寺院墓地と霊園の違いや寺院墓地の費用とメリット

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寺院墓地と霊園の違いや寺院墓地の費用とメリット

お墓を購入する際に、寺院や霊園に依頼する人は少なくはないと思います。
寺院と霊園はそれぞれに特徴がありますが、実際にどのような違いがあるのでしょうか?
また寺院墓地にとってのメリットとは、どのようなものがあるのかも気になるところだと思います。
寺院墓地の利用を予定している方は、その内容をしっかり確認しておきましょう。

寺院墓地と霊園の違い

寺院墓地と霊園の違い

寺院墓地と霊園には、それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
両者の違いについて、項目別に紹介します。

ルールの違い

霊園と寺院墓地にはそれぞれルールがあり、中でも大きく異なるものは以下の点が挙げられます。

①霊園は誰でも入りやすい

菩提寺と比べ、霊園タイプの場合はどのような宗教でも、どのような宗派でも入りやすいのが特徴と言えます。
もちろん霊園にもよりますが、それについては特に細かい縛りがあるところは少ないようです。
寺院墓地と霊園の選択に迷っている方は、入りやすさの面から検討するのもいいかもしれません。
誰でも入れる点や、霊園には寺院ほどの宗教色を感じられない点が人気を呼んでいるようです。

②寺院墓地では宗教や宗派が重要

こちらも寺院によって異なりますが、多くの点で宗教や宗派についての縛りが存在しています。
寺院によっては仏教など、特定の宗派に属している人だけに限定するなど、宗派を重視するところがほとんどです。
お寺の中には、「○○宗のお寺」などと名乗っているところもあり、全体的に同じ宗派の人たちが集まる場所と知っておくといいかと思います。

③運営の方法が異なる

寺院墓地と霊園は、運営方法が異なります。
まずお墓がある寺院自体が、運営や管理を行っているのが一般的です。
そのため寺院を支えているのは、お墓を購入した人たちだけになるのです。
寺院墓地では人と人との関係が深いのが特徴になり、霊園と比べて密接な繋がりを感じることができるのではないかと思います。
一方の霊園は、管理会社が運営・管理しているのが特徴です。
霊園には管理会社があり、その会社が霊園全体の運営に加えて管理も行っています。
そのため利用しやすいように、専門の業者に依頼して小まめに清掃などを行うところも多いのです。
設備が行き届いているところでは、送迎サービスの他に会食や法要など、便利なサービスを提供しているところもあります。
利用者が参拝しやすいように、きちんと整備されている霊園も少なくありません。

寺院墓地の費用

寺院墓地の費用

寺院墓地にお墓を建てる際には、以下のように様々な費用がかかります。

入檀料

檀家に入るために必要になる料金は、入檀料と呼ばれています。
入檀料については宗派によって金額が異なることがあり、地域によっても変わりますので、事前にチェックしておくことが大切です。
入檀料は相場が生じ、一般的な相場としては10~30万円程度が目安と言われていますが、お寺によってはそれ以上になることもあります。
寺院の中には30万円を超えるところもありますので、利用する際には注意が必要です。

墓石代

墓石代は、それぞれの寺院墓地によって異なります。
墓石代については、石の種類や加工費、墓石に刻むデザインや彫刻などによって最終的にかかる料金が変わりますので、こちらも確認が必要です。
値段の相場としては、100~300万円程度と言われています。
特に石の種類は多いことから、注意をしておく必要があります。
中には希少性の高いものも少なくはなく、希少度が値段を大きく左右するのが一般的です。
どのようなお墓にしたいのか、あるいはどの程度の予算を予定しているのかなどを明確にした上で、石材店などと相談することをおすすめします。

維持管理費

寺院墓地を利用する際には、お墓の維持管理費についても注意が必要です。
お墓というのは一度購入したらそれで終わりではなく、その後も代々に渡って続くことになります。
お墓のメンテナンスや管理などが必要ですので、その維持管理を永年に渡って依頼するお寺に任せることになることから、実際にかかる管理費を把握しておくことが大切です。
維持管理費は実際に依頼するお寺によって変わりますが、1万円前後が相場と言われています。
お寺によって違いがあることから、こちらも直接菩提寺に聞いてみると良いでしょう。

納骨に必要な費用

お墓の購入で必要な費用は、お墓を建てる際の費用や墓地の維持管理のために支払う費用だけではありません。
お墓を建てた後は、納骨を行うことになります。
この納骨についても費用がかかりますので、事前に確認しておきましょう。
納骨にかかる費用としては、「お布施」、「納骨作業費」、「会食代」などが挙げられます。
この中でもお布施は、ほとんどがお墓に納骨するときに支払うものです。
遺骨を納骨するときには、納骨式を実施するのが一般的です。
納骨式では菩提寺の僧侶が読経して供養をすることになりますが、そのお礼や感謝の気持ちを込めてお布施を納めます。
お布施には、特に明確な料金がないのが一般的です。
ただ世間的には相場などの目安となる指標が存在し、具体的には1~5万円程度とされています。
お布施の額をどれくらいにすれば良いのか迷っている方は、相場を参考にしてみるのもいいと思います。

次に納骨の作業費ですが、遺骨はお墓の中のカロートと呼ばれるところに納めるのが一般的です。
お墓のカロートについている扉は、墓石と同じように石で作っていることから、素人では簡単に開けることができません。
そのため納骨を行う際には、専門の石材店に依頼をしてカロートを開けるなどの処置が必要になることが多く、その分の費用を用意することになります。
墓石を開ける作業費は石材店によって異なりますが、一般的には2万円前後が相場とされていますので参考にしてみるといいでしょう。
墓石を開ける作業以外にも費用がかかることはあり、例えば墓石に戒名などを刻むためにかかる彫刻費などの考慮も必要です。
彫刻費の相場としては3~4万円程度が目安になりますので、納骨全体の作業費の総計としては、5~6万円程度を見ておいた方が無難と言えます。
最後は会食代で、これは納骨式が終わった後に、僧侶や参列者に対して感謝の気持ちを込めて会食を開くときにかかる費用です。
会食代としては、一人あたり5,000~8,000円程度が目安になります。

寺院墓地のメリット

寺院墓地には様々なメリットがあり、その一つがお坊さんの存在です。
お寺にはお坊さんがいますので、お墓のことはもちろん個人的な悩みなどの相談にも乗ってもらえます。
様々な人生相談ができるという、安心感を得ることができます。
交通の便に関する面もあり、これは寺院墓地の最大のメリットとも言えるでしょう。
駅から歩いてすぐのところにあったり、街並みにあるなど誰でも気軽に訪れることができるのが、魅力ではないかと思います。
もちろん寺院によって異なりますが、最近は交通の便の良い場所に立地する施設も出現しています。
他にもサービスに特化した点や様々なタイプのお墓を提供してくるなど、サービスの多様化も挙げられます。

このページのまとめ

お墓を購入する際に候補になりやすいのが寺院墓地と霊園であり、両者にはそれぞれ違いがあります。
寺院墓地を利用する際には、事前にかかる費用や利用するメリットなども確認しておきましょう。
不明な点や分からないことは、近くにある菩提寺に相談することをおすすめします。

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