車を購入する前に確認してほしい4つの項目

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車を購入する前に確認してほしい4つの項目

1)コストを重視して軽自動車は?

軽自動車という選択は?

普通自動車と軽自動車はコスト面を比較すると軽自動車に軍配が上がります。

しかし、安いからといって絶対に軽自動車がおすすめかというと、車の購入者のライフスタイルに合わせての選択が大切になります。
コスト面の比較、そしてそれぞれの項目ごとにメリット、デメリットを確認していきます。

軽自動車と普通自動車コスト比較
項目 軽自動車(円) 3ナンバーの普通自動車(円)
自動車税 \10,800 \39,500
自動車重量税 \2,800 \30,000
自賠責保険料 \13,185 \13,920
自動車保険料(任意) \63,500 \108,300
ガソリン代(年間1万キロ) \60,000 \109,090
タイヤ代(3年交換で年間費用) \5,500 \18,000
年間合計 \155,485 \318,810
月々換算 \12,957 \26,568

※ガソリン代はリッター140円で、燃費は軽L/20km 、3ナンバーL/10km換算
※任意保険料は26歳以上・12等級・年間11000km・車両保険ありでシミュレーション

①自動車税

自動車税は自動車を所有していると毎年4月に必ずかかる税金です。
こちらは法律に定められているものですが、軽自動車の方が安いと言えます。
軽自動車税は、7200円から1.5倍の10800円に値上げとなりましたが、それでも現状はまだまだ軽自動車税の方が安いと言えます。(2015年4月以降に購入した新車の軽自動車税が増税となります。)

自動車重量税

車検時に支払う税金です。
車両重量によって金額が変わります。
こちらも軽自動車は2500円、ミニバンなどの普通自動車は、30000円と10分の1以下になります。

自賠責保険料

国に加入が義務づけられている保険です。
車検時に必ず払うことになりますが、こちらは軽自動車と普通自動車であまり差がありません。

自動車保険料(任意)

自賠責保険だけではカバーできない、自分自身のケガや死亡、車の修理費にまで対象が及びます。
こちらも軽自動車の方が安いと言えます。

ガソリン代

走行距離・燃費・ガソリン価格によって上下しますが、軽自動車の方が燃費も良いため価格が安い傾向にあります。

消耗品・整備費など

タイヤやオイルなど、定期的に交換しなければならない消耗品があります。

こちらもタイヤサイズが大きいほど値段が高いため、インチの小さい軽自動車の方が安くなります。

最近の軽自動車は性能も良くなっており、コストも安く済みますが、家族世帯では2~3人がゆったり乗れるミニバンなどの方が、利便性が良く感じられると思います。

月々のコストも大切ですが、周りの環境やライフスタイルに合わせて車を選択するのが良いと言えるでしょう。

2)エコカー減税とは?

エコカー減税とは、国土交通省が定める排出ガスと燃費の基準値をクリアした、環境性能に優れた自動車への税金の優遇制度のことです。
対象となる自動車を新車で購入した際に必要な「自動車取得税」と、適用期間中の車検時に納付する「自動車重量税」が減税されます。

また、自動車グリーン税制により、翌年度の「自動車税」も減税されるという制度になっています。

具体的に調べるには自分の購入した車が、どの種類の減税率の組み合わせに該当するか 下記の表で確認することができます。

電気自動車、プラグインハイブリッド車、クリーンディーゼル車、天然ガス車
自動車取得税 全額免除
自動車重量税 全額免除
軽自動車税 75%減税
平成32年度燃費基準+20%達成車
自動車取得税 全額免除
自動車重量税 全額免除
軽自動車税 75%減税
平成32年度燃費基準+10%達成車
自動車取得税 80%減税
自動車重量税 75%減税
軽自動車税 減税なし(但し平成27年度の燃費基準で+20%を達成している自動車に限れば50%減税)
平成32年度燃費基準達成車
自動車取得税 60%減税
自動車重量税 50%減税
軽自動車税 減税なし(但し平成27年度の燃費基準で+20%を達成している自動車に限れば50%減税)
平成27年度燃費基準+20%達成車
自動車取得税 40%減税
自動車重量税 25%減税
軽自動車税 50%減税
平成27年度燃費基準+10%達成車
自動車取得税 40%減税
自動車重量税 25%減税
軽自動車税 減税なし
平成27年度燃費基準達成車
自動車取得税 20%減税
自動車重量税 25%減税
軽自動車税 減税なし

