お棺に付き添って守ることです。
体力が必要になりますので、まだ余力のある遺族や親族で行われます。
翌日にはお葬式も控えていますので、体力を消耗しているときは無理をしないようにしましょう。
棺守りも大切ですが、体を休めることを優先して行いましょう。

以上が半通夜の大まかな流れになりますが、遺族によって内容や時間が異なることもあるでしょう。
遺族や親族は通夜式の内容や流れを理解しておく必要がありますので、分からないことや不明な点は葬儀会社のスタッフに相談するなどをして、早めに解決しておきましょう。
また当時はバタバタすることが多いので、余裕を持てるように早めに準備に取り掛かることが大切です。

以前とは異なり、最近は式の時間を短縮するような半通夜を行うところが増えています。
お通夜とはそう変わりはありませんが、半通夜との違いは式にかかる時間などが挙げられます。
半通夜の時間や流れなど、当日スムーズに進めるためにもしっかり打ち合わせをしておくと良いでしょう。

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