通夜の参列の流れや参列マナー

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通夜の参列の流れや参列マナー

お通夜にはたくさんの方が訪れますが、その中には初めて参加をするという方もいるでしょう。
通夜の弔問が初めての方は何かと戸惑うこともあるかと思いますが、当日になってから慌てることがないように、流れやマナーなどを確認しておくことが望まれます。
お通夜でのマナーなどについてを紹介します。

通夜の参列の流れ

通夜の参列の流れ

お通夜に参列するのが初めてという方もいるかもしれませんが、そんな方は以下のように、お通夜の大まかな流れを確認しておくと良いでしょう。

①受付

お通夜に参列する場合には、まずは受付を行うことになります。
葬儀会館などの会場に到着したら、受付の方に「このたびはご愁傷様です」や「心からお悔やみ申し上げます」などの言葉を申し上げ、その後に香典を渡します。
香典については袱紗が正面になるようにして開き、その後に受付に提出します。
香典は、袱紗が正面になるようにして渡すことがマナーとされているからです。

袱紗に包んでいない、あるいは自分が正面になるように渡すことはマナー違反になりますので十分に注意しておきましょう。
香典を受付に渡したら、芳名帳(会葬者名簿)にそれぞれの名前を記載し、受付の案内に従って自分の席に着きましょう。
お通夜やお葬式の席順は特に決まっていませんが、祭壇に向かって右側が遺族や親族が、そしてその左側に関係者や弔問客が座るのが一般的です。
会場に案内されたときにはそれに従い、早めに着席しましょう。

②開式と読経

お通夜が始まる前に僧侶が入場し、その後に読経が始まります。
僧侶が読経をしているときは静かにして、周りへ迷惑がかからないようにしておきましょう。
菩提寺によって読経の仕方は異なりますが、その中には参列者にお経の本が配られるところもあり、その際には一緒に読経することになります。

③お焼香

僧侶の読経が終わったらお焼香を始めますが、参列者が多い場合には読経の途中からお焼香をすることもあります。
お焼香は喪主からスタートし、遺族、親族などの近親者が焼香し、その後に一般参列者が行います。
自分の番がきたら後にいる弔問客に対し、「お先に失礼します」と一言挨拶をしてから席を立つのがマナーです。
その際には、喪主や遺族にも一礼しましょう。
焼香台の前に来たら遺影に対して一礼し、親指と人差し指、中指の三本で抹香を掴み、目を閉じて額の高さまで持ち上げます。

その後、掴んだ抹香を香炉に静かに落とし、手を合わせて一礼しましょう。
お焼香そのものは、それぞれの宗教や宗派、菩提寺などによって実際に行う回数が変わってきます。
一度でも経験した方であれば分かると思いますが、多い場合でも3回程度で終わることがほとんどです。
参列者の数にもよりますが、当日の参列者が多く全てのお焼香が終わるまで時間がかかりそうなときは、1度だけになることもあります。
全ての方のお焼香が終わったら僧侶が退席し、お通夜が終わります。

④喪主の挨拶と退席

喪主から挨拶があるときは、その挨拶を聞いた後に退席します。
また親族や近親者など、生前に故人と関係の深かった方々に、故人に対する供養や葬儀参列のお礼などを兼ねて、通夜振る舞いへの参加を勧めることもあります。
通夜式振る舞いに誘われたら、余程の理由がない限りは辞退することなく、参加するのがマナーとされています。
忙しい場合であっても、一口でもいいので食事に箸を着けましょう。

通夜の参列マナー(挨拶・時間)

通夜の参列マナー(挨拶・時間)

お通夜では様々なマナーが存在しますが、その一つが挨拶になり、通夜式での挨拶では特に香典を渡す際の注意が必要となります。
香典を受付に渡す際には受付で一礼をし、その後に「この度はご愁傷様でございます」などの挨拶を申し上げましょう。
香典を袱紗から取り出して渡す際には、「ご霊前にお供えください」などの挨拶をするといいでしょう。
その際に、香典を袱紗から取り出すタイミングに迷う人もいるかもしれません。
お通夜に持参する香典は、袱紗に包んで行くことがマナーになり、その袱紗から取り出すタイミングとしては受付で渡すときになります。
受付待ちしているときに取り出す人もいますが、そのタイミングでは早すぎます。
このときの一連の流れは、以下の通りです。

初めての方は戸惑うこともあるかと思いますが、当日は慌てることなく落ち着いて行うことが大切です。

次に時間についてですが、お通夜が始まる前に会場に着くと、受付から空いている席へと案内されます。
お通夜では、時間に遅れないようにしましょう。
元々通夜式というのは、生前に故人と親しかった人たちがお葬式の前夜に集まり、夜を通して故人との別れを惜しんで過ごすための儀式でした。
ただ最近はその内容が変わってきていて、半通夜という午後6時や7時くらいからスタートすることが増えています。

僧侶の読経によって式が始まり、遺族や一般参列者のお焼香、通夜振る舞いが行われ全ての行事が終わるのが午後10時頃になることが多いのです。
通夜においての時間のマナーについては、到着時刻に遅れないことです。
式が始まる前に受付を済ませておく必要がありますので、式がスタートとする10~15分前までに到着するのが望ましいです。
遅れないようにできるだけ早く行く人もいますが、あまりに早い時間に到着すると、まだ受付の準備ができていないことがあり、かえって遺族側に迷惑がかかることもあります。
そのため、丁度良い時間帯に到着するように調整するといいでしょう。

葬儀の参列、出席・辞退の境界線はどこまで?(職場)

お葬式の事実を知った際に、自分は参列した方がいいのか迷うこともあると思います。
通夜や葬式に参列すべきか迷うときは、早めに対応することが大切です。
職場の上司や同僚、中学生や高校の同級生、近所に住んでいる方など生前に故人との関係があったが、そんなに親しい間柄ではなかったという方もいるかと思います。
そのようなときには、どのような判断をすればいいのでしょうか? 判断基準は人それぞれですが、大まかな基準としては以下のことを参考にするといいでしょう。

同じような立場にある方に聞いてみる

職場関係の人であれば、自分と同じような立場の人に聞いてみると分かりやすい答えが返ってきます。
同じような立場の職場の同僚がお葬式に参列するのであれば、自分も当然参列すべきということになりますが、その方が参列しないのであれば自分も参列しなくても良いでしょう。
故人に失礼だという理由だけで、そんなに親しくなかったにもかかわらず参列すると、かえって遺族の迷惑になることがあるからです。

遺族や世話役の方に聞いてみる

お葬式に参列すべきかを悩んでいるときは、遺族や世話役の方に聞いてみましょう。
遺族にお通夜の日時を尋ね、その際に「身内だけで行いますので」などの回答があれば、無理に参列する必要はありません。
そんな状況で無理に参列してしまうと、やはり遺族側に迷惑がかかってしまうことがあるからです。
遺族側に迷惑がかかることが予想されるときは、参列することは控えましょう。

お通夜に参列する際には、通夜の参列の流れやマナーなどを確認しておくと良いでしょう。
通夜の参列マナーとして挨拶や時間などが大切ですので、会場に到着するまでにチェックしておきたいことと言えます。
葬儀に招待された場合には、出席や辞退の境界線などその基準を自分なりに決めておくと、判断しやすいのではないかと思います。

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