表は①~③の項目で7つに区分されています。

そして、購入した自動車がどの区分に該当するかがわかれば、一覧表と照合させることで、自動車取得税、自動車重量税、軽自動車税の3つの減税率を把握することができます。

トヨタ ヴィッツ(2017年登録)を購入した場合の具体例では、「表の平成27年度燃費基準+5%達成車」に該当します。
その場合は次のような各種税金の割引がされます。

自動車取得税
エコカー減税あり:28,300円
エコカー減税なしの場合は35,400円
自動車重量税
エコカー減税あり:11,200円 
エコカー減税なしの場合は15,000円

このように、該当車種であれば節税の効果を得ることができるので、自分が購入する車がどれに該当するか調べて購入すると良いでしょう。

3)カーシェアリングとは?

カーシェアリングとは?

カーシェアリングとは自動車を会員間で共有し、必要なときにレンタルできるサービスです。
短時間の利用であればレンタカーより割安で子供の送迎、日用品の買い物といったちょっとした用事で利用する方が多いです。

車は所有していなくても、たまの用事で車を使いたいニーズに応えたサービスです。

サービスの仕組み
①車の会社へ会員登録を行う

無人入会機での登録、説明会に足を運んでの登録、インターネットからの登録、郵送による登録などいくつかの方法で登録可能です。

②登録後はすぐに車をレンタル可能

車を使いたいときに事前にインターネットで予約をします。

③レンタル開始

予約時間が来たら、車駐車している「ステーション」へ向かい、会員カードやスマートフォンなどを使って予約車を解錠しレンタル開始です。(車のキーはダッシュボードなど所定の場所に入っています。)

④車を返却

車の使用後はステーションへ戻って駐車し、車を返却します。

同様に会員カードやスマートフォンで施錠して終了です。

メリット
①24時間好きなときに車を使える

時間に制限されず、車が空いていればいつでも利用可能です。

②車を所有している場合の維持費がかからない

車を所有する場合、車検やメンテナンス、給油、保険などに関する手間や料金がかかります。
しかし、カーシェアリングではこのようなランニングコストはかかりません。

デメリット
①時間や返却場所の制限

車が乗り捨てできず、元のステーションへ返却しなければならない点、使用時間の延長はできない点はデメリットと言えます。

②車に一切乗らなくても会員費がかかる

車に一切乗らない月でも固定費として会員費がかかります。

③込み合った際は借りることができない

土日や長期連休などは、車の利用が増加し、自分の希望する日にちやタイミングで車を使えないこともあります。

4)結局、購入とレンタカーとカーシェアリング、どれがいいの?

レンタカーとカーシェアの大きな違いは、「貸し出し時間の違い」と言えます。

レンタカーは一般的には6時間~24時間と長時間借りられるのに対して、カーシェアリングは最短10分~15分利用が可能です。

また、手軽さにおいても、「空いていればすぐに借りられる」というカーシェアリングに対して、レンタカーは、前もって車両を確保して手続きが必要です。

料金は長時間であればレンタカーの方がお得な場合もあり、レンタカーは車種も豊富で軽自動車、普通乗用車からトラック・バスなども利用できます。

そのためあまり、車の使用頻度が高くなく、車の利用目的も日用品の買い物や送迎など限定的で、費用も安く抑えたいという人に向いているのがカーシェアリングと言えますから自分自身のライフスタイルに合わせて選択が必要です。

